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うちの画家先生18





自慢じゃないけど平日の俺はこの家で、一番早起きだ。
何でかって言うと……この家の家事担当が主に俺だから。
一番早く起きて、洗濯をして、朝ごはんや兄貴の弁当を作って。
あ、それと今日は後もう一つ……
「夕月さんほら、パジャマ洗いますから脱いで!」
この全く自分で起きてこないおっさんを叩き起こす。
普段は起きてくるまで起こさない方が静かでいいんだけど
パジャマを洗いたい日や、布団を干したい日は強引に起こしてしまう。
「ん〜……だめだよぉ健介君……私には、妻と3人の子供がぁ〜……」
「いないんでしょ!?」
寝ぼけているおっさんのパジャマを強引に剥ぎ取る。
すると、おっさんの隣で寝ていた詩月さんと目があった。
詩月さんは自分の体を抱きしめるようにぎゅっとパジャマを掴んで、ぎこちない笑顔だ。
「お、お早うございます……健介さん……」
「……心配しなくても、アンタのは脱がせませんから……」
こんな感じでいつもの穏やかで変わり無い今日は始まった。
詩月さんもいるけど、彼は最近うちに泊まる事が多くなったのでやっぱり“いつもの”日常なのだ。
俺もだいぶ詩月さんと仲良くなれてきたと思う。
この前こっぴどく兄貴に叱られた……のも少しはあるけど、一緒にゲームをしたりして過ごすうちに
だんだん敵対心も薄れてきたのが正直なところだ。
しかし、一つの問題が片付けば別の問題が上がってきたりするのが自然の摂理で……


「え〜〜今日のおやつ、ホットケーキなの!?私、ドーナッツが食べたい!
ねぇ健介君!ドーナッツ作ってよドーナッツ!!」
3時のおやつ時、急に俺のおやつに文句を言いだすおっさん。
オレはイラッとしながら言い返す。
「文句言わずに食べて下さいよ!大体、ドーナツ作り直したら
そのホットケーキどうするつもりですか!?」
「もちろん食べるよ!」
「じゃあホットケーキでいいじゃないですか!!」
「ヤダ――――!!私は今ドーナッツが猛烈に食べたいんだ――――!!」
ナイフとフォークを握りながら、両拳で机をドンドンと叩く夕月さん。
あぁもう、うるさい!うるさいから毎日おやつを提供してるのに、それでもうるさいって
どうなってんだよ!!……って言いたいけれど……俺にはうっすら原因が分かる。
「夕月さん、僕がドーナツ買ってきますよ」
「本当!?詩月やっさし〜〜い♪健介君とは大違いだよ!」
……ほら。詩月さんがこうやって甘やかすから、最近夕月さんは初期の我がままさを
取り戻している。そりゃもう、着実に。
やれ『このおやつが嫌だ』だの、やれ『このご飯が嫌だ』だの。
昨日なんか『入浴剤の色が嫌だ』だと。
我がままに困り果てて限界に達してる兄貴が、よくブチギレなかったと感心するよ。
と、いう俺の心情全く汲み取らないおっさんは嬉しそうに詩月さんと話している。
「えっとね〜〜味は、チョコレートとプレーンと……あ!
モチモチきなこドーナッツ!美味しいんだよねアレ♪
早く帰って来てね?帰ってきたら車のゲームするから!さて、今から練習しよ〜〜っと」
「ちょっと夕月さん!その前にぐっちゃぐちゃにした兄貴の部屋、片付けて下さいよ!?
兄貴が帰ってきたら……」
「健介さん、それなら僕が後で片付けますから」
「やった――――!詩月大好き――――!!」
夕月さんは嬉しそうにゲームを取りに行ってしまう。
せっかく俺が夕月さんに片付けさせようとしたのに……これじゃあ、夕月さんが増長するばっかりだ。
それはゴメンなので、俺は玄関を出ようとした詩月さんを捕まえて言った。
「ちょっと詩月さん!最近、夕月さんの事甘やかし過ぎですよ!?
やっと大人しくなってきたと思ったのに……あの人には少々我慢させなきゃダメなんですよ!」
「いいえ健介さん!あの方の人生は我慢の連続だったんです!今こそ思う存分、希望を叶えてあげないと!!」
「そっ、そりゃ、昔はそうかもしれませんけど……」
詩月さんの純粋な瞳と言葉に俺はたじろいだ。
育ての親に心中未遂されたとか、大堂家の養子になってからの複雑な扱いを
考えると同情の余地もあるんだけど……
「でも!!散らかした物を片付けるとか、人の作った料理を文句言わずに食べるとか、
基本的な事じゃないですか!そこを曖昧にして我がまま勝手させて……
このままじゃ夕月さん、どんどん我がままになって、最終的にアンタを家来扱いしだしますよ!?
嫌でしょう!?これから一緒に住むのに!」
「家来!?僕が……夕月さんの……?それは、それで……いや、でも……!!」
「そこで迷うなよ!!大丈夫かアンタ!?」
ダメだ!この人もしかしてそっち系の人かもしれない!!
けど俺もここで黙るわけにはいかないので、ビシッと宣言する。
「とにかく、俺は今まで通りの態度と習慣づけを保ちます!
アンタは俺への口出しも、夕月さんへの過度の甘やかしもしないように!」
「わ、分かりました……」
「ドーナツはともかく、部屋は夕月さんに片付けさせてくださいよ?」
「はい……ごめんなさい健介さん……」
「謝らないでください……」
俺達はお互い少し疲れた顔で微笑み合った。
これで詩月さんも納得してくれたらしいし、
今からでも少しずつ我がままおっさんを元に戻していこう……。


そうして詩月さんはドーナツを買って帰って来て、すでにゲームをお楽しみ中の夕月さんは
とても嬉しそうな顔だ。しかも、ちゃっかりホットケーキは平らげていた。
楽しそうに、どれから食べようかな〜〜なんて選ってる夕月さん。
俺は一応、釘を刺しておいた。
「ねぇ夕月さん?ちゃんと晩ご飯食べられるお腹のスペースは空けといてくださいよ?
子供じゃないんだから、おやつの食べ過ぎで晩ご飯食べられないとか許しませんからね?」
「分かってるよ!甘い物は別腹だから、全部食べてもいいんだもん!健介君の心配性!心配性の介!!」
「そのあだ名は無理がありますよ!?」
「んん〜〜♪美味しい〜〜♪」
また変なあだ名を考案してドーナツを食べる夕月さん。
食べている時のこの幸せそうな顔は、見ていても気持ちがいいんだけれど……
あぁ……やっぱり箱にある分、俺と詩月さんの食べた2個と兄貴に残しておく1個を除いて、全部平らげてしまった。
大丈夫かよ晩ご飯……と、思っていたら詩月さんが言う。
「夕月さん、ゲームの前に健人さんのお部屋を片付けにいきましょうか?僕も手伝いますから」
「え!?詩月がやってくれるんじゃないの……?」
「やっぱり自分が散らかしたら自分で片付けないと……ね?
僕が全部片付けると、健人さんに叱られてしまうかもしれませんし……」
「むぅ〜〜仕方ないなぁ……」
おっさんは渋々ながら、詩月さんと連れだって兄貴の部屋へ行った。
いいぞ詩月さん!!ところが……
「ごめんなさい健介さん!今日だけは……!」
俺の目の前でポンと手を合わせて頭を下げる詩月さん。
結局、夕月さんは遊んでばかりで……ほとんど全部詩月さんが片付けたそうだ。
もうため息しか出ない。
「……本当に、今日だけにしてくださいよ?」
そう言っておくしかなかった。
その後、夕月さんは詩月さんと楽しそうに『エキサイト☆車大戦』で遊んでいた。


少しして、兄貴は今日早めに帰ってきたので4人で夕飯を囲む。
今日はホワイトシチューにしたんだけど、ここで予感的中の事態が。
「うぅ〜〜……私、風邪気味かも……食欲無いなぁ……」
「「え!?大丈夫ですか夕月さん!?
                 先生!?」」
綺麗にハモる兄貴と詩月さん。何なんだこの純情コンビ……俺は彼らの目を覚まさせるべく高らかに言う。
「あ――それは風邪じゃなくて、アレですよ!夕月さんの間で今流行りの
『ドーナツ食べ過ぎで晩ご飯食べられない病』と『グリンピース嫌いだから食べたくない病』。
同時にかかると厄介ですよね〜〜」
「え……?」
「あ……!」
兄貴は怪訝そうな顔、詩月さんは何かに気付いたような顔をした。
ついでに夕月さんは焦った顔をした。そのまま慌て気味に叫ぶ。
「ち、違うよ!本当に体調が悪いんだもん!」
「…………」
兄貴は少し考えてから静かに席を立って、夕月さんの傍にきて
首筋にピトっと手を当てる。
「良かった。熱は無さそうですね」
「でっ、でも、熱が無くても食欲無い時ってあるよね!?」
「ええ。だから先生、今日はもうベッドに入った方がいいかもしれません。
無理に食べなくても大丈夫ですよ?」
「……!……あ、ありがとう!!」
「温かくしてくださいね。お休みなさい」
兄貴は優しい笑顔でそう言って、柔らかいショールをふわっと夕月さんにかけて頭を撫でる。
夕月さんは心地よさそうに笑っていた。って、何だこの展開!?
「おい!兄貴!」
責めるように言ったら、兄貴はそれでも笑ってて
「健介君、いっちゃんにもらったケーキ、冷蔵庫で冷やしてるからご飯の後で切ってくれる?
なんか有名な店のらしいよ。すごくおいしいんだって」
だってさ。なるほど……。
寝室に向かっていた夕月さんの足がピタッと止まってこちらに戻ってきた。
兄貴の傍に来た白いショールに包まれた小さなおっさんが、ソワソワしている。
「け、ケーキあるの……?」
「そうなんです。伊藤君にもらいまして。けど、先生は体調が悪いんですから無理しないでお休みください」
「私っ……ケーキなら食べられるよ??」
「食欲が無いんですよね?」
「うん、でもね……」
「体調が悪いんですよね?」
「そ、そうだけどさぁ……」
「だったら、無理はいけません。お休みなさい、先生」
「うっ……うぅ〜〜〜っ!!」
有無を言わせない兄貴の態度に、夕月さんは涙目になって……
「私食べれるもん!ドーナッツも食べれたもん!体調なんて悪くないよ!
ケーキ食べる――――っ!!」
自滅セリフを叫んで兄貴に突進していた。あれで攻撃のつもりだろうか?
兄貴は軽〜〜く抱きとめて、いつもの、説教する時の困った顔をしていた。
「先生?どうして体調が悪いなんて嘘つくんですか?心配するでしょう?」
「だ、だって!シチューいらなかったんだもん!お腹いっぱいで!グリンピース入ってたし!」
「おやつは晩ご飯が入らないほど食べないようにって約束したのに……
よっぽどたくさん食べたんですね。それにグリンピースは
先生の器にはあんまり入ってない様に見えますけど?」
「入ってたよ1つ!!」
「……1つくらいは頑張って食べられませんか?」
「ヤダ!!」
……夕月さん、アンタはそろそろ気づいた方がいい。
地獄の門が音を立てて開き始めている事に。
兄貴は、喚く夕月さん相手に呆れ気味に首を振っている。
「約束を破って嘘をついて、我がままばっかり言う方にはケーキはあげられません。
ただでさえ昼間にたくさん食べてるんですから、甘い物はまた明日」
「ヤダ!!今食べたい!今食べる!今この瞬間食べる――――!」
「諦めて寝室へどうぞ。これ以上言うと……」
「ヤダ――――!ヤダ!ケーキ食べる――――!」
「“許しませんよ”って、言う前に……せっかちですねぇ先生……。じゃあ行きましょうか?」
「ひぇぇっ!?ちょっと何っ!?どこ行くの!?ケーキのところ!?」
地獄門、完・全・開・門。
ガッと抱き上げられた夕月さんの体から舞い落ちるショールが哀愁を誘う。
しかし、この状況でもまだ“ケーキのところ!?”なんて
夢を見られるアンタの頭が少し羨ましいよ夕月さん……。
「うわぁぁぁっ!ケーキのところじゃなかったぁぁぁっ!!」
そりゃそうだよ。

夕月さんは「やめて!やめて!」と叫んで反りくり返っていたけれど、
兄貴はすぐ近くのソファーへと移動して『座る・置く・剥ぐ』の3ステップで夕月さんの尻を叩く準備を終えた。
と、いうかすでに叩いていた。
聞きなれた打音と悲鳴が聞こえてくる。
パン!パン!パン!
「先生は最近、我がままばかりおっしゃいますね?」
「ひっ、ぇえっ……!や、やだっ!痛い!」
「そうそう。そうやって、アレが嫌だコレが嫌だって。
ご飯もおやつも。昨日は何でしたっけ?入浴剤も?」
「んっ、やだぁぁっ!!」
パン!パン!パン!
「夜も寝ないし、部屋も散らかすし。前までそんな事なかったのに
一気にだらしなくなってしまって……一体どうしちゃったんですか?」
「知らないよっ!痛いってば離してぇッ!!」
「“知らない”じゃいけませんね。いい機会ですから先生の生活態度を今一度見直してみましょうか」
「いいよそんなのぉっ!!痛いぃ!やめてよぉ!おりるぅっ!」
夕月さんは必死で抵抗しているけれど、兄貴は手を緩めない。
容赦なくバシバシ叩くから夕月さんの尻もだんだん赤くなってきたし、本人も涙声だ。
「い、たい!うっ、ぇぇっ……!やめてぇぇっ!」
「先生がきちんと反省して下さったらやめます」
「んっ、反省って、言ったってぇぇっ……おっ、大人はねっ!!
好きなだけおやつ食べても、好き嫌いしてもいいんだぞ!!」
「ええ。そうですね。でも大人なら……食べ過ぎないようにおやつの量をセーブできるし、
出された物はきちんと食べるくらいの礼儀は持ち合わせてますよね?」
「う〜〜〜っ!!そ、そんな言い返し方ズルイよぉぉッ!!ひゃぁうっ!」
お得意の『大人だからOK』理論もあっさり打ち破られて余計涙目になった夕月さん。
そうか、夕月さんが『大人だから』でごり押ししてきたらこう言い返せばいいのか。
俺も今度から使おうっと。
そんな事を考えている間にも叩きながらの兄貴のお説教は続く。
「先生?今までハッキリ言わなかったかもしれませんけど
この家では“ご飯はきちんと食べる事”がルールなんです」
ふーん。そうだっけか……そういや、俺が時間無かったりやる気無くて
お菓子系で適当に済ませようとしたらとしたら「ちゃんと食べて!」って作られて食べさせられるっけ。
「あと、消灯時間は夜12時。それ以降は電気を消して、ベッドに入ってください」
……そ、そうだっけ?まぁ……うん、これから気を付けよう……。
電気は、消してるしな……たまに。
「健介君だって起きてるもぉぉぉぉん!!」
「夕月さんアンタって人は余計な事いぃ――あじゃじゃすばらす!!
すっ、素直に“ごめんなさい”も言えないんですか!?」
うわぁぁぁぁ!!つい本音が!!「あじゃじゃすばらす」で誤魔化せたからいいけど!
誤魔化せたよな!?誰か誤魔化せたと言ってお願い!!
兄貴は俺の方を呆れた視線でチラ見して、それから何事も無かったかのように
夕月さんに向かって言う。
「健介君が起きてるのは知ってます。今まで目を瞑ってましたけど、今日決心がつきました。
これからは取り締まりを強化しますよ。だから、先生も時間通り寝て下さい」
「やっ、はぅぅっ!!分かったぁぁぁっ!!痛いぃっ!!」
パン!パン!パン!
急に打音が怖くなる。あぁ、バレてた……しかも、規制が強化されるなんて……。
くそぅ……俺のゲームプレイは12時回ってからが最高にノッてくるのに!!
けれど目の前の夕月さんの様子を見てると反論もできない。
真っ赤な尻で泣いてるから。
「健人君痛いよぉぉぉっ!もうやめてぇぇっ!お尻痛いぃぃっ!!」
「ご飯と寝る時間の事、約束してくださいますか?おやつを食べ過ぎたり、
夜中に騒がないで下さいね?」
「するぅっ!するからぁっ!いっ、ふっ、うぁああああんっ!叩くの終わりぃぃっ!」
「ダメですよ。もう少し頑張ってください」
「頑張るからぁぁぁっ!叩くの終わりぃぃっ!」
「あはは……頑張るんでしょう?だったら、きちんと謝って終わりましょう。
先生、反省していただけましたか?」
パン!パン!パン!
最後の念押しとばかりにバンバン叩く兄貴。
夕月さんはジタバタしながらも頑張って、泣き声交じりに叫んでいた。
「んぁあっ!したぁぁっ!ふぇっ、ごめんなさい!ドーナッツとホットケーキ食べ過ぎてごめんなさい!
はぁ、夜中にぃ、踊ってごめんなさぃぃッ!!」
「……踊ってたんですか?」
「ふぁああああん!!ごめんなさぁぁああいぃぃっ!!」
「分かっていただけたなら、いいんです」
「うわぁあああん!!」
兄貴は泣きじゃくっている夕月さんを起こす。
そして、すぐさま縋りついて泣く夕月さんを撫でながら詩月さんの方に目を向けた。
「さてと……じゃあ、詩月さん?」
「……!は、はい!!」
兄貴に名前を呼ばれた詩月さんが緊張気味に返事をする。
その瞬間、夕月さんが叫んだ。
「だっ、ダメっ!詩月は叩かないであげて!まだ子供だから可哀想だよ!
わ、わたっ、私の事……っ、あと1回だけ叩いていいから!!優しく!」
いや、詩月さん兄貴と同い年だろ……とか、庇う割にちっちゃい覚悟だな、とか
色々突っ込みたくなった俺だが、兄貴の方は
「そうじゃなくて……」
と、一度息を吐いてから厳しい表情で詩月さんに言う。
「貴方も、これぐらいできなきゃダメですよ?!先生がこんな風に、
わがままになってしまったのは貴方が甘やかしたのも原因ですからね!?」
「ぼ、僕には無理……!!」
大慌てで首を振った詩月さん。
けれど、兄貴の怒りの視線にジ―――っと睨まれて、結局はしおらしく頷いていた。
「が、頑張り……ます……」
「えぇ――――っ!!?それヤダよ!困るよ――――!!」
「大丈夫ですよ。先生がきちんと生活して下さっていれば、叩かれないんですから」
「あ!そっか!じゃあ大丈夫だね!」
……兄貴に撫でられつつ上機嫌なこのおっさんの自信はどこから来るんだろう?
と、ここで俺は兄貴と目が合った。兄貴はにっこりとほほ笑んで言う。
「健介君は…………分かってくれたよね?」
「もちろんでございます。お兄様」
自分でもビックリな流れるような即答。しかし、俺だって自分の尻は大事にしたい。
うぅ。さらば愛しきミッドナイトプレイの日々……!!
きっと、しばらくしたら、規制緩和、しないかなぁ……。



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