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優しいお父さんと、優しいお母さん。僕は二人共大好き。 お父さんは海が好きで、夏にはよく家族3人で海に行くんだ。 僕は毎年それが楽しみだから、季節では一番夏が好き。 今年も今から夏が楽しみだった春のある日、 リビングで皆でテレビを見ている途中にお父さんが言った。 「ねぇ絢。そろそろ、本当に“海の近くに家を買って3人で住む”っていう夢を叶えようと思うんだ」 お父さんの話によると、会社の偉い人に海の近くの会社で働かないかって言われたんだって。 そうすれば今までよりお金がたくさんもらえるんだって。 まずはお父さんが一人でそこでお仕事を頑張って、お金がたまったら家を買って、 僕らを呼んで一緒に暮らす……そういう話だった。 お仕事の事は良く分からなかったけど、とにかくお父さんの夢が叶うなら僕は協力してあげたい。 でも、そうすると僕は少しの間お父さんと離れ離れに暮らさなくちゃいけないみたい。 それはさみしいなぁと思った。お母さんも同じ気持ちだったみたいで、 「音也一人でなんて……最初から私達もついて行けないの?」って。 でも、お父さんからすればお仕事が落ち着くまでは僕らはこっちにいた方がいいだろうって。 お父さんもお仕事が忙しくなってほとんど帰れなくなるから、 そんな中で慣れない環境に僕らを連れていくのは不安なんだって。 お母さんはまだ心配そう。お父さんはいつもの優しい笑顔で僕に聞いた。 「絢音はどう思う?」 僕は…… |
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【選択肢】
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