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妖怪御殿のとある一日2.5
注意:18禁
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ふぅ……あ、妖怪研究家の麿拙者麿(まろせっしゃまろ)だよ!
今日はかの“妖怪御殿”の住人の一人、恋心姫(ここのひめ)君が遊びに来てくれたんだけれど、
何気なく置いてた雑誌の、ちょっとアダルトな特集に興味を持っちゃったみたいだから参ったよ!
ふふ、恋心姫君、煤鬼(すすき)君と付き合い出したらしいし、その影響かなぁ。おませさんめ!
でも、妙な事覚えて帰らせたら桜太郎(さくたろう)君に怒られちゃう!
精一杯誤魔化しておいたから……きっと大丈夫だよね……?

********************

かの“妖怪御殿”では、ご機嫌の恋心姫が、煤鬼が一人でくつろいでいる部屋に駆け込んできた。
「煤鬼!煤鬼!」
「どうした恋心姫?そんなに慌てて」
「うふふっ!麿の所でいい事を聞きました!」
走ってきた勢いのまま煤鬼の胸に飛び込んだ恋心姫は、瞳を輝かせながら言う。
「煤鬼は“えすえむ”って知ってますか!?」
「!?」
「本はよく見せてくれなかったのですが、麿が言うには“大人な恋人同士の遊び”らしいですよ!
妾達にピッタリ!要は“悪い子をお仕置きするおままごと”みたいなものです!
ねぇ、今日は“えすえむ”して遊びましょう!」
「ちょっ、ちょっと待て!俺が恋心姫にそんな事できるわけがなかろう!?」
煤鬼が真っ赤な顔でそう言っても、恋心姫は嬉しそうにニコニコするだけだった。
「大丈夫!今日は妾が“お仕置きする方”の役をしますから!」
「えっ!?いや、それは……!!」
「桜太郎から聞いてきましたよ〜煤鬼♪
煤鬼は『靴は揃えない』し『服は脱ぎっぱなし』だし『部屋は片づけない』って……
いっぱい悪い子だから、い〜っぱい“えすえむ”できますね♥」
「それっ……は……!!」
嬉しそうな恋心姫に、煤鬼は強く言い返せなくなってくる。
加えて、無邪気に“SM”と連呼されると……
愛しい恋心姫との倒錯行為を想像してしまって恥ずかしくなってきた。
「とりあえず、縛ってしまいましょう!」
「!?お、おい!!」
「う〜ん……妾の帯でいいか!よい、しょ、よいしょ!」
煤鬼が抵抗しづらいのとは反対に、恋心姫は煤鬼を楽しそうに自分のフワフワした帯でぐるりと縛ってしまう。
「できた!動けないでしょう?」
「う、動けんな……」
煤鬼はとりあえずそう言ったが、半分は嘘のようなものだ。
恋心姫の力ではそんなにきつくは縛れない。本気で暴れようと思えば抵抗できなくもないが
「ふふ、怖がらなくていいですよ……」
着物を脱ぎ捨て、ベビードール姿になった恋心姫に、ゾクゾクと込み上げる高揚感。
“このまま抵抗しなければどうなるのだろう?”という甘い好奇心。
恋心姫はじっと座っている煤鬼を見上げるようにくっついて、そっと頬に触れる。
「お遊びの、お仕置きですから。あまり痛くはしません。
そもそも、妾の力では煤鬼を痛がらせる事はできなさそうですしね」
「……なら、良かった」
「煤鬼……」
囁くようにそう言った恋心姫は、煤鬼の着物の合わせ目を肌蹴るように中へ手を滑らせる。
そして胸の突起を転がす様にグリグリと刺激し始めた。
「っ、ぁ……!?」
「ダメでしょう?色々だらしなくしては……」
「恋心姫、そこ、は……!!」
こんな所を弄られている恥ずかしさと、だどたどしい手つきで
与えられる緩い刺激に煤鬼は声を震わせる。
「や、やめて、くれ……!」
「“えすえむ”って、こういう、気持ちいい事をするのもお仕置きらしいですよ。
妾、この前煤鬼にこうしてもらって気持ち良かったです。煤鬼は気持ちよくない?」
「そうじゃ、ないけど……」
「それに妾は今、煤鬼の事叱ってるんだから、静かに聞いてください。分かりましたか?」
「でも……!!」
言いかけた煤鬼の言葉を封じるように、恋心姫がさっきまで弄っていた所に口付けて、舐め上げる。
「ひっ!?」
そのままペロペロと小さな舌で一生懸命舐めていると、
煤鬼は体を震わせて、ますます顔を真っ赤にした。
「こっ、恋心姫っ……やめっ……!!」
「んっ、ちゅっ……」
「あっ……!あっ、恋心姫っ……!!」
軽く吸い付いたりしながら舐め続けていると、ついには明らかな喘ぎ声を漏らす煤鬼。
恋心姫は顔を離して、悪戯っぽく笑う。
「いい子で聞かないと、気持ちいいのは終わりにして違うお仕置きをしてしまいますよ?」
「い、嫌だ……!!俺は、もう……!!触ってくれ……直接……!!」
煤鬼が涙目になって下半身を揺する。
彼の立派な昂ぶりが主張しているのは密着している恋心姫が一番よく分かっているのだが
恋心姫はそれに手を伸ばさなかった。
「本当に、我慢が苦手なんですね……煤鬼って。
でも、真面目に聞いてくれないし、そろそろ違うお仕置きにしましょう」
「そんな、我慢できないんだ!!お願いだから……!!」
「ダメです。今はここまで。後で思いっきり触ってあげますから」
必死でねだってくる煤鬼のふくらみを、何度かもったいつけるように軽く撫でると、
煤鬼本人はますます泣きそうになりながらじれったそうにしている。
「やっ……もっと……!!意地悪、しないでくれ……!!」
「……妾、煤鬼が泣くのは嫌なのに……変ですね、その顔は好き。ドキドキします♥」
「んっ……!!」
ぐずっていた煤鬼の唇に、恋心姫からぎゅっと唇を押し当てる。
彼自身、普段見た事もないような煤鬼を見て、得体の知れないドキドキ感に恍惚としていた。
「気持ちいいお顔、可愛いですよ。もっと気持ち良くなりたかったら、お仕置きです。
ほら、お尻は?」
「わっ……分かった……!!」
煤鬼は素直に恋心姫に従う。
と、いうよりはもう快感を得たい一心でなりふり構わなくなっている。と言う方が正しい。
抑えつけられている興奮で息を切らせながら、恋心姫にお尻を突き出した。
恋心姫がその着物の裾を捲ったり下着を脱がせている最中も切なげに呻いている。
その上、小さな恋人に下半身を裸にされてしまったにもかかわらず、こう言うのだ。
「恋心姫……は、早く……!!」
「触ってもらう事ばっかり考えて、仕方ない煤鬼」
ピシッ!
「っあ!!」
恋心姫が平手を振り下ろすと、煤鬼が小さく悲鳴を上げる。
「きちんと、反省もしてくださいね」
ピシッ!パシッ!!
「ううっ!!」
「でないと、いくらお遊びのお仕置きでも……許してあげませんから」
パシンッ!!
「いっ、痛っ……!」
“お仕置き”の実権を握って、恋心姫はすっかりご満悦だ。
煤鬼を叱りながら何度も何度も平手を振り下ろした。
「靴も服もお部屋も、きっちり綺麗にしないといけません」
ピシッ!パシンッ!!
「んっ……あっ……!!」
「分かったならお返事して」
「分かった!分かったから……!!」
「桜太郎に何回も怒られてるのに直さないなんて、悪い子」
パンッ!パンッ!ピシッ!
「んっ……んぅっ……!」
煤鬼の上げる声も、悲鳴と言うよりは甘い声だ。
それが余計に恋心姫の中の愛しさを駆り立てて、楽しそうに煤鬼のお尻を叩く。
「いつまでも悪い子じゃダメです。煤鬼は大きいんだから」
「っ、……!!」
「もう、お返事もできないし!」
ピシッ!ピシッ!
「こ、恋心姫……!!」
「ごめんなさいは?」
「ごっ、ごめん、なさい!もう、やめてくれ……!!」
痛みでか、それとも快感でか、少し赤くなったお尻を揺する煤鬼の
弱り切った声でそんな事を言われて、恋心姫は今日何度目かの意地悪を言いたくなった。
「でも煤鬼、痛くないでしょう?気持ちいいの声、してますよ?」
パシッ!ペンッ!
「そ、な、俺っ、はぁ……!!」
「叩かれるのが、気持ちいいんですか?今、とぉっても、“えすえむ”っぽいですね!煤鬼♥」
「ここの、ひめ……!!は、ぁ……!!」
煤鬼は大きく息を吸い込んで、余計に混乱した、それでいていやらしい声を出す。
「ここの、ひめ、に、格好、悪い、っ所なん、て、見せたく、ないのに……!!
あぁっ、ヘンなんだ……!!尻を、叩かれてるのに、ゾクゾクしてぇっ……!」
「煤鬼……♥」
興奮しきっている煤鬼を見た恋心姫は堪らなくなって、勢いよく後ろから抱きついた。
「妾も、可愛い煤鬼を見ていたら、我慢できないですっ♥
このまま、ぎゅっぎゅってしてあげますね!」
そのまま前に手を回して、煤鬼の勃起しきった肉棒を両手で握って、擦って刺激する。
急に直接的な部分を触られた煤鬼は驚きと快感に大きな嬌声を上げた。
「ひぁぁっ!?恋心姫っ、こんな格好で……!!う、ぁぁっ!!」
「あぁ……煤鬼の、熱くて、固いですね……♥」
そう言う恋心姫も触りながら興奮しているらしい。
熱い塊を上下に往復するに手にも熱がこもってくる。
「んっ、あぁっ……!!ふっ、ぅぅ……んぁあっ!」
煤鬼はもはや言葉での抵抗すらせず、ただただ気持ち良さそうに喘いでいる。
溢れだす粘液が滑るので、手を動かすのも簡単になってきた。
恋心姫は自分に身を任せて快感を必死で貪る彼を見て、
(何だか、妾が煤鬼のお世話してる気分……♥)
と、良い気分になって、さらに一生懸命手を動かした。
煤鬼をあやすように声をかけながら。
「んっ……煤鬼、もう、ベタベタですけどっ……
この前みたいに、いっぱい、出しちゃうくらい、気持ち良くなっても、大丈夫ですからね」
「う、あぁあ!ここの、姫……!!」
もともと快感を待ちわびていた煤鬼は恋心姫の愛撫で一気に絶頂を迎える。
「――――ぁはっ!!!」
声と共に白濁が吹き出す脈動は、恋心姫にも伝わったようで、彼もまたうっとりと言った。
「あ……ぁ……煤鬼、気持ちいの、出ちゃいました……?」
「う、ぅ……」
「でも、ちょっと残念ですね……煤鬼の気持ちいいお顔が見えなかったから……
やっぱり前からやればよかったです」
「…………」
「……?煤鬼?」
ここで黙り込んだ煤鬼に、恋心姫は心配そうに声をかける。
「疲れちゃいましたか?」
「……いや?」
が、聞こえた声は存外平然としていて
「本番は、これからよ!」
「ふぉえっ!?」
少し力を入れて腕を動かしたかと思うと、
あっさりと帯の拘束を緩めて体を起こす煤鬼。
中途半端にずり下ろされている下着は邪魔になったらしく脱ぎ捨てていた。
恋心姫は驚いて固まってしまう。
「ななっ、何で動けるんですか!?」
「とっっっても気持ち良かったぞ恋心姫!ありがとう!これはたっぷりお礼をせねばな!」
「おっ、おれっ?ひゃっ!!」
ぐいと抱き寄せられ、すぐ近くの煤鬼はとびきりの明るい笑顔で言った。
「今度は俺が“お仕置きする役”だ♪」
「えぇえええっ!だって煤鬼、妾にそんな事できないって……!」
「気が変わった!恋心姫が出来たんだから俺にもできる!」
「ひゃぁぁっ……!!お仕置きなんて嫌ですぅぅっ!!」
“お仕置き”と言う言葉に反応した恋心姫が逃げようとジタバタするが、
そのまま床に仰向けに寝かされて……
「心配するな。お遊びのお仕置き、だろう?」
「あんっ♥」
煤鬼が指が胸の小さな突起を優しく摘まむ。
「さぁて、恋心姫は何をしてくれたかな?まずは、ここをこうだったか?」
「ひゃっ、あっ!!」
恋心姫のした事を真似るように、煤鬼は恋心姫の胸の先っぽを捏ね始めるが、
そこは知識差というか、感覚差というか、煤鬼の方が一枚上手だったようで
恋心姫はすぐに気持ち良さげに悲鳴を上げる。
「煤鬼、だめっ!そこだめぇ♥!!」
「自分がやっておいてそれはズルい。恋心姫だって、俺が言ってもやめてくれなかったじゃないか」
「そ、それは煤鬼が可愛かったから……」
「ふーん。恋心姫の方がもっと可愛いから問題は無いな?」
意地悪く笑った煤鬼はさらに刺激を強くする。
「あっ!あぁっ!煤鬼ぃ!」
「どうした?気持ちがいいか?」
言いながらもグリグリと刺激するのをやめない煤鬼に、
恋心姫は目を細めて、甘えるように言う。
「やぁん!いっぱいいじっちゃダメです……!!」
「そうか、じゃあ弄るのはやめだ」
煤鬼はあっさりと手を止め、今度はベビードールの肩紐をずり下げ、
露出させた恋心姫の胸に顔を寄せる。さっきまで弄っていた個所に舌を這わせた。
「ふぁっ!!?あぁんっ!!」
それも“快感を与えよう”という意図のある舌の動きで、
(煤鬼の)見よう見まねで舐めていた恋心姫のものよりは、
舌先を往復させて弾いたり、這わせる舌で軽く押し潰したりと、ねちっこく深い。
「す、煤鬼!やぁぁっ!それ、あぁあっ!」
自分の頭を抱え込みながらよがる恋心姫を気の済むまで喘がせ、煤鬼は
名残惜しそうに舌を離して恋心姫に向き直る。
「恋心姫がしてくれただろう?」
「ふっ……うぅう!!煤鬼……!」
「ん?」
「さっきからずっと、むずむずしてて……!!」
もじもじしながら太ももを擦り合わせる恋心姫の様子は、まさに煤鬼が待っていたものだ。
ワザと小首をかしげて聞いてみる。
「さっきっていつ頃からだ?」
「わ、分かりません!!妾、煤鬼のは触りましたよね?!お礼、して……?」
縋る様に潤んだ瞳で見つめてくる恋心姫も、
小さいながらもちゃんと膨らんでいる彼の股間も、可愛らしく思ったが、思ったからこそ、
煤鬼はこう返す。
「……ククッ、最初は触ってくれなかったくせに」
「い、いじわる!!もういいです!!」
恋心姫がそう喚いて、自分で快感を得ようと手を伸ばすが……
「あぁそうだ!恋心姫に借りてた帯を返さないと!!」
「っ、ひゃ!!?あっ!いやぁぁっ!」
煤鬼が恋心姫の両手首を一緒に先のふわふわ帯で縛ってしまう方が早かった。
そのまま動けないように片手でまとめて握って、恋心姫に顔を寄せて声のトーンを落として言った。
「自分で触るのは反則だ。悪い子め」
「んん〜だってぇぇ……!!煤鬼だって!動けたなら自分で触れば良かったじゃないですか!」
「いやー、途中から頭がぼうっとして、動ける事を忘れてしまってな!と、いうか……口答えか?」
「うっ……」
「鬼を怒らせると恐ろしいぞ?お仕置きだな」
微塵も怒っていない音色でそう言いつつ、煤鬼は恋心姫の頬に軽くキスを落とす。
恋心姫は一瞬くすぐったそうに眼を閉じたが、すぐに慌てて言い返した。
「お、お遊びですからね!痛くしちゃダメですよ!?」
「分かってる」
煤鬼が恋心姫の口に覆いかぶさるように口付ける。
「んむっ……!!ちゅっ……!!」
すぐには唇を離さず、吐息と水音を響かせるように舌で恋心姫の舌を弄んだり、
狭い口の中を掻き回したりして、たっぷり時間を取った。
「ぁ、んっ……ぇぅっ、ちゅぱっ、ちゅ……!!」
恋心姫も悩ましい息継ぎをしつつ、やっとそれを終えると、
拗ねたように真っ赤になって煤鬼を見つめた。
「ぷはっ!うぅ、煤鬼の方が、気持ちいい事いっぱい知ってて、上手だからずるいです……!」
「そんな事は無い。恋心姫も上手だった。ほら、来い」
“来い”と言いつつも恋心姫はまともに動けないので、抱き上げるのは煤鬼だ。
膝の上に腹這いにさせられても、恋心姫はどこかふわふわと呆けた声を出した。
「ふ、ぁ……!!」
「恋心姫は言ったよな?俺が『靴は揃えない』し『服は脱ぎっぱなし』だし『部屋は片づけない』から
悪い子だって……でも、恋心姫だって俺の事言えんだろ?」
ベビードールの薄い生地を捲って、レースの下着をずり下ろすと
煤鬼は躊躇無く、裸になったお尻を叩く。
バシッ!!
「ひゃぁんっ!!」
「あの言葉、そっくりそのまま恋心姫に返す」
パンッ!パンッ!!
「やぁぁっ!いっ、痛い……!!」
「手加減はしてるぞ」
パシッ!ピシッ!パンッ!
確かに煤鬼の手つきは“軽く”叩いているような感じだけれど、
それでも小柄な恋心姫には結構な衝撃になっているらしく、
叩かれるたびに目を閉じて痛がっていた。
「ひゃぁぁん!はぁっ、はぁっ……い、いたっ……!!」
けれど、“痛い”と言いながらも恋心姫が喘ぐように息を乱しているのも事実で、
煤鬼の方は嬉しそうに顔をニヤ付かせながら尋ねる。
「……痛いだけか?」
パァンッ!!
「あぁあぅ!」
恋心姫は大きく悲鳴を上げながらも首を横に振って、
「んーん……ドキドキ、してっ……あぁんっ♥!」
ビシィッ!パンッ!パンッ!!
正直に答えて、ほんのりと頬とお尻を赤くして戸惑っていた。
「おっ、おしおき、なのに……!こんなっ、変、です!!」
「ハハッ、さっきの俺と同じだな」
「煤鬼と、おんなじ……?んっ!だったら、ひぅっ、嬉しい、です!!」
「可愛い事を言う……」
愛しさでゾクゾクした煤鬼は手を止めて、
恋心姫の体を裏返して横向きに抱きかかえた。
「や、煤鬼……?お仕置き、終わり?」
「ああ。そろそろ本当の“お礼”をしよう。恋心姫の顔が見たくてな」
「あっ……!」
恋心姫は恥ずかしそうにきゅっと足を閉じる。
そわそわしながら煤鬼に尋ねた。
「妾も、気持ちいの、出ちゃう……?」
「そうだな。出したかったら足、開いてくれないか」
恋心姫が恥ずかしそうにおずおずと足を開いた、その間にある幼い竿は
はすっかりと上を向いて出来上がっている。
煤鬼はそれをそっと手で包んで強くなり過ぎないように扱いた。
「あぁぁっ!やっ、煤鬼ぃっ♥!!」
とたんに恋心姫は大声で喘いで煤鬼の着物をぎゅっと握った。
触っていればいるほど恋心姫は艶めかしい悲鳴を上げるので、煤鬼は嬉しくてたまらない。
トロトロと潤ってくる小さな肉棒を愛撫している事に興奮しながら、気持ち良さそうな恋人へ声をかける。
「おーおー良さそうだな恋心姫。舐ってやろうか?」
「やぁぁ!そんなのっ!恥ずかしっ……あぁっ!」
“舐る”という行為を、そうされる事の気持ち良さを一瞬で想像したのか、
恋心姫が目を見開いてビクンと体を震わせる。
「ひゃぁぁぁんっ!!」
大きく押し上げられた快感が恋心姫から白く溢れて零れた。
息を乱した恋心姫が、うるうると煤鬼を見上げたけれど、
煤鬼が汚れた手を舐めてみせると煤鬼の胸板をバシバシ叩いて恥ずかしがっていた。

しばらくして息の整った恋心姫は煤鬼にくっついてご機嫌だ。
「……恥ずかしかったけど、楽しかったですね!」
「あぁ」
煤鬼も笑顔を返したけれど、すぐに少し困った顔をして
「……でも、やっぱり恥ずかしいから、しばらくは無しな?」
「ですね!」
そうやって二人で恥ずかしそうに笑いあって、汚してしまった部屋の掃除に四苦八苦したのだった。


【おまけ】

ここはある日の“妖怪御殿”。
桜太郎は気付く。
「あら?」
珍しく恋心姫と煤鬼の靴がきちんと揃っていて。
「まぁ!」
珍しく恋心姫と煤鬼の服が洗濯籠に入っていて。
「おぉ!」
珍しく恋心姫と煤鬼の遊んだ部屋が片付いていた。
「貴方達!やればできるじゃないですか!!」
桜太郎がニコニコして声をかけるが……
「そうですね……」
「まぁな……」
恋心姫と煤鬼は顔を赤くして目を逸らすのだった。



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【作品番号】youkai2.5

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