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妖怪御殿のとある一日3.5
注:18禁
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妖怪達の恋の悩みは僕にお任せ!妖怪研究家の麿拙者麿(まろせっしゃまろ)だよ!
……あ、嘘です。彼女とかいたこと無いですスミマセン……。
この前、恋心姫(ここのひめ)君が煤鬼(すすき)君と“えすえむ”したらしくて、話聞かせてくれたから
出来心で煤鬼君にも聞いてみたら、真っ赤な顔で「喰われたいのか?」って言われちゃったよ!
こういうとこ、彼、初々しいよね!
恋心姫君は割と話したがりみたいだから煤鬼君も大変そうだけど!

今日も二人仲よくしてるといいなぁ!

********************

――そんな、妖怪達の住む家での本日の事。
「煤鬼!煤鬼!」
恋心姫が恋人兼遊び相手の煤鬼を探して、家の中をウロウロしていた。
やがてとある一室で昼寝をしている煤鬼を見つける。
「煤鬼!煤鬼、遊びましょう!」
恋心姫は仰向けになって眠っている煤鬼に跨って、着物を掴んで揺する。
しかしどれだけ呼びかけても揺すっても、煤鬼が起きる気配が無い。
「煤鬼!!煤鬼ってばもう!起きてください!起きて!遊びましょうよ!」
トントンと体を叩いてみても、起きない。
恋心姫は頬を膨らませた。
「むぅ!煤鬼ぃ!起きて!起きないとぉ〜〜……」
ここで言葉を切って、恋心姫は煤鬼の寝顔をじっと見た。
そして顔を近づけて……
「えっちな事、しちゃいますよ?」
少し恥ずかしそうにそう言った。
けれど煤鬼は相変わらず寝ているので、恋心姫は余計恥ずかしそうに喚いている。
「あーんもう!どうして起きないんですかぁ!
あ!もしかしてえっちな事してほしいんですか!?寝たふりはダメですよぉ!」
今度は顔をペチペチと叩いてみても効果なし。
恋心姫は「はぁ」と疲れたように息をついて、それでも煤鬼から離れようとしなかった。
「もういいです!煤鬼が遊んでくれないなら、妾が勝手に煤鬼で遊んじゃいますから!」
そう言って、少しためらいがちに、煤鬼にキスをした。
「んっ……」
唇を重ね合わせ、舌を差し入れて動かしてみる。
「ぇ、ふっ、ちゅっ……!!」
頑張って唇も動かし、しばらくそうして、唇を離す。けれど煤鬼はまだ起きなかった。
「はぁ、はぁっ……煤鬼ぃ……」
恋心姫は寂しそうに、甘えた声で呟く。
それでも起きないと分かると、ぐるりと体の向きを変えた。足の方を向いて跨るように。
「ねぼすけさん……ダメなんですよ、お仕置き、ですからね……」
息を乱しながら、着物の裾を無理やり肌蹴て、下着も無理やりずり下ろす。
するとここで何か閃いたようだ。
「あ……もしかして、お尻を叩けば起きるかも……うぅ、でも無理です……
煤鬼の体を、ゴロンできませんね……」
恋心姫はそう結論付けて落ち込みつつ。
「やっぱり……ここを、こうして……」
小さな手でペタペタと煤鬼の魔羅を触って擦り立てる。
「煤鬼が起きますように、煤鬼が起きますように……!」
そう声を出して念じながら懸命に手を動かしていると、
やがてそれはムクムクと勃ち上がってきて……
「あ……煤鬼……♥」
恋心姫もだんだん興奮してきたらしく、まるで本人にするようにそれに話しかける。
「気持ちいいんですか……?どんどん、おっきくなって……」
その言葉と刺激に応えるように、魔羅は固く大きくなってくる。
恋心姫は恍惚としながらも、ふと我に返り、
「んっ……そう、言えばっ、……こんな事をして、煤鬼、起きたら、怒る……でしょうか……?」
そう口に出してみても、煤鬼の魔羅を愛撫する手を止める事は出来ず、
ぼんやりする頭で申し訳程度の理性を働かせようとまた独り言を言う。
「あぁ……それか、桜太郎に、見つかったら、どうしよう……!!」
しかし、それすらも。
余計にゾクゾクと恋心姫を興奮させる呼び水にしかならなくて。
魔羅の先端から透明な露が溢れて来たのを見た時には、堪らず口を付けていた。
「んっ、ちゅぅ……!!」
思いっきり啜って、口を開けてくわえこもうとする。
(あんまり、お口に入りません……)
が、元々の体格差もあってか、恋心姫が思ったほどは口に入らなかったらしい。
仕方なく、浅く咥えて舌を動かしたり唇ではんだりしていた。
「ふっ……ちゅっ、れるっ……ちゅっ、んむっ……」
すると、微かに声が聞こえる。
「んっ……」
「!!、煤鬼……!!」
慌てて後ろを確認して、やっぱり起きる気配はない。
煤鬼は唸って、顔を背けただけだった。
恋心姫はガッカリする。
「もう……でも、声……もっと続けたら起きるかも……!!」
煤鬼が少し反応した事で勢いづいた恋心姫は、再び煤鬼の魔羅を咥えこんで舐めしゃぶる。
口に入りきらない部分は手を動かして擦っていた。
「ちゅっ……くちゅっ、ふっ、ぇうっ……ちゅっ……」
「うっ……ぁ……!!」
煤鬼の声が、反応が、先ほどよりか大きくなった気がして
「ふ(す)、ふ(す)、ふぃ(き)……」
愛しい人の名を呼ぶと、胸が高まる。
大げさにキスをするように、じゅぷじゅぷと水音を立てて、舌で弄んで、
唇で擦り立てて……少し息苦しくなったところで一旦口を離した。
「ぱっ、……気持ちいい夢でも、見てるんですか……?
ずるいです、妾とは遊んでくれないくせにぃ……!!」
息のかかるほどの至近距離で、そんな風に切なげに文句を言う。
すっかりそそり立っている魔羅に縋る様にぐにぐにと触って……もう一度口に含む。
「ふっ……ちゅぷっ……んんっ、れるっ……はぁっ、じゅるっ……ぴちゅっ……!!」
喘ぐような吐息と共に、酔いしれるようにひたすら、口の中で愛撫した。
そうしているとついに煤鬼の方に限界が来たらしい。
「んっ……!!」
口の中に何か温かいものが広がっていく。
とっさに返す様に吐き出して口を離したら、
ドクドクと溢れてくる白濁は思いのほか止まらなくて、恋心姫は慌てた。
「あわわ……!!気持ちいいのが、いっぱい……!!
どうしましょう!と、とりあえず!手を洗ってタオルか何か持ってこないと!!」
バタバタと部屋から出て行く恋心姫。
それと綺麗に入れ替わるように、桜太郎(さくたろう)がこの部屋にやってくる。
「煤鬼――、いつまで寝て……」
そう声をかけながら何気なくやってきた桜太郎は、
大事なところをほっぽり出している、しかも白液塗れの煤鬼の姿を見て悲鳴を上げた。
「ひぇぇっ!?」
「……ん?ふぁぁっ、桜、太郎か……?」
ここでやっと目が覚めたらしい煤鬼もまた……
「?……!?うぇっ!?何だこりゃ!?」
自分の姿に驚いて、焦って真っ赤になる。
必死で下半身の着物の合わせ目を掻き合わせて、前を隠すが、
「……煤鬼……何て格好で寝てるんですか……」
桜太郎が真っ赤な顔で低い声を出すので、慌てて弁解しようと手を前に突き出した。
「いや、待て!別に、俺は普通に昼寝をしてただけで!!」
「普通?まーまー貴方は、いつもいつもいつもいつも……
底無しの性欲で結構な事ですねェ……!そんなに欲求不満なら、気分転換に体を動かした方がいいですよ?
頼みたいお仕事いーっぱいありますからねッッ!!」
「ひぅッ!?わ、分かった……!!」
「床の雑巾がけでもしてきなさい!!」
「いいい行ってくる!!」
桜太郎の剣幕に驚いて慌てて部屋を出た煤鬼も、
怒鳴って煤鬼を部屋から追い出した桜太郎も……
「「……はぁ、ビックリしたぁ……」」
一人になった時にゲッソリとため息をつくのだった。



こうして床掃除を任された煤鬼は、とりあえず汚れを落として服を着替えて、
大人しく四つん這いになって床を雑巾で拭いていた。
先ほどの怪奇現象について考えながら。
(う〜〜ん、何だったんだあれは?寝てる間に、知らず知らず自分で弄ってしまったのか?)
どうも腑に落ちないまま、ゴシゴシ床を擦っていると……
ふいに背中に柔らかい重みがかかる。
「お?」
苦にならないその重みに、煤鬼は嬉しそうに声をかけた。
「何だ、恋心姫か?」
煤鬼の読み通り、煤鬼の背に馬乗りになっているのは恋心姫で、おずおずと返事を返す。
「……お、お掃除ですか?」
「そうだ!」
恋心姫を背中に乗せたまま、煤鬼は平然と床掃除を再開する。
恋心姫の方はまた遠慮がちに煤鬼に声をかける。
「うぅ、桜太郎に叱られたんですか?」
「ははっ、分かるか?ちょっとばかり寝相が悪かったらしい!」
「……煤鬼が、悪いんですよ?お昼寝ばっかりしてるから……。
妾、起こしに行ったのに……起きないから……」
「ん?起こしに来たか?」
「あ、えっと……えと……」
様子のおかしい恋心姫の態度で、煤鬼はピンときたようだ。
「はは〜〜ん、さては……恋心姫の仕業だな?」
そう言うと煤鬼は後ろに手を回して体を起こし、恋心姫は滑り落ちるように煤鬼の背から下ろされる。
「あっ!や!?お馬さんは!?」
「後でな。さぁ、正直に答えろよ恋心姫?」
煤鬼は恋心姫を捕まえて、胡坐をかいた上に横たえてしまう。
「わわっ!!や、やめてください!!」
ジタバタと暴れる恋心姫を無視して、着物の裾を捲って下着を下ろして、
裸になったお尻を手加減気味に叩いた。
パンッ!
「ひぁっ!?」
「起こしに来た時、俺に何かしただろう?」
「だ、だって煤鬼が全然起きないからぁ!!」
「起きないから?何をした?」
ピシッ!パシッ!!
「あぁっ!」
“何かした”事は否定しない恋心姫をせっつくようにお尻を叩くと、
恋心姫は悲鳴を上げて、言いにくそうにしながらも白状し始める。
「その、そのぉ……!お口に、ちゅって……!」
「そういう事は起きてる時にしてくれないと!」
パシンッ!
「ひゃぁん!ごめんなさい!!」
強めに叩くとぴょこんと体を跳ねさせる恋心姫。
可愛らしく思いながらも、煤鬼はさらに尋問していく。
さっきの自分の状況を考えれば、恋心姫のした事が“お口にちゅ”ぐらいで済んでない事は明らかだ。
「で、他には?」
「ほ、他、には……うわん!秘密です!」
「正直に答えろと言っただろう?」
必死で隠そうとする恋心姫に内心ニヤニヤしながらも、煤鬼はすこし叩く手を強める。
ピシンッ!パシンッ!
「きゃっ!あぁぅ……やっぱり、煤鬼、怒りますか……?」
「答えを聞かんと分からんな」
「う、えぇと……煤鬼の……さ、触って……お口に……」
「ん?何だ?」
パンッ!パァンッ!!
だんだん小さな声になっていく恋心姫のお尻をわざと強く叩くと、
恋心姫は体を跳ねさせて悲鳴交じりに叫んだ。
「ひゃぁぁん!だ、だから煤鬼の!おちんちん!ぎゅっぎゅして、お口に入れたんです!!」
「はー、どうりで何だか気持ち良かったわけだ!」
「き、気持ち良かったですか!?」
バシッ!!
「ひゅいっ!!」
“気持ち良かった”に嬉しそうに食いつく恋心姫を咎めるように叩く。
けれど、煤鬼は内心恋心姫が可愛くて堪らない。
「気持ち良かったとも!けど……寝てる時に勝手にやって逃げるのは困るぞ?」
「あぁんっ!ごめんなさい!」
「ククッ、一丁前にエロいイタズラもするようになって、かなわんなぁ!」
ビシッ!バシッ!パンッ!
「やぁああっ!痛いごめんなさぁぁい!」
煤鬼は何だか嬉しそうだけれど、一応“お仕置き”の意味もあるので手は止めず。
恋心姫の方は半泣きになって手足をバタつかせている。お尻もやや赤くなっていた。
「うぇぇっ!ごめんなさい!もうしませんからぁ!」
「反省したか?」
「しましたぁぁっ!あぁああああん!!」
「今度からは、普通に起こせよ?」
赤くなったお尻をペシペシ叩きながらそう言うと、
恋心姫は悲鳴とも泣き声ともつかない声を上げて体を揺さぶっていた。
「ひゃぁああん!!わ、分かりましたぁっ!!」
「分かればいい。あぁ、でも、やっぱり寝てる間にされたのは残念だから……もう一発!」
バシッ!!
「やぁああああん!うわぁああん!」
最後の一発は強く叩いて、煤鬼は泣き出した恋心姫の服を整えて抱き上げる。
そのまま抱きしめて頭を撫でて、冗談めかして言う。
「恋心姫、くれぐれも言っておくが……起きてる時なら大歓迎だ♪」
「うぅ、煤鬼ぃぃっ!!」
恋心姫の方もぎゅーっと煤鬼に抱き付いてきたので煤鬼はますます恋心姫を強く抱きしめる。
が、そこへ怒鳴り声が掛かった。
「ちょっと!何をイチャイチャしてるんですか!!」
「げっ!桜太郎!!」
焦る煤鬼の傍へやってきた桜太郎は呆れ顔だ。
「“げ!”じゃないですよ!掃除の途中でしょう!?貴方やっぱり体で覚えるタイプですか?」
「なっ!ふざけるな恋心姫の前で!!ちょっと待て!」
煤鬼は大慌てで恋心姫を抱いたまま後ずさるが、恋心姫はパッと煤鬼の腕から抜け出て、
桜太郎の前まで行って言う。
「さ、桜太郎ごめんなさい……妾のせいなんです……」
「え?」
「妾が……煤鬼がお昼寝してて、起きてくれないから、その、おちんちんに、いたずら、したんです……」
「……!!」
「煤鬼は普通にお昼寝してただけなんです!」
必死の恋心姫の言葉に、桜太郎は赤くなって狼狽えつつも、どうにか平静を装って叱った。
「こっ、恋心姫……ダメですよ。相手が寝ている時に……そんなっ……!
煤鬼のお昼寝の邪魔をしたら可哀想でしょう?」
「ごめんなさい……も、もう煤鬼にお尻ぺんぺんされたんですよ……?」
そう言ってお尻を庇う恋心姫に、桜太郎はふっと困ったように笑う。
「そうですか……じゃあ恋心姫には罰として、一緒にお夕飯を作ります?」
「!!作ります!!コロッケ作ります!」
「ふふ、いいですね。煤鬼、勘違いして怒ってしまってごめんなさい。
お夕飯のコロッケ一つ増やしますから許してください」
桜太郎が手を合わせて謝ると、煤鬼もすまし顔で“気にしてない”と手をヒラヒラ振る。
「恋心姫の作った方な?」
「はいはい。サラダも恋心姫に作ってもらうから、ちゃんと食べてくださいね?」
「うっ……分かった……」
しぶしぶ頷いた煤鬼に、恋心姫が笑いかける。
「楽しみにしててくださいね煤鬼!」
「もちろんだ!」
恋心姫の声には笑顔で元気に返事をする煤鬼に、桜太郎がまた一声。
「そんな楽しみなお夕飯を、お腹を空かせて美味しく食べるために!
床掃除は最後までお願いします♪」
「も、もちろんだ……」
ぎこちなく頷いた煤鬼に、恋心姫が笑顔で声援を送る。
「頑張ってください!」
「任せろ!」
やっぱり恋心姫の声には笑顔で元気に返事をする煤鬼。
「はぁもう、恋心姫が話しかけるとリアクションが違うんですから……」
桜太郎はそう言いながら恋心姫と手を繋いで台所へ向かう。
煤鬼も、鼻歌を歌いながら床掃除を再開したのだった。



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【作品番号】youkai3.5

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