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妖怪御殿のとある一日 引っ越し後12 |
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※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ たまには洋菓子も食べたい!妖怪だけに! ……ンンッ!妖怪研究家兼、妖怪の麿拙者麿だよ! その気になれば簡単に洋菓子も手に入ったりするんだけれど、そんな事より…… 何だか行きつけのお茶屋さんで、いざこざがあったみたいだね。 恋心姫君が桜太郎君と話してたら発覚して。 桜太郎君が怖い顔で「ススキのところへ行きましょう」って。 ご愁傷様、煤鬼君。 ……僕ら、あのお茶さんに出禁にされても仕方ない気がしてきたなぁ。 ****************** ここは煤鬼と恋心姫が茶屋から帰ってきた後の妖怪御殿。 その二人の部屋で、向かい合って座った桜太郎と煤鬼が口論になっている様子。 煤鬼の足に寄りかかった恋心姫がオロオロと二人を見つめている。 「ココノ姫を謝らせもしないで、迷惑をかけた相手を恫喝するなんて何考えてるんですか貴方!?」 「あの男は恋心姫に刃物を向けたんだぞ!?恋心姫が謝れるわけがないだろう!」 「貴方が傍にいたんだから、安心させてあげれば謝れたはずです!!」 「いや、それは……別に構わんだろ!俺が謝ったわけだし!」 「胸倉を掴んで脅しかける事を鬼の世界では謝罪って言うんですか!? 最初から相手に謝る気なんか無かったくせに! 仮にもし、貴方がきちんと謝罪したとしてもココノ姫が謝った事にはならないんですよ!? 貴方当日はココノ姫を叱ってたじゃないですか!ココノ姫の方が悪かった事は分かってるはずです!」 口論……と、言うよりは桜太郎に叱られている煤鬼は押され気味だが、 それでも納得がいかないらしく、必死で語気を強めている。 「じゃあ!じゃあ、まぁ、恋心姫を謝らせなかったのは俺の落ち度だ!それでいい! でも!あの男は恋心姫に刃物を」 「ココノ姫に刃物を向けたのは知ってます!だけど相手方は姫の護衛でしょう!? 夜中に知らない妖怪が姫の部屋に侵入していれば、そりゃ威嚇だってしますよ!」 「でも恋心姫は刃物が――」 「こちらと面識のない相手がそんな事知るわけないじゃないですか! 貴方の世界はココノ姫が中心で回っているかもしれませんが、他はそうじゃないんです! ココノ姫と貴方の都合で……いや、むしろ貴方の勝手な感情で、誰かを傷つけるなんて許されませんよ!? “ココノ姫に刃物を向けないでくれ”と伝えたいだけなら脅す必要なんて全くありません!! ココノ姫だってその時貴方を止めたでしょう!?」 「俺は!!」 「どっちの手ですか!?」 「え?!」 桜太郎の急な質問に、驚いて言い返す言葉が止まった煤鬼。 その間に、桜太郎はさらに同じ質問で煤鬼を怒鳴る。 「どっちの手で相手を脅したんです!?出して!」 「?……こっち……だったか?……」 訳が分からないまま、煤鬼が訝しげに手を差し出すと…… バシィッ!! 「痛っっ!!」 差し出した手を思い切り叩かれていた。 桜太郎は煤鬼を真剣に見つめて言う。 「貴方が守り方を間違えたら、ココノ姫はどんどんダメになる。 貴方の行動全部、ココノ姫が見ている事を忘れないで。 本当にココノ姫を愛しているなら、もう少し落ち着いて、自分が彼の為にどう振る舞うべきか考えてください」 「……恋心姫……」 さすがにここまで言われるとこたえたのか、煤鬼はしゅんとした顔で恋心姫を見た。 恋心姫も、そんな煤鬼の表情を見て、しゅんとしながら口を開いた。 「……妾が、怖がったからいけなかったんです。妾が怖がったから、煤鬼が相手をやっつけようとした。 先に妾がごめんなさいすれば、あっちは悪くないけれど、謝ってくれたかもしれない。 そうしたら、煤鬼もあんな言い方しなかったかもしれない……そもそも妾があの夜、帝の所に行かずにいい子にしていれば……。 あの狐は、尊を守っただけです。お茶屋さんで会った時も、妾を傷つけるそぶりなんて無かった…… 分かってたけど、やっぱり怖かったんです……」 そう言うと、恋心姫は煤鬼の叩かれた方の手を取って優しく撫でながら、煤鬼を励ます様に笑顔を向けた。 「妾をダメにするのが煤鬼なら、煤鬼をダメにするのだって妾です。 貴方がむやみに誰かを傷つけなくていいように……妾、いい子にして、心も体も強い男になりますね? 頑張って、煤鬼みたいに大きくてガッチリな妖怪になりますよ!」 「……ははっ、いいな!でも、俺よりは大きくなってくれるなよ?」 泣きそうな顔で笑いながら、恋心姫を抱きしめる煤鬼。 そんな二人を見て、桜太郎はため息を零す。 「……とりあえず……上手くその方に会えるかは分かりませんが、私達でお茶さんに謝りに行きますよ?」 「はい」 「分かった」 恋心姫と煤鬼が大人しく頷いて、3人は茶屋へ向かう事になった。 出かける時に皆にその事を伝えていると、ぬぬも帝を連れて一緒に行こうとしたけれど、帝は空間を封鎖して出て来ず、 最終的にはぬぬだけ入って4人で茶屋へ向かった。 そして茶屋へ到着すると…… 「あの、貴方は雪里さんですか?」 「えっ、ハイ私です!!」 外の長椅子で、一人甘味を食べていた雪里に上手く再会できて、桜太郎が深々と頭を下げる。 「私、みか……誉さんの家族の者で、桜太郎と申します。 うちの家族が、重ね重ね大変ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした!! 皆で謝りに来たんです!」 「あ、そんな、別に……!!」 遠慮気味の雪里の前に、煤鬼が出て行って申しわけなさそうに謝った。 「恋心姫の事で、脅すようなマネをして済まなかった。 俺は恋心姫の事になると……どうも過保護になるらしい。 元はといえば恋心姫が悪い事は、俺も恋心姫も……分かってたはずなんだが……。 なぁ、恋心姫?大丈夫か?謝れるか?」 「……ご、ごめんなさい……尊と更にいじわるしてごめんなさい!」 恋心姫は煤鬼に縋りついて声を震わせながらも、叫ぶように謝っていた。 雪里は椅子から立ち上がり、恋心姫に目線を合わせるようにその場にかがんで、 恋心姫の前で両手を広げながら、穏やかな表情でこう返す。 「大丈夫。何も持ってない。 私の方こそ知らなかった事とはいえ、怖がらせてしまって済まなかった。 二度と姫様や更様を傷つけないと約束してくれ。 そうしてくれたら、私も君を二度と怖がらせないと約束する」 「や、約束します……!更と尊……和も、妾の事、怒ってますか……?」 「姫様と更様から、手紙の返事を預かっていたんだ。 さっきはバタバタしてて渡しそびれて……お三方とも、元より怒ってないと思う」 雪里が微笑んで手紙を差し出すと、恋心姫は驚きながらも嬉しそうにそれを受け取って、 小さなポシェットに仕舞うと、そこからまた新たな手紙を取り出して雪里に渡した。 「あ、貴方と和にもお手紙を書いて来たんです!」 「私にも?」 「受け取ってやってくれ」 煤鬼がそう言ってほほ笑むと、雪里も笑顔で手紙を受け取っていた。 「ありがとう。必ず返事を書く。きっと和様も」 「楽しみにしてますね!!」 そうして恋心姫と煤鬼が謝り終わると、 今度はぬぬと桜太郎が雪里の前に出て、ぬぬが真剣に雪里に謝る。 「雪里。俺も、恋心姫と煤鬼をあの場で叱りもしなかったし、俺自身も、誉と一緒に色々迷惑をかけて済まない…… 誉は“どうせあの狐がお父様に告げ口して、後で謝らされるんだろう!”って拗ねて……」 「色々説得してはみたのですが、出てきてくださらなくて。お父様にお任せしようかなと……」 桜太郎がそう付け足すと、雪里も困ったように笑った。 「そうですか。皆さんが謝りに来てくださっただけで、私には十分です。 誉様の事は、和様がどうにかしてくださると思うので。ご丁寧にありがとうございました」 こうしてこの日は、雪里と妖怪御殿のメンバーは無事に和解できた。 同じように桃里にも皆で謝ると、「やだなぁ、さくちゃんも皆もお得意様だしお友達だし、全然気にしないよ! でもいっぱい買ってくれると嬉しいで〜〜す!」と、 めいいっぱい甘味をすすめられて、皆で賑やかに食べて帰った。 が。しかし。 また、しばらく経ったある日。 桜太郎が煤鬼を呼び止めて言った。 「ススキ、ちょっと」 「何だ?」 「貴方に一つ確認したい事があるんです。最近、お茶屋さんで子供に会いました?」 「子供?……知らんな」 不思議そうに目を丸くしている煤鬼に、桜太郎がさらに言い足した。 「私、麿さんとお茶屋さんに行った時に、その子供に声をかけられたんですよね。 ……まるでデートに誘うような口ぶりで。何だか調子の良さそうな子だったから、 もしかしてその子、恋心姫にも声をかけた事があるんじゃないかと思って」 「……ああ!いたいた!恋心姫をいやらしい目で見ていた小僧が!だから俺が……」 「だから俺が?」 睨みつけながらオウム返しで聞き返されて、煤鬼も身の危険を感じ始めたのか、 徐々に言葉に詰まっていく。 「お、俺が……その、軽く……」 「軽く……頭を潰そうとしたんですか?」 「頭を潰すだなんて大げさな!!ほんのちょっと、その……!」 「…………」 「わ、分かった分かった!俺が悪いんだろう!?こっちの手だ!」 桜太郎の圧力に観念した煤鬼が、勢いよく片手を差し出すが…… 「手はもういいです!一緒に来ていただきますよ!?」 との事で、連行されてしまった。 連行された先の誰の部屋でも無い空き部屋で、 「抵抗したらお仕置き、増やしますからね?!」 「な、何す……うわっ!!」 煤鬼は手首足首を植物で縛られ、小さめの座卓に上半身を預けた、 お尻を突き出すような姿勢にさせられて、焦り気味に喚いていた。 「おい!おいって!何もここまでしまくても!アイツが恋心姫に手を出そうとしたから!」 「貴方どれだけココノ姫バカなんですか!?子供に手を上げるなんて恥を知りなさい! それでよく雪里さんを非難できましたね!?」 「雪里は恋心姫に刃物を――」 「それはもう分かりました!いいですか!? 誰にでもすぐに手を出す悪い子は、同じように痛い目に遭って反省してもらいます! 一応教えてあげますけど、貴方の手枷足枷になってるそれ、扱いにコツがいる特殊な植物ですから! 体に害はないけれど、暴れると動けなくなっていきますよ?!分かったら大人しくしてください!」 そう言った桜太郎が勢いよくズボンや下着を下ろすと、煤鬼は反射的に暴れてしまう。 「やめろ!っ、……お、俺は別に殴ったわけじゃないし、あの小僧だって軽く頭を押さえただけだ!!」 「貴方の“軽く”は普通のそれとは違うでしょうが!!自分が怪力だって自覚はもちろんありますよね!? それに、脅すだけでも十分“手を出した”事になるんです!!」 桜太郎はパッと大きめのしゃもじを出現させて握ると、強めに振るって煤鬼のお尻を叩き始めた。 バシィッ!! 「うぁあっ!!やめてくれ!わ、分かったもうしないから!!」 「“軽く”叩いただけで音をあげないで。私もだんだん分かってきたんですよ? 貴方にはココノ姫の言葉以外響かない……私が言った事は何でもかんでも右から左。 だったら、こっちにも考えがあります!!」 ビシィッ!バシィッ!バシッ!! 「あぁあっ!痛い!痛いやめろ!!」 「貴方の記憶に残る様に、みっちり痛めつけるお仕置きをして、反省させてあげてるんですよ! ちょうど乱暴ばかりする子にはお似合いの罰で一石二鳥でしょう?!」 「っ、こんな事しなくても、っああああっ!」 叩かれれば叩かれるほど、煤鬼は痛がって叫ぶけれど、体はぐったりとしてくる。 そんな煤鬼をバシバシお仕置きしつつ、桜太郎が言う。 「こんな事しなくてもきちんと理性的に振る舞える事を、今後証明してください! 次、同じように誰かに乱暴な事をしたら、もっと痛いお仕置きをするかあるいは…… 痛いのとは別のベクトルのお仕置きを取り入れてみるか。貴方にはそっちの方が効くんですか? 後でココノ姫に色々聞いてみた方が良さそうですね?」 「ッ、くそ!!」 煤鬼は悔しそうに顔を真っ赤にして叫んだ。 「麿とまともに口付けもできない奴が粋がるなよ!?お前に俺を辱めるような事ができるものか!!」 「できますよ?」 バシィッ!! 「うあぁああっ!うぅっ!」 それでも余計にお尻を叩かれて、さらに痛い思いをするだけで、 桜太郎は手を動かしながら平然と言い返してくる。 「むしろ、麿さんじゃないなら何でもできますよ?それこそ、“心を鬼にして”」 ビシッ!バシッ!ビシィッ!! 「わぁああっ!嫌だ!!嫌だぁぁッ!!」 「嫌なら、今日でいい子になってくださいね“可愛い子鬼ちゃん”? 今日のところは泣かせるだけで許してあげますから」 「あぁあああっ!くそう!クソッ!!やめろ寒気がするぅう!!」 「……こっちだって言ってて鳥肌が立ちますよ。まともに反省してるんでしょうね!?」 バシィッ!バシッ!バシッ!! 桜太郎が怒鳴るとそれだけ叩く手も強まって、煤鬼もまともに謝り始める。 「ごっ、ごめんなさい!ごめんなさい!!」 「よろしい。でも、今日は泣いて謝るまで続けますから!」 ビシィッ!ビシッ!バシィッ! 「あぁあああっ!やめてくれ!もうしないぃっ!もう誰にも手を出さないからぁぁっ!!」 煤鬼が本気で参っているような悲鳴を上げても、桜太郎は構わずお尻を叩き続ける。 叩き続ければ、煤鬼のお尻も真っ赤になるし悲鳴も泣き声に近くなってくるけれど…… 「うぁあああっ!まっ、あぁああっ!やめてぇっ!もっ……うわぁああああっ!!痛っ、うぅうう!!」 バシッ!バシッ!ビシンッ!! それでも無言で叩き続けていると、煤鬼は本当に泣き出してしまう。 「ごめんなさい!ごめんなさぁぁい!!うわぁあああん!もうしない!!もう絶対しないぃぃっ!!」 「カッとなっても我慢できるんですか!?」 「うぅうう!我慢する!我慢するぅう!!だから、もうやめっ……」 バシィッ!ビシィッ!! 「ごめんなさぁぁい!もうやめて!痛いぃぃっ!ごめんなさぁぁい!!うわぁああああん!」 完全に号泣状態の煤鬼をさらに叩いて号泣状態に落とし込みつつ、桜太郎は言う。 「泣くと子供みたいですね。お尻も真っ赤になって……ココノ姫に笑われますよ?」 「うわぁあああん!!言うなぁぁっ!もう嫌だぁぁ!!痛い!ごめんなさいぃ!うあぁああああん!!」 「そんなに大泣きするほど痛いなら、今日のお仕置きは忘れないで下さいね!? 今後はすぐ他所様を脅したり、手荒い真似はしないこと!」 「分かったぁ!ごめんなさい!ごめんなさぁぁい!うわぁあああん!!」 バシィッ!ビシッ!バシンッ!! 最後はいつもより多めに叩いて、桜太郎は手を止めた。 手枷や足枷を外して、動きづらそうな煤鬼に手を貸そうとしたけれど、 「一人にしてくれ」と泣き喚かれたので、仕方なく出て行って……戻ってきて毛布だけ置いて行った。 その後、しばらくして部屋にやって来たのは恋心姫だった。 「煤鬼!……お昼寝中ですか?」 「…………最近、怒られてばかりだ……」 恋心姫に背を向けたまま、毛布にくるまって寝転がっている煤鬼は、元気の無い声で言う。 「俺は恋心姫が傷つけられそうになったり、取られそうになったら腹が立つし……でも、殴ったりはしてない。 それでも、ダメなんだな……」 「……もうちょっとですね。 煤鬼は、ここぞという時には意外と我慢できちゃうから、これからはきっと大丈夫ですよ」 「……そうか、もうちょっとか……」 少し明るさが戻る煤鬼の声。 恋心姫は煤鬼の傍に寄って、後ろから頭を撫でながら言った。 「最近は、色々な事があって……色々な出会いもあって。 妾も昔を思い出して、なかなかに無茶もしました…… 煤鬼にたくさん心配をかけたから、貴方も気を張ってたんじゃないですか?ごめんなさい……」 「恋心姫の所為じゃ……!!」 煤鬼が勢いよく体を捻って恋心姫の方を向く。 すると、恋心姫はにっこりと笑って煤鬼の涙の跡を指で拭った。 「ふふっ、こっち向いた♪泣いたでしょう?妾にはお顔、隠さなくてもいいんですよ? きっと妾達、少し落ち着いた方がいいんです。しばらく、お家でゆっくりリラックスの日にしましょう」 「リラックスか……いいかもな……」 「いいでしょう?妾、色々知ってるんですよ? マッサージとか、アロマとか、癒される音楽を聞くとか……」 「マッサージかぁ…… ![]() 何だか妙に嬉しそうな顔になる煤鬼に、恋心姫は頬を赤らめた。 「もう!さっそくえっちな事考えてますね!?ダメです!リラックスですよ!?」 「夜はリラックスしなくていいんだろう?」 まだニヤニヤしている煤鬼に、恋心姫は恥ずかしそうにムッとした後、妖艶に微笑みかける。 「……いいですけど、もう一度泣く事になるのは貴方ですからね ![]() 「おっ、生意気な ![]() ![]() そんな事を言い合いながら、いつの間にか恋心姫が煤鬼に覆いかぶさってキスをして……。 二人で仲よくモゾモゾしながら畳に転がっていた。 【おまけ】 〜茶屋にて 和 「私まで手紙をもらえるとは……しかし、いつ見ても綺麗な字だったな。 更が返事を書く時に自分の字と比べて気後れしていたくらいだ」 雪里「きっと、代筆は桜太郎さんでしょうね」 和 「あぁそうか。ぬぬ殿かと思ったけれど、言われてみれば桜太郎殿な気も……」 桃里「恋心姫ちゃんの手紙って煤鬼さんが書いてるらしいですよ?恋心姫ちゃん言ってました」 和・雪里「「えっ!?」」 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 気に入ったら押してやってください 【作品番号】youkaisin12 TOP>小説>妖怪御殿 戻る 進む |