TOP小説
戻る 進む


廟堂院家の双子の話9.5




町で噂の大富豪、廟堂院家。
この屋敷の若き執事長、上倉 大一郎が執事控室に戻ろうとしたところ
前方から後輩の門屋 準が小走りにやってきた。
彼の人懐っこい笑顔が発した言葉が……
「やぁ上倉!最近どうよ?」
「……門屋君、ついに敬語を使えないほどのバカになってしまったんですか?」
「バカはお前だっつーの。粋がんなよ雑魚」
「君は本当に手のかかる……」
また門屋が何か企んでいるのか、まぁとりあえずお仕置き……と、即決して
手を伸ばそうとしたところ、後ろから誰かに動きを封じられてしまう。
驚いた上倉の耳元で、冷静な声が聞こえた。
「いけませんよ門屋君。彼はまだ何も知らされてないんですから。
きちんと順を追って説明してあげないと……」
「……イル、君……?」
相手を判別できたものの、普段冷静沈着な先輩のこの行動に困惑する上倉。
イル君はそんな上倉に淡々と説明した。
「千歳様が君から執事長の地位を剥奪すると、執事部隊に向けて発表がありました。
当然、世話係からも外すと。残念ですが上倉君……君は今日から平執事です」
「え……!?」
呆然とする上倉を嘲笑うかのように、門屋が強気な笑みを見せた。
「そういう事。よくも今まで、権力振りかざして俺達をいたぶってくれたよなぁ?
お礼に、今日はたっぷり“降格祝い”してやるよ」
「ちょっと待ってください!私が執事長じゃ無くなったとして、
それでも門屋君よりは先輩になります!君に偉そうにされる筋合いは……」
「はぁ?年功序列ってか?ざけんな、執事部隊は成果主義なんだよ!むしろ、弱肉強食!!」
門屋は不機嫌そうに上倉の胸辺りを拳で軽く叩く。
普段の明るい後輩っぽさは無く、完全に見下した態度だった。
「今まで執事長だからへつらってやったんだよ察っしろよ!
俺はテメーみたいなドMの変態野郎に先輩面されたくねーし!
つーか、あの優しい千歳様に見捨てられるって、執事としてどーなんですかぁ〜?」
そう言って小馬鹿にする様に上倉の顔を覗きこんで、吐き捨てるように言う。
「最底辺だろーが。奈落の底。自覚あんのか?あぁ?
潔く、一番下っ端からやり直せよ!ねぇ、イル君!?イル君も何か言ってやってくださいよ!」
「そうですね……」
今度は今まで黙っていたイル君が口を開く。
「門屋君の言う通り、可哀想ですが今……君の権威は奈落の底です。
元々、君の乱れた生活態度や体罰に不満を持っている者も多かった。
今後は執事部隊の全員から嬲りものにされるくらいの覚悟でいてください」
イル君の声は冷静すぎて冷たいほどだった。
次々と投げつけられた、残酷で信じられない言葉に上倉は頭が動かない。
ショックで泣きそうになりながらも何とか声を絞り出す。
「わ……私は一度だって、執事長の権力を振りかざした事なんて……!
生活態度は、その……自分でどうにかできないレベルで、持病の様なもの、ですし……
体罰だって、伝統的な……執事部隊の教育方針みたいなものじゃないですか!」
「君が何を喚こうと、この事実は変わりません。お気の毒。
進む道は、受け入れるか執事を辞めるかの二択です」
「そんな……!!」
「怯えなくても大丈夫。いいえ、君は怯えてもいませんよね?
今日は“降格祝い”です。楽しくやりましょう?同じ“ドM同士”……」
「いっ、嫌だ!!」
イル君の言葉に底知れない恐ろしさを感じて、上倉はとっさに逃げようとするけれど
体を揺すっただけで終わって、門屋に上着の襟を掴まれた。
「おっと、逃げるなよ?俺が一声かければ“CAD”の仲間がすぐ集まってくるぜ?
大人数の前で恥かきたくなきゃ、大人しくしな」
「門屋君、そんなの彼には脅しになりません。
大人数の前で辱められるなんて……むしろ、喜びですよ。ね?
なんなら私の“洗脳組”の皆さんも集めて来ましょうか?」
「……うっ……」
二人の言葉に思わず上倉の頬が赤くなる。
見下されているのに、抵抗しなければいけないのに、体の奥が熱くなってきた。
それを見透かしたようにイル君が言った。
「ほらね、嬉しそう。ですが……まずは我々二人だけで祝わせてください。
頭数が多いと、君をゆっくり虐められないので。
皆さんからはまだ別でお祝いしてもらってくださいね?」
「うわぁ、マジで喜んでんのか……お前、真性だな」
言われたい放題でますます赤くなって上倉が俯くと、門屋の手がすっと差し出されたのが見えた。
「ほら、出せよ」
「え?」
「パドルだよ。もうお前は要らねーだろ。常に叩かれる側なんだから」
後輩に偉そうにされる不快感と、止められない興奮で複雑な表情になりながらも上倉は答えた。
「持ってません……空き部屋の、引き出しに入れっぱなしで……」
「肝心な時にそれかよ。使えね―な……イル君どうします?」
「そうですね……」
「あっ……!!」
自分を拘束していたイル君の手が急に動いたので、上倉は思わず声を漏らした。
「自分で脱ぎたかったのなら、ごめんなさいね」
そう言って、イル君は上倉の服をスルスルと脱がせてしまう。
あまりにも手際が良くて気が付いた時にはブラウスをかろうじて引っかけて、
ズボンと下着をずり下ろした状態でイル君と向かい合っていた。
無表情な視線に全身を眺めまわされて、上倉の息は上がってしまいそうになる。
興奮を悟られまいと、唇を噛んでいるので抗議もできない。
そんな上倉の観察を一通り終えてイル君がポツリと言う。
「パドルは持ってなさそうです。嘘は、ついていなかったようですね。仕方ありません。
今日は私の持ってきたパドルで代用しましょう。でもね上倉君……」
イル君が手を伸ばして上倉の胸先に爪を立てる。
「いっ、ぅぅっ……」
「今後は持ち歩いておいた方がいいですよ?いつ何時、誰にお仕置きしていただける
機会があるか分かりません。何せ君は、今日から執事部隊の最下層ですから」
痛みに……上倉にとってはある種の快感に、涙を滲ませながら、
あまりの理不尽な扱いにやっと抗議した。
「酷すぎます……!執事部隊はそんな殺伐としたところじゃないでしょう!?
だって、執事部隊のスローガンは……」
言い切らないうちに、いきなりイル君の手が上倉の頬めがけて振り下ろされた。
パァンッ!!
驚いて頬を押さえる上倉に、イル君は厳しい声で言った。
「いけませんね口答えは。執事長の権力に溺れて礼儀も忘れましたか?」
「イル君……!!」
「“降格祝い”は“再教育”に変更です。門屋君もいいですか?」
「…………」
ささやかな抵抗さえも押し潰されて、上倉にますます絶望的な感情が湧きあがってくる。
イル君の横では門屋がキラキラした笑顔だった。
「もちろんです!ピーピーうるさいですよね、その底辺野郎!」
「ええ。そうと決まれば……ここでは皆さんの通行の邪魔になりますから
適当な空き部屋に移動しましょうか」
「はーい!行くぞ上倉!」
「……はい」
もう抵抗する気力は9割がた削げ落ちていた上倉は、
床に落ちている自分の服を拾って二人に付いていった。


そうして近くの空き部屋で“降格祝い”……改め“再教育”が行われる。
イル君持参の木製パドルを持った門屋がやっぱり嬉しそうにしていた。
「さてと、下っ端。俺の事は何て呼ぶんだっけ?」
「……門屋様です……」
ベッドの上で四つん這いにさせられて、門屋にお尻を向ける上倉は震える声で言う。
服は全部脱がされてしまった。
「うん。とりあえず合格だな」
何度も頷いた門屋が、パドルを振るう。
バシィッ!!
「いっ!!」
痛みに歯を食いしばった上倉に、追い打ちをかけるような門屋の声が聞こえた。
「でさーお前、人にご挨拶させるくせに、自分はしないって何様だよ?」
「……!んっ……!」
「やれよ!早く!」
ビシッ!バシッ!
「ふぁぁっ!いっ、ひぃっ!!」
「遅いんだよ!待たせんな!ったく、下っ端の自覚が足りねぇなぁ?」
「やっ、はぁっ、ごめんなさい!言います!すぐっ……んぁぁっ!!」
上倉は門屋の態度を怒る気も抵抗する気も無くなってしまった。
さっきからのイル君と門屋とのやりとりで、自分は本当に執事部隊の最下位に
降格されてしまったんだと悟ったから。
彼は無意識にその事実を受け入れて従属する事を選んでいた。
だから、痛みに耐えながら言う。
「うっ、あのっ……今日から、最底辺になった、私をっ、どうか、
門屋様のパドルでぇッ、厳しく躾けて、調教して下さい!!」
「あはははっ!言う事がいちいち変態くせ―んだよドM野郎!」
「ごめんなさい!あぁっ!門屋様ぁっ!!」
バシッ!バシッ!バシッ!
激しく打たれれば打たれるほど、上倉の中の快感が膨れ上がっていく。
痛みと快楽の境界線が曖昧になって、悲鳴に喘ぎ声が混じって……
恥ずかしくてたまらないのに、それがまた快感の引き金になってしまう。
「あ、んっ、お許しください!あぁっ!これ以上は……!私っ……!」
「あ?お前の“再教育”だぜ?お楽しみはこれからだろ?
なぁ、どんな気分だよ?お前が散々、尻を叩いた相手に叩かれるってのは。
俺の苦しみが少しは分かったか!?」
バシッ!バシッ!バシッ!
「あぁぁぁぁっ!ごめんなさい!でも、あれは、君の為にッ……!!」
「言い訳すんなよな変態。もっと叩かれたいってか?」
「違います!違いますごめんなさい!」
一貫して高圧的な態度でお尻を叩いてくる門屋に、上倉への気遣いは一切無い。
強めに何度も叩きつけられるパドルの所為で、上倉のお尻は真っ赤になっていた。
上倉は耐えきれない痛みに体を揺らして涙を浮かべる。
「はぁぁんっ!ごめんなさい!門屋様ぁぁっ!」
「そういやお前……俺の言葉責めには興奮しない〜みたいな事言ってなかったっけ?
そんなに安くないって言ってたよな?だったら、その情けない声は何なんだよ?ほら!」
バシッ!バシッ!バシッ!
「んぁぁあああっ!ご、ごめんなさい!やぁっ、ぁぁぁああっ!」
「興奮してるんだろ?どう考えても。自分より後輩に尻叩かれて。
何が“安くない”だよ!激安じゃねーか!タダ同然じゃねーか!いっそゴミだよ!」
「ごめっ、ごめんなふぁいぃっ!ゴミです!はぁっ、ぁっ……
上倉は、後輩の門屋様にお尻叩かれて、興奮してるゴミ野郎ですぅぅっ!!」
「お前マジでヤバいだろ!あー良かったこんな奴が執事長じゃなくって!」
「ひゃぁぁあっ!ごめんなさい!やぁぁぁっ!」
なじられながらお尻を叩かれて、また上倉の興奮の度合いが高まって頭がフラフラしてきて
元々緩い上倉の『ドMスイッチ』が完全にONになっていたそんな時、イル君の声がした。
「門屋君……そろそろ私にも……」
「あ!すいません!つい夢中になって……」
やっと途切れた痛みに息を切らせて、ほんやり振りかえると、
門屋とイル君がバトンタッチのようにパドルを受け渡すのが見えた。
そこで我に返った上倉は、近づいてきたイル君に首を振って訴える。
「ひっ……嫌ぁぁっ!やめてください、もうこれ以上は……!」
「貴方の叩かれ様を見て、悔しいけれど少し興奮してしまいました。
これは私からのプレゼントです」
「あっ……あぁ……!」
訴えを無視して無理やり首輪を付けられた。
無意識に零れた涙と一緒に思わず漏れた声が、自分でも嬉しそうに聞こえて情けなくなる。
イル君が笑ったりせずにいつもの無表情だった事に少し救われた。
「高かったんですよ?君には正直、もったいないくらいの値段ですね。
だから、体で返してください。全額分、時間をかけて、たくさん叩いてあげますから。
君が泣こうが喚こうが……」
「んんっ……」
イル君の言葉と、ジンジンするお尻の痛みに煽られて
上倉はほぼ無意識にねだる様に赤いお尻を振っていた。
それをパドルでなぞりながらイル君が言う。
「もう待ちきれない……と、いったところでしょうか?」
「……イル様……」
「私にも“様”付けなんて……ドMに嬲られたい変態も珍しいですね」
「上倉は……最底辺ですから……」
「いいですよ。始めましょう」
「ぁ……よろしくお願いします……」
もはや半泣きなのに笑顔さえ浮かべて、上倉は恍惚としたため息を漏らす。
力を抜いた途端にお尻に激しい痛みが襲った。
ビシィッ!バシィッ!ビシィッ!
「あぁああっ!イル様ぁぁぁぁッ!!」
間隔の短い、連打に近い、乱暴な打ち方だった。
あまりの痛みに上倉が泣き叫ぶほどの。
「やだぁっ!やだやだ痛い!痛いごめんなさいぃっ!!」
「喚かないで」
「あぁあああっ!ごめんなさい!ごめんなさい!許して下さい!いやぁぁっ!」
「男の子なら耐えられます」
イル君は冷然とした口調とは真逆に、激しくパドルを振るってくる。
耐えられなくなった上倉が上半身をベッドに突っ伏してシーツにしがみついても、
勢いは変わらなかった。
ビシィッ!バシィッ!ビシィッ!ビシィッ!
「うわぁあああん!ごめんなさい!ごめんなさぁぁぁい!」
「まだ半額分も叩いていません。あ、残りは借金ですね」
「いやだぁぁぁっ!ごめんなさい!許して下さいぃぃっ!あぁぁっ」
本当にボロボロと涙を流して、子供の様に泣き叫んで、痛くて堪らないのに
湧きあがる高揚感。ぼんやりとした頭の中の霧がますます濃くなってくる。
「痛いぃ!ごめんなさいぃぃっ!わぁぁぁあああん!」
「貴方の苦しみ、私には分かります……だからこそ、やめられないでしょお互い?」
「ちがっ、やだっ、痛いです!やめてぇっ!ごめんなさぁぁぁい!!あぁあああん」
痛い。本当に痛い。やめて欲しい。本当なのに。
でも、気持ちいい。もっと欲しい。
見透かされてる。見透かされている。この気持ちが。
ボコボコと湧きあがる色んな感情に、軽い混乱を起こして上倉は泣き叫んだ。
「助けてぇっ助けて下さい!!嫌だぁぁぁっ!ごめんなさい!こんなの、ダメなのにィィィっ!!」
「いいんですよそれで。いつもお疲れ様です」
「ふぁっ!?」
「トドメ、刺しますね?」
今までより随分優しく響いたイル君の声。意味を本能的に理解して、
身体の興奮が一気に昇りつめた時にその“トドメ”が来た。
今までで一番の、おそらく最後の強い一発。
バシィィィッ!
「んはぁぁぁぁぁっ!!」
大声を上げてそのままバッタリと倒れてしまった上倉。
興奮にのぼせながら息を切らせていると、イル君がトントン肩を叩いてくる。
「大丈夫ですか?立てますか?少しやり過ぎましたかね……。
今から皆さんの所にいかないと……」
「…………」
上倉はぼんやりした瞳でイル君を見つめる。とっさに声は出せずに
「俺は先に行きますからねッ!!」と、真っ赤な顔で慌てて出ていく門屋を目で追うのが精いっぱいだった。


そして、どうにか意識を戻して服をきちんと着て、
イル君に連れられていった執事控室で待っていたのは……
『上倉さん!!いつもありがとうございま――――す!!』
パコパコッ!パコッパココ!!
軽快なクラッカーの音と、笑顔で声をそろえてくれた仲間達(主に年若組の執事達)。
目を丸くする上倉の目の前に、小さな花束を持った新人執事の鷹森と、
小さなプレゼント箱を持った執事部隊籍メイドの小二郎が歩み出てくる。
「上倉さん、これ、僕達から……執事部隊から感謝のプレゼントです!」
「いつもありがとう!執事長!」
突然差し出されたプレゼントと花束を瞬きしながら受け取って、上倉は言葉も出せずに隣のイル君を見た。
イル君はいつもの無表情にほんのりと笑顔を乗せて言う。
「執事部隊の皆で、いつも我々の中心で頑張ってくれている執事長の君へ……
何かお礼しようという事になりました」
「わ、私……執事長をクビになったんじゃ……」
「あれは……ごめんなさい。準備する間、君を足止めする為の嘘です。
それと、君が喜ぶような特別プレゼント……の、つもりだったのですが……いかがでした?」
「じゃあ……全部……」
震える上倉の目の前に、瞳をワザとらしく潤ませた門屋が素早く現れて言う。
「上倉さんを喜ばせるための演技とは言え、貴方をあんな風にイジめるなんて!!
全く、鷹森が一番美味しい役を厚かましくかっさらったのが全般的に悪いんですけど、
イル君の台本は過激だし、俺、辛かったんですよ!?辛すぎて胃薬ビンごと飲みましたよ!」
「あぁ……門屋君、イル君も……ありがとう……夢みたいに素敵な痛みのプレゼントでした……」
「そんなお礼なんて!!俺と貴方の仲じゃないですか兄さん!!」
嬉しそうに瞳を潤ませる上倉の手にそっと手を重ねる門屋。
しかし……
「辛いって言ってる割に……リーダーしつこいくらい
『上倉さんに何しても、俺の身の安全は保障されるんですよね!?』って
入念に確認してましたよね?」
「……私の台本……ほとんど無視して喋ってましたよね門屋君?」
CADメンバーの一人と、イル君のツッコミ証言により
門屋と上倉の間にブリザードが吹き抜ける。
そして上倉の笑顔も冷たくなって……
「……後で、個人的にお話しましょうか?門屋君?」
「ギャ―――――ッ!!」
脱兎のごとく逃げて、イル君の後ろに隠れて震える門屋。
それをCADの仲間達にからかわれて怒っている門屋を困った笑顔で見やって、
傍でポカンとしていた鷹森と小二郎の頭をそれぞれ撫でて。
その後、上倉は改めて自分に感謝を表してくれた仲間達に向き直る。
「皆さん。本当に今日はありがとうございました。
私、皆さんの様な仲間に、囲、ぐすっ、ま……て、幸っ、わせっ……うっ……!!」
「執事長……ほらぁ、泣くなってぇ!!」
もらい半泣きの小二郎に差し出されたハンカチに顔を押しあてて、
涙が止まらないながらも上倉は続けた。
「ごめんなさ……本当に、ありがと……ございますぅぅっ!!」
嬉し泣きに咽ぶ執事長に、仲間達から温かい拍手がおくられる。
こうしてこの日、さらに結束を深めた執事部隊であった。



気に入ったら押してやってください
【作品番号】BS9.5

戻る 進む

TOP小説