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家政夫ごときじゃ救えない!? 番外編(ちょいエロ?) |
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※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ とある休日の爽やかな午後、とあるマンションの一室。 田中温真(たなか はるま)が何気なく帰宅した。 「兄さんただいま〜……」 と、何気なく言いながらリビングのドアを開けると…… 「…………」 声をかけた双子の兄はカーペットの上ですやすやと眠っている。 「ちょっと兄さんまた寝てるの……? 昼寝の癖がついたらまともに働けなくなるよ〜?」 温真は呆れたようにそう言って、返事が無いのは気にせず荷物を片す。 そして色々片付け終わっても……兄の温人(はると)は起きる気配が無い。 「兄さ〜ん?毎回起こすの大変なんだけど?」 温真は温人の傍に座って、呼びかけてみる。 けれども温人は音も無く横→仰向けに寝返りを打っただけで起きなかった。 しかし…… 「!!」 この時、少し服が肌蹴たために腹チラした温人を見て、 温真の中の悪魔が目覚めてしまう。 “今少し、服を脱がせても気付かないのでは……?” (バカな!!) 一瞬、理性は否定したけれど、本能は誘惑に勝てない。 すすす……と、肌蹴た部分から大胆に服を捲り上げてみた。 相変わらず起きる気配が無いまま露わになった温人の白いお腹を見て、温真は生唾を飲み込む。 「ごめん……風邪引いちゃうよね……兄さん……」 震える声を潜めてそう言うけれど、温真は頬を赤らめて明らかに興奮の渦中にいた。 悪魔の欲望が止まらない。 “もっとあるだろう?脱がせたい、見たい所が……” (ダメだ、さすがに、起き……) “大丈夫。起きやしない” (ダメ、ああ、ダメだ……ごめん兄さん、ごめん……!!) 心の中で必死に謝りながら、温真は温人のズボンと下着、一緒に手をかける。 そして、慎重に慎重に、少しずつ、ずり下ろしていく。 「はぁっ……はぁっ……はぁっ……ッ!!」 ついに露わになる温人の秘部。 温真はただ呼吸を荒げて凝視して…… (ごめん兄さん……!!何もしないから、何もしないから、 せめてその、幻だけでも俺に……!!) 震える手でケータイカメラを向けて……シャッターを切る。 ピロリロリン♪ そして、可愛らしいシャッター音と共に―― 「「!!?」」 双子の兄と目が合った。 「……うわぁあああああああっ!!?」 「ちょっと何してるの温真!!?」 田中温人は昼寝から目を覚まして驚いた。 覚えも無く下半身丸出しの自分にケータイカメラを向ける双子の弟。 思わず飛び起きてズボンを勢いよく引き上げて、大声が出てしまって。 「ごめんなさい兄さん!!ごめんなさい!!」 真っ赤な顔で見た事もないくらい焦って狼狽する弟、温真の顔より、 とっさに隠れたその後ろ手が気になってしまう。 「撮ったの!?」 「!!と、撮ってなっ……」 「嘘つかないで!!もう、どうしてそんな酷いイタズラするの!?」 「ご、ごめんなひゃっ……!!」 怒ってるわけではなく、恥ずかしさのあまりつい大声で責めてしまった温人だが、 温真は混乱極まったようで泣き出してしまう。 「おっ、俺、おれ、変な、つもりじゃっ……!!」 「あっ……」 ここで温人もやや冷静になって“ごめんね怒ってないよ”と 声をかけたい気分になるのだけれど、その気持ちより早く駆け巡った感情が…… (温真のこういう感じ……初めて見たかも……) これだった。 そう思うと、いけない方の兄性本能が顔を出してくる。 普段しっかり者で有能な弟は、滅多なことで慌てたり狼狽したりしない。 ましてや…… 「ごめんなさい……ごめんなさい兄さん……!!」 叱られて泣いたりしない。 大なり小なり、彼に叱られるのはいつも自分の方だ。 (こういう温真も可愛いなぁ…… ![]() 僕だってたまにはお兄ちゃんっぽく振る舞っても、いいよね?) 温人は温真に手を伸ばす。 怯えて身をすくませる温真の頭を撫でると、驚いたような顔で怖々尋ねられた。 「お、怒ってないの?」 「怒ってるよ?厳しく叩く前に優しく撫でてあげてるの♪」 「え?あ……あた、ま??」 「そんな危ない事しないよ。温真だったらどこの事だか分かるでしょう?」 「…………」 温真は恥ずかしそうにしながらも、 そっと縋る様に温人の膝に手を置いて、不安そうに言う。 「そうしたら俺の事、許してくれる……?」 (かっっわいいっ ![]() ![]() 温人は思わず温真を抱きしめて、本音は隠して囁く。 「いい子にできたらね?」 「!!」 ビクッと体を震わせた温真が、必死に何度も頷いていた。 そして。 いつもとは立場逆転とばかりに、温人は温真を膝に乗せて、丸出しのお尻を叩いた。 「ダメでしょ寝てる人にいたずらして!悪い子!」 バシィッ!! 「ごめんなさい!兄さん、もうしないから……!」 「“もうしないから”何?そんなにすぐ許してあげないよ?」 「んんっ、嫌いにならないで……!俺ぇ、兄さんに嫌われたくないっ……!!」 「温真…… ![]() 温人はまたしても可愛い弟の姿に胸がときめいてしまって、 嬉しさは隠す様に温真のお尻に手を振り下ろす。 ビシッ!バシッ!バシッ! 「ひぁっ!!」 「いたずらされたからって、温真の事嫌いになったりはしないけど…… 悪い子には手加減しないからね?100回ぐらい叩くから!」 「あぁそんなにぃぃっ……!!」 「そうだよ〜?温真のお尻が真っ赤になって、泣いて反省するまでお尻ぺんぺんだから!」 「うっ、ぁあっ!あんまり脅かさないでっ……!」 「脅しかなぁ?本気だよ?」 バシッ!ビシッ!バシィッ!! 温人がそんな事を言いながら、叩く手を強めると、 温真はそんなに抵抗しないものの、困った様な弱気な声を上げる。 「うぅっ、兄さん!!ごめんなさい!反省してるから! 本当にもうしないから!あんまり酷くしないでぇぇっ!!」 「それで“いいよ”って言うと思う?甘えてもダメなんだからね?」 「ごめんなさい!嫌だよ兄さぁぁん!!うあぁあん!」 (温真怖いのかな?そうだよね、お尻叩かれる事なんか無いもんね。 あぁ、僕ってば今きっとすごく“お兄ちゃん”っぽい……♪) ビシッ!バシッ!ビシッ!! 「んぁああっ!兄さんっ!うぅ、兄さん痛いよぉっ!ごめんなさい!」 (何だか、温真に泣きそうな声で“兄さん”って縋られるたび……たまんなくなっちゃう ![]() ![]() 「やっ、兄さんお願いっ……!あぁあっ!兄さぁぁん!!」 温真が温人に許しを請うたびに、厳しく叩かれて。 嫌がる様に体を揺すっても、逃げられなくて。 そんなふうにずっとお尻を叩かれていると、すっかり赤くなってしまって。 泣き声に近い悲鳴で温真が叫ぶ。 「うぁああん!やめて温人っ!!もうやだぁぁっ!!」 「ダメだよ温真」 バシィッ!! 「ひぃっ!!」 「今は“兄さん”って呼んで」 脅す様に叩きこまれた一発と、珍しく妙な凄みのある兄の声に…… 温真はグッと頭を下げて、また喚いた。 「っ!兄さんごめんなさぁぁい!!もう無理痛いぃっ!許してぇぇっ! ごめんなさい!ごめんなさぁぁい!!うぁああああん!!」 「本当に反省した?もうしちゃダメだよ?」 ビシッ!バシッ!バシィッ!! 「分かった!分かったよ!もうしない!ごめんなさぁぁい!!」 名残惜しそうに温真の赤いお尻を叩いて嬲る温人に、 必死に抵抗して声を絞り出す温真。 正反対の双子のお仕置きは、実権を握る温人が少し考え込んで…… 「んん……分かった、もう許してあげる」 「は、ぁ……!!」 終わる。 深く息をついて起き上がった温真を、温人が優しく抱きしめた。 「ちゃんと反省できたね温真。いい子」 「やっ……やめてよそういうの〜〜っ!!うわぁああああん!!」 今度は安心感で涙が出てきて、叩かれてもいないのに 温人に抱き付いたまま、最後に大泣きしてしまった温真だった。 その後。 少し落ち着くと、温真いつもの調子で冷静になって落ち込んでいた、 「は――――……恥ずかしい――……」 「まぁまぁ、二人だけの事だし、たまには僕にもお兄ちゃんぶらせてよ♪」 「……そうだね、たまにだし」 「もぉ!」 温人はふくれっ面しながら、そのまま不服そうに言った。 「大体、温真もやってる事変だよ! 僕のアソコなんか見たって、双子なんだから同じでしょう?」 「!!」 赤面して言葉に詰まる温真。温人は急に不安そうになる。 「え……同じ、だよね?……まさか……温真の方がご立派だとか無いよね?!」 「い、いや無……」 「ねぇ不安になってきた!!見せ合いっこしようよ温真!!」 「ッッッ!!!」 その一言に耐えられなかったのは、温真と……彼の鼻の粘膜だった。 「えっ!?温真!!大丈夫!?待って、じっとしてて!!」 幸か不幸か、温真が鼻血を出した事により、 “見せ合いっこ”どころではなくなり…… 温人も優しく看病の後、 「ごめんね〜〜!恥ずかしかったよね?? 僕ら一卵性だし、能力値はともかく、体の大きさはほぼ同じくらいだもんね! 遺伝子の力を信じる!信じるよ!」 と、諦めてくれた。 そして、温真が必死で撮った“お宝”画像は削除させられた。 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 気に入ったら押してやってください あわよくば一言でも感想いただけたら励みになって更新の活力になりますヽ(*´∀`)ノ 【作品番号】kseihubangai TOP>小説> 戻る 進む |