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姫神様フリーダム6




ここは神々の住まう天の国。
この国の幼い姫君、琳姫は仏頂面で自室のベッドに座っている。
理由は護身用の武器『姫神式R−2UMB(小傘型レーザー砲)』を没収されているから。
そしてそのせいで、行動が酷く制限されているのだ。
遊磨に“あまり一人でうろうろしないで下さいね?”と強く念を押されていた。
庭にすら満足に出られない。そんな生活にイライラし始めていた今日この頃。
遊磨がいつものようにこう言ってくる。
「琳姫様、いいですか?くれぐれも、くーれーぐーれーも、一人で勝手にうろつかないでくださいね?
できるだけ、トイレ以外は、遊磨のいない時はこの部屋にいてください。
庭もダメですよ?城の外なんてもってのほかですよ?ね?」
「分かっています!貴女はそれを何度言えば気が済むのですか!?」
「あははは……まぁまぁ、そんなに怒らないでくださいよ。
できるだけ早く用事を済ませて戻って来ますから。そしたらお庭で遊びましょう?」
遊磨はできるだけ宥めてみるのだが、それでも琳姫はツンとそっぽを向いてしまって、苦笑しながら出ていく。
その瞬間、琳姫は猛ダッシュで窓を開けて足をかけて……
「琳姫様ッ!!」
「ひゃんっ!?」
さっそく戻ってきた遊磨に見つかってしまった。
「今さっき、部屋にいて下さいって言ったじゃないですか!」
「な、何ですか!わたくしはおトイレに行こうとしてただけですッ!」
「……へぇ。琳姫様は外で用を足すんですか?」
「たまにはいいでしょう!?」
「いけません!!嘘つかないで下さい!」
「きゃ――っ!離しなさい!!」
ズカズカと向かってきた遊磨にだっこされ、ベッドに戻された琳姫。
怒り過ぎて半泣きになりながら叫ぶ。
「も――う!!遊磨なんてさっさと行ってさっさと戻ってきなさい!!」
「そうしますから、今度は大人しくしててくださいよ?」
「うわぁぁぁぁん!!」
叫びながら掛け布団に潜り込む琳姫。
『行ってきます。すぐ戻りますから』と、くぐもった声が聞こえて
掛け布団越しに伝わる温かい体温が琳姫の体を撫でた。
足音が遠ざかって、ドアの閉まる音。

しかしその後、すぐにドアの開く音。
琳姫は布団を跳ね飛ばして叫ぶ。
「何ですか!わたしく、ちゃんと大人しくしていましたよ!?」
「えっ!?」
飛び起きた琳姫が見たのは遊磨ではなく、兄の立佳だった。
琳姫の剣幕に一瞬の驚いていたものの、あまり気にせずニコニコと声をかけくる。
「どうしたの琳ちゃん?ご機嫌ナナメさん?」
「帰ってください」
「いきなり!?」
そっけなくそう言って、兄に背を向けバサッとかけ布団に入ってベッドに横になる琳姫。
立佳はそんな琳姫を必死で揺さぶる。
「そんな邪険にしないで、聞いてよね〜〜ぇ!球里ったら酷いんだよ!?」
「それは兄上が100割悪いですね」
「まだ何も言ってないのにオレの悪さが100%超えちゃってるよ!?
違うって!今回だけはオレ何もしてないんだよ〜〜!」
冷たい妹の態度にもめげず、立佳は一生懸命話しかける。
「球里が元気無かったからさ……ちょっと耳に触ろうとしただけだよ?
すごい怖い顔で『触るな!!』って!しかも、その後オレ部屋から追い出されて……オレの部屋なのにあんまりじゃない!?」
「……貴方って、きゅうりにまでセクハラしてたのですね。呆れた」
「違うよ!ノットセクハラ!スキンシップって言ってよ!男にセクハラして何が楽しいのさ!?
いつもは触らせてくれるんだって!……うっとおしそうだけど」
「んじゃあ、そのうっとおしさが限界に達して爆発したんじゃないですか?」
「うっ……そうなのかなぁ?は〜〜ぁ、球里は連れないし……
琳ちゃんと添い寝でもしよ〜〜っと」
「きゃぁああああっ!!?」
モゾモゾとベッドに潜り込んできた立佳に、琳姫は掛け布団を跳ね飛ばして悲鳴を上げた。
「いやぁあああああっ!!寄らないでケダモノぉぉぉっ!!」
「そこまで!?」
大声を上げた琳姫に向かい合う立佳は、あまりの過剰反応にオロオロしている。
「お、落ち着いて琳ちゃん!!オレはまだ何も……」
「“まだ何も”!?や、やっぱり……遊磨無きこの機に、
わたくしに思う存分いやらしいイタズラをするつもりなのですね!?
このぉぉ!“姫神式R−2UMB”で吹き飛ばしてやります!!」
「えぇええ!?琳ちゃんそれは勘弁して……」
「黙って消し炭になりなさい!」
「ぎゃぁあああああ!!」
「…………………」
「…………………」
「「え…………??」」

二人同時の間の抜けた声。
いつもの“姫神式R−2UMB”が火を吹いて立佳が黒コゲになるという光景にはならなかった。
琳姫は自身のそこかしこをペタペタ触って“姫神式R−2UMB”を探しているようだ。
そのうち思いだしたように呟く。
「あ!そうでした!“姫神式”は父上に没収されて……!」
「……持って無いの?“姫神式R−2UMB”……」
その呟きを聞き逃さなかった立佳が勝ち誇ったような笑顔を浮かべる。
「そっかぁ、無いんだ。持ってないんだね?」
「そ、それは……」
「ビッグチャンス到来!!!」
「きゃぁああああ!!」
琳姫はすぐさまベッドから飛びのいて逃げ出していた。身の危険を感じて。
そんな琳姫を立佳が嬉しそうに追いかけ始める。
「待ってよ琳ちゃん!変な事はしないから〜〜♪」
「いやぁぁぁっ!!遊磨!きゅうり!父上!母上―――――っ!!」
逃げる琳姫に、嬉しそうに追いかける立佳。
琳姫はすぐに部屋を出ようとドアノブに手をかけるが……
「ダメだよ琳ちゃん!やっと二人っきりになれたのに!」
「!!?」
立佳の声と同時に、琳姫は全身に違和感を感じた。
まるで部屋中の空気が重くなったような、そんな感覚の後、
ドアノブがピクリとも動かなくなった。
「ど、どうして!?」
「オレ達が仲良く遊ぶために、この部屋に結界を張っちゃいました☆
名付けて『カリスマ秘術☆二人のラブラブワールド』!オレが秘術を解くまで
誰もこの部屋には入って来られないし、音も聞こえない。部屋から外へも出られないし音も聞こえない」
「そんな……そんなぁ……」
泣いて怯える琳姫に立佳は優しく微笑んだ。
「さてさて琳ちゃん♪何して遊ぶ??」
「来ないで!来ないでぇぇ!!遊磨ぁぁぁぁっ!!」
「な、泣かないでよ〜!ねぇ、楽しいって!何する?お医者さんごっこ?おままごと?」
あまりに怯える琳姫を必死で宥めようとする立佳だが、全く効果が無いようで
琳姫はますます泣き喚く。
「遊磨ぁぁぁぁっ!!父上、母上ぇぇぇえ!!」
「父上と母上は出かけてるのにぃ……琳ちゃん……どうして?
そんなにオレのこと嫌い?この世でたった2人の兄妹なのに……」
「あ……」
立佳の悲しそうな顔を見て、琳姫は泣き喚くのを止めた。
手を握り合った二人の距離がますます近くなる。
「悲しいよ……オレは琳ちゃんと遊びたいだけ。
オレ達は同じ親から生まれた同じ神同士……何を恐れる事があるの?
ねぇ、琳ちゃん……オレの事見てよ……怖い?自分では結構いい男だと思うけど……」
「兄上……」
もう立佳が近づいても琳姫が怯える事は無い。
それどころか、今度は頬を赤らめて戸惑っている。
息が触れるほど顔を近づけた二人は今、仲良し度がぐんぐん上昇していたりした。
「笑ってよ……琳ちゃんは笑顔の方が可愛いんだから……」
「あの、わたくしは……」
「琳ちゃん……あ、がっ!??」
急に立佳がバランスを崩してて琳姫の方に倒れこむ。
「あ、兄上どうしたのですか!?大丈夫……きゃ―――っ!どこ触ってるんですか!」
「違っ……誤解……あ、ぁぁ何コレ!?遊磨ちゃんダメッ!!やめっ……!!」
「遊磨!?遊磨は関係ないでしょう!?話をそらさないで!!」
琳姫が叫んだ瞬間、ドアにピシッと亀裂が入る。
その亀裂はミシミシと音を立てて広がっていき、立佳はますます苦しそうだ。
「い、ぐっ……!!ヤバッ、こんな……壊れるッ……!!」
「兄上!?な、何ですかこの音……!?やっ、ドアが……!」
「まっ……待って遊磨ちゃん!今、消すから!結界消すからぁぁぁッ!」
立佳が必死で叫んだ瞬間、轟音と共にドア(巻き添えで周りの壁)が吹き飛んだ。
琳姫も立佳も一緒に吹き飛ばされてしまう。
コロコロと小さな二人が床を転がって、怖々と起き上がった琳姫が見たものは床に突き刺さる巨大な斧。
「ご無事ですか琳姫様!?“姫神式R−2UMB”無き今、琳姫様をお守りするのはこの遊磨の役目!
この身は貴女の為の剣にも盾にもなりましょう!」
「ゆ、遊磨……貴女……!!」
琳姫の無事を確認した遊磨はほっとした様子で大斧を地面から引き抜いて軽く一回転させる。
すると、刃の部分が消えてただの長い棒になってしまった。
遊磨が大斧……それも、遊磨の身長を超えるくらいの大斧を軽々と操っていた姿に驚く琳姫だが
立佳はよっぽどダメージを受けたらしく起き上がらない。
その立佳に遊磨が近づいていって、助け起こした。
「立佳様!大丈夫ですか!?」
「うぅ、遊磨ちゃ〜〜ん、オレ生きてる〜〜?」
「もちろんです!しっかりしてください!」
朦朧気味の立佳に、遊磨の表情と声は厳しめだ。
「貴方は……琳姫様を閉じ込めて、何をしようっていうんです!?
小さい女の子をいじめるなんて最低な行為ですよ?!お仕置きされる覚悟はできてますか?!」
「ゆ、遊磨!落ち着いて!わたくし、特に何かされたわけじゃないのですよ!?」
言い方こそ冷静だが気迫が恐ろし過ぎる遊磨の様子に、たまらず琳姫がフォローに入る。
すると遊磨は悲しげな顔で反論した。
「琳姫様は怖かったんじゃないですか!?だから必死であたしに助けを求めたんじゃないんですか!?
さっき感じた琳姫様のSOSは……怯えて泣いているようで、あたしは……ッ!!
立佳様が何を考えていたか分かりませんけど、こんなやり方……!!」
「それは、そうなんですけど……でも……」
「い、いいよ。オレ……」
琳姫のフォローを遮った立佳が弱弱しい声でこう続けた。
「どうせ、この事がバレたら球里か父上か母上にお仕置きされるだろうし……
この中から誰か選ぶなら可愛い女の子を選びたいよ。
それに遊磨ちゃんの言う通り……今日はオレがやり過ぎたし。ごめんね琳ちゃん」
「兄上……ゆ、遊磨!あまり厳しくしてはいけませんよ!?くれぐれも、さっきのドアのように粉々にしては……」
「分かってますよ。遊磨だって怒りにまかせて立佳様をボコボコにしようとは思ってません」
そう言って遊磨がにっこりとほほ笑んだので、琳姫は安心したようだ。
「そ、そうですね……貴女は優しい子ですものね……」
「そうそう、おっぱいも柔らかいしね……」
「貴方は本気で反省してくださいね?」
怒りの滲みでる声でそう言った遊磨は立佳を軽々と抱き上げて立ち上がり、傍のベッドに腰掛ける。
そして立佳を膝に横たえて彼のお尻を丸出しにした瞬間に
琳姫が「きゃっ!?」と恥ずかしそうな悲鳴を上げて目を覆う。
「あ、あの……わっ、わたくしは少し、席を外します!!」
慌て気味に真っ赤な顔で部屋を出て行った琳姫。
それを見た立佳が嬉しそうにはしゃいだ。
「ねぇちょっと今の見た!?琳ちゃんってばオレの裸見て照れちゃってるぅ!!
初々しくて可愛い〜〜っ!!」
「…………」
バシィィッ!!
「いったぁぁぁっ!!」
いきなり強く平手を叩きつけられて立佳は飛び跳ねてのけ反る。
それだけで涙の滲んだ目で遊磨の方に振り返って言う。
「ゆ、遊磨ちゃん……?あの、初めてだから優しくしてね……?」
「ごめんなさい立佳様……あたし、もう抑えられません……!」
「遊磨ちゃん……!いけないよオレ、まだ心の準備が……!」
と、そんな会話に思わず頬を染めてドキドキしてしまう立佳だけれど……
ピシャァンッ!ビシッ!バシィッ!
「あぁ――――っ!痛い痛い痛いぃぃっ!!ごめんなさい!遊磨ちゃんごめんなさい――――っ!」
甘い雰囲気をブチ壊すような激しいお尻叩きが立佳を現実に引き戻す。
痛みと現実の残酷さにますます目に涙を溜めて必死でもがき叫んだ。
「ふぁあああっ!痛い!さっきの会話のトキメキを返して――――っ!」
「やだ立佳様!!お仕置きの途中でまた不埒な事考えてたんですか!?
もう!キュウリのヤツ、一体普段どんな教育をしてるわけ!?」
「んぁぁあっ!球里も結構厳しめ……ひぇぇっ!!」
喋っている途中も関係無しにバシッと叩かれて立佳は思わず目を瞑る。
そして遊磨に強い口調で叱られてしまう。
「きっと、キュウリの躾が足りてないからこんな事になるんです!
今日は遊磨がたっぷりお仕置きして、躾直して差し上げますからね!」
「そ、そのエロイセリフをもっと別のシチュエーションで聞きたかったぁぁぁッ!チクショぉぉぉっ!!」
「りぃぃぃっか様ぁぁぁぁぁっ!」
バシィィッ!
余計な一言で渾身の一撃をくらってしまう立佳。
いつも叩かれてる球里に引けを取らない……むしろ、それより強いんじゃ?と思うほどの力で
手加減無しに叩かれて、立佳のお尻はすでに真っ赤に染まっていた。
“可愛い女の子に叱られている”という耳の幸せよりもお尻の激痛の方が勝って
立佳はボロボロ泣きだしてしまった。
「うわぁあああん!せっかく遊磨ちゃんと二人きりなのにィィィっ!」
「真面目に反省してくださいって言ってるでしょう!?
琳姫様に怖い思いをさせて泣かせた事、悪かったと思ってるんですか!?」
「んっ、ぁ、思ってるぅぅぅっ!思ってますぅぅぅっ!」
「だったらふざけた事ばっかり言わないで下さい!」
「ごめんなさぁぁぁああい!」
ビシッ!バシッ!ビシッ!
泣いて謝っても遊磨の怒りは治まらないらしく、口調も平手打ちも厳しいままだった。
そんな調子で叩かれ続けて、立佳の痛みも限界の限界レベルまできていた。
真っ赤お尻を波打たせながら泣きながら、遊磨に謝り倒す。
「ふっ、あぁあっ!ゆ、遊磨ちゃぁぁん!ごめんなさいぃ、痛いよぉ!!」
「……やっと真面目に反省する態度になってきましたね……。
でも、今日はそんなに簡単には許さないんですから!」
「やっ、やだぁっ!やだよごめんなさい!許してぇぇぇっ!!」
しかしどんなに謝っても痛みと時間だけが積み重なってなかなか許してもらえない。
大声を出すのも苦しいけれど大声を出さずにはいられない痛みで立佳は泣き叫ぶ。
「うわぁあああん!遊磨ちゃんごめんなさい!もうしないからぁぁぁ!」
「ダ・メ・で・す!琳姫様がどれだけ怖い思いをしたと思ってるんですか!?」
「ごめんなさい――っ!悪かったよぉぉぉっ!オレはただぁっ、琳ちゃんと遊びたかっただけでぇぇぇっ!」
「それにしたってやり方ってもんがあるでしょう!?」
「わぁあああん!!反省してますぅぅ――――っ!」
ビシッ!バシッ!ビシッ!
「ダメダメもう本当にダメぇェェッ!痛いよ遊磨ちゃぁぁぁん!
イタイケな男の子のお尻は限界だよぉぉぉっ!」
「…………」
立佳の叫びに反応して、その体を押さえている腕に万力の様な圧力がかかって……
ビシッ!バシッ!ビシィッ!
「ぎゃぁああああっ!ふざけてない!ふざけてないってぇぇぇぇっ!
うわぁあああん!ごめんなさいぃぃぃっ!」
さらにパワーアップした平手打ちに泣かされる立佳。
何度かバシバシ叩いた後、やっと遊磨が立佳に声をかけた。
「……本当に反省しました?もうしませんか?」
「わぁぁぁぁん!しません!しないって!オレ……オレッ……!」
立佳は一瞬声を詰まらせて、大粒の涙と共に声を震わせる。
「信じてっ、ひっく、もらえないかもしれないけど……琳ちゃんに意地悪したいわけじゃ
ないんだ……!本当に仲良くしたくって……それだけなのに……!」
「立佳様……」
「ぐすっ、遊磨ちゃん許して……お願いっ……ごめんなさい!」
「そうですね。悪気は……無いんですもんね……。
遊磨も少しやりすぎましたね……」
その立佳の様子が気の毒になって、遊磨は立佳を膝から下ろす。
向かい合う様に立たせて服を元に戻してあげた後、頭を撫でながら優しく言い聞かせた。
「立佳様、約束ですよ?
もう琳姫様を泣かせるような無茶な遊び方はしないでくださいね?」
「わ、分かったよ……ごめんなさい……」
立佳は遊磨から目を逸らす様に俯いてそう言うと、照れくさそうに笑う。
「えっへへ……やだなオレ、こんなヒドイ顔、女の子に見せたくなかったのに……」
「もう、立佳様ってば……酷い顔なんかじゃないし、
立佳様はまだ子供なんですから、そんな事気にしなくていいですよ」
穏やかに笑う遊磨が自然と立佳を引き寄せて抱きしめる。
立佳の目にはまた涙が溢れていく。
「遊磨ちゃん……遊磨ちゃぁぁぁぁん!!わぁぁあああん!」
泣いている立佳を抱きしめてあやしている遊磨。
二人はまるで姉弟の様にほほ笑ましく
「あぁああ!おっぱい柔らかいよぉぉぉ!!最高だよぉぉぉ!!」
「……貴方ねぇ……」
は、いかないようで。
遊磨のこめかみに青筋が浮かんで、立佳をサッと引き離して仮面の笑顔で言う。
「もう一回、いたしましょうか立佳様?」
「……!そ、そのセリフを服を脱ぎながら言ってくれないか!?」
「服を脱ぐのは貴方の方です!もう一回お尻を出しなさい!!」
「わぁあああああん!違うよぉぉっ!オレの中のオトコノコがぁぁぁあっ!」
「問答無用です!!」
こうして、立佳のお仕置きは第二ラウンドへ突入したのだった。








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【作品番号】HS6
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