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クリスマスプレゼント(理奈編)




クリスマス・イブ前日・・・もう明日にはクリスマス・イブだってい〜のに、今年も特に男も居ない私はバイト、明日もバイト、
明後日のクリスマスもバイトなわけで・・

「さっさとメイクしてそろそろバイト行かなきゃ・・」
ふとんからもそもそ出て、そうつぶやきながら、私はあくびをしながら立ち上がり、メイクするため、
化粧品が置かれている化粧台へとだるそうに向かうと・・

「ふんふんふふ〜ん♪」
先客の私の妹、愛が今日もイタズラでメイクごっこしてるみたいだ・・・
はぁ・・3日前、軽くとはいえ、お尻ぺんぺんして叱ったって〜のに・・懲りない子ねぇ・・
すぅ〜〜
「コラァッ!!マナァッ!!だめじゃないっ!お姉ちゃんの化粧品イタズラに使ったらっ!!」
息を吸って、思いっきり怒声にして吐く、マナはひゃっとか言いながらビクンッと大きく反応した

「え・・え〜と・・にっにげろぉ〜〜」
「なっ・・ちょっ!マナァ〜〜まったく〜〜もぉ〜〜〜」
そう言って、逃げようとする愛に、私は問答無用で・・
ガッ!
「あっや〜〜〜〜」
「つ〜かまえた・・・もぉ〜逃げるなんて・・覚悟はいいわね?」
むんずっと捕まえ、化粧台の前に座った後、愛を膝に乗せる

「あっあ〜〜や〜〜〜」
ばたばた足をばたつかせる愛、そんな事言っても、もう遅いんだからね

「だ〜め、前にもしたし、言ったでしょ?イタズラしたらお尻ぺんぺんだってっ」
「いっ言ったけどぉ〜〜や〜〜〜」
「もぉ〜っ今日は前みたいにちょっとやそっとでは許さないんだからねっ」
そう言って、私は手を振りかぶり、愛の左右のお尻をぱんぱんっと叩く
ぱんっぱんっ
「ひゃんっあぅっ!いたいぃよぉ〜〜〜」
「お仕置きなんだからっ当たり前っ」
ぱんっぱんっ!ぱんっぱんっ
「いたぁあああいぃ〜〜〜やぁ〜〜〜〜」
「しっかりとっ反省しなさいっ」
ぱんっぱんっ!ぱんっぱんっ!!
「やぁ〜〜だぁ〜〜あうう〜〜っいたぁあいぃ〜〜〜」
ちょっと泣きそうになる、愛、そんな状態だって〜のに、ゴメンナサイの一言も無しですか?

「愛?許して貰いたかったら、何か言う事あるんじゃない?」
「・・・・・べー」
せっかくすぐ許してあげようとしたのに、舌を出すとはむむ〜っ生意気なっ・・けど、アッカンベーというのはまた可愛げある
・・・ってダメダメダメッ!ここは生意気なマナを怒らなきゃね

「こらぁっ!!マナァッ!!」
「ひゃっっ(びくっ!)」
私は怒声を上げて、思いっきり手を振りかぶった所で・・
ガチャッ!
「・・もぉ〜何をそんなに騒いでいるのよ〜」
お母さんが入ってきたので、私はピタリと手を止めた

「お母さん・・・もぉ〜ちょっと聞いてよ、愛がまた、私の化粧品でイタズラしてたのよっ」
「あら、そうなの〜・・愛ちゃん?またイタズラしたの?」
「ふぇ!・・・ふぁ・・・ふぁぃ・・」
「・・返事はしっかり」
「・・はぃ・・」
「そぉう・・ダメでしょ?イタズラしたら、次イタズラしたらお尻ぺんぺんって言ってたの・・覚えてる?」
「いや、だから、そうなったから、ただいま、現在進行形でぺんぺん中なんですけど?」
「・・・・・」
「あらぁそうだったの〜・・ん〜・・理奈ちゃん、愛はママが叱っておくから、理奈ちゃんはさっさとメイクしてバイトへ行って、もう・・・ホラ・・」
そう言って、時計を指指すお母さん・・・・あっ!・・やっばっ!
「ふぇ・・・あっおおっおねえちゃ〜〜〜ん」
私は愛をお母さんに預けた後・・
「え〜と、これとこれとっこれっとっ!んじゃっ!あとよろしくね〜〜おかあさーんっいってきまーすっ」
「やだ〜〜〜〜おねえちゃーーーーん〜〜待ってよぉ〜〜おねえちゃ〜〜〜ん」
慌てて、メイクしないで、適当にメイクセットを色々詰め込んであるバックに入れて・・

「・・・さてと・・マ〜〜ナ〜〜ちゃ〜〜ん〜〜」
「ひ・・ひぇ〜・・・ごっごめんなしゃーーーいっ」
「いいえっ許しませんっ!!しっかり反省しなさーーーいっ!」
ぱんっぱんっぱんっぱんっぱんっぱんっぱんっ
等と・・きっとこうなってそうね〜等と考えながら、私を呼ぶ愛の悲鳴を無視して家から出ていった
〜バイト先〜
私はついた後、慌てて、支給されている制服に着替えてそのまま、バイトを始める、初めて間もなく・・途ノーメイクという事を指摘され、私はトイレで化粧する事にした

〜バイト先のトイレ〜
「はぁ〜・・」
泣いてる愛の顔が眼に浮かんで、私はため息をついた後、メイクしていく・・・愛には悪いけど・・ん〜まぁ、お母さんに任せるのが一番良かったのかもね・・

「・・おっ、理奈っちせんぱーいっ、今日もここでメイクッスか〜?」
「・・おっ、ゆず」
ゆずがトイレに入ってきた・・・あ、ゆずというのは私の後輩・・と言ってもゆずの方がバイト歴は長いけど、年齢的には私が上ってね・・
それで私が先輩という事になってる

「最近よくトイレでメイクしてる事多いみたいですけど、どしたんスか?」
「え・・まぁ、そ〜ね〜そうよねぇ・・最近はトイレでメイクばっかしてるっぽいわねぇ・・、まぁ、理由なんてアレよ、ウチのイタズラ姫の愛様のせいよ」
「あーなるほど」
「はぁ〜全く数ヶ月前まで、あんなにも素直で特にイタズラしない良い子だったのにここん所じゃぁ毎日よ、それに生意気になってきたし・・叱ってるのに、ゴメンナサイも無しときましたよ、オマケにべーですよ・・もうあの子ってば反抗期なの?」
「いや〜そんなもんじゃないッスか〜?子供っていうのは生意気言ってなんぼッスよ〜、それにちょっと生意気の方が可愛げあるってもんですよ〜マナちゃんなんて可愛いもんじゃないっすか〜ウチの妹のナギなんて毎日、やんちゃだし、毎日がイタズラ大作戦実行犯っスよ〜」
「イタズラだい・・なんて?・・ていうか、なにそれ?」
「けど〜、ま〜クソ生意気なガキでもやっぱ妹って〜のは可愛いもんッスからっ!嫌いになるってことないんですよね〜」
そう言うと、一人うんうんと頷いて納得するゆず・・ま〜激しくわかる

「けど、ま〜イタズラばっかでムカッとくる時は何度もありますけどね〜、前なんて、人がゴロゴロしてる時に飛び上がりそうになる程、
カンチョーされちゃいましたよ〜」
「・・・大変そうね、ゆず」
「まったくですよ〜、あ、ウチのナギと先輩の愛ちゃん、とっかえません?なんつって」
「ふふっ考えておくわ・・・な〜んてねっ」
等とゆずと雑談しながら・・・化粧し終えた私は
「よしっおっけっ!さぁ〜てっがんばりむわぁっすかぁっ!」
仕事現場へと駆けて戻った後、仕事再開っ!クリスマス間近なせいか、夜遅くまでバイトは続いた・・ま、その分、シフト変更やらなんやかんやで明日は早めに帰れる事になったから、文句はないけどね

〜次の日〜
今日もバイト、さすがにお尻ぺんぺんされて懲りたのか、二日連続メイクごっこはしてなかった愛・・と思いきや・・・
「・・・ふんふん・・留守か〜」
私は化粧台の前に行き、ソコに置いてある置手紙を発見し、早速見る・・・どうやらお母さんはバーゲンという名の戦場へ、
愛はお友達の家に預けたらしい・・という事は結果はイタズラ姫は留守という事だ、それなら今日もメイクごっこしてた可能性もなくもない愛が化粧台にいなくても納得というものだ・・・う〜ん・・友達の家でイタズラしてなきゃいいけど・・・
なんかちょっとイヤな予感してきた・・そう思ったが、頭をぶんぶん振る事で綺麗さっぱり忘れることにして、私は化粧して、バイト先へ向かった後、今日は早く帰れるという思いから生まれるハイテンションのおかげなのか・・今日はあっという間にバイトが終わった気がした

〜バイト終了後〜
「おっつかれ〜〜〜っす!!」
「おつかれさまでした〜〜」
ママ〜〜ウゥ〜〜ウゥ〜〜♪(着メロ)
また丁度良い所に電話ね〜もしかして監視してましたか?お母さん・・・などと、冗談を心の中で言いながら私は電話の画面を見る・・・どうやらお母さんだ、と言っても着メロで誰から来たのかがわかる、着メロ指定してあるから、わかるんだけどね
「あっ、先輩電話ですよ?」
「ん、わかってる、(ピッ)もしもし?」
「あ、理奈ちゃん、ママですよ〜」
「ママですか〜・・・で?どうしたの?お母さん?」
「ん〜〜ちょっと頼み事があるんだけど・・いいかしら?」
「ん〜〜〜」
「すぐ終わるから・・ねっ?ねっ?」
・・まぁ特に予定ないワケだし・・ちょっとした親孝行?って事で、聞いてあげようかな

「・・・いいわよ、で、その頼みごとって?」
「ありがと〜〜さすが理奈ちゃん」
「はいはい、で?」
「あ、置手紙は見たでしょ〜?友達の家・・あっ田中さん家ね、ソコに預けたって話〜」
ん〜この話を持ってくるという事は〜・・・なるほどね〜愛を迎えに行けばいいっぽいわね

「ええ、見たわよ?で、預けている友達の家から愛を迎えにいけって事?」
「あっピンポンピンポーンッ!大正解〜さすが、理奈ちゃんっじゃ、よろしくね〜」ピッ ツーツー
・・切るの早いわね〜、それほど急いでいるって事かしら・・ん〜まぁ、頑張れ・・お母さんとだけ祈っておきますか・・

・・その後、私はすぐにゆずと別れ、愛を御迎えに行くため、バイトの時借りている、クリスマスという事でその時期に合わせたトナカイを意識した服装・・というかもはやコスプレ?のまま、田中さん家に向かった・・・出来ればサンタが良かったのだけど・・・それはゆずが着ちゃってるし・・
ま、トナカイでも反応してくれるでしょきっと

・・・数分後
愛を預けた、友達の田中家に訪問、トナカイのバイト着は私の狙い通り良い反応をしてくれた・・田中家のお母さんと息子の・・一樹君だったかな?
だけ・・なんだけどね
まぁ、それでも、ちょっと嬉しかった・・が愛は今居ない事を知り、少しガッカリした
んで、愛は今ドコに居るのか?その事を田中さん家のお母さんに聞いた所、冬で寒いって〜のに、愛は田中さんの娘、愛実ちゃんと一緒に公園で遊んでいるらしい・・私は面倒見てくれた田中さんのお母さんに一礼した後、ついでに愛実ちゃんの方も帰るようにと頼まれたので・・早速公園に向かった・・
向かう途中・・何故だろう・・私はパシリの星に生まれてきたのではないだろうか?と思えてきた・・

〜公園〜
「マ〜〜ナ〜〜」
公園に行くと、元気良く遊んでいる愛実ちゃんと愛が見えた・・愛の方はサンタを連想させる服装で、地味に上半身は暖かそうな格好だった・・
ん〜きゃっきゃっとはしゃいじゃって、も〜、アレよ、うん、アレよね〜子供は冬の子、元気な・・ん?違った?あ、風の子か、・・にしてもホント元気ね〜寒い外でも元気ハツラツなその若さが羨ましいわ、若さが・・等と考えながら、私は愛を呼んだ

「あっ!!おねえちゃーーんっ」
「あ、マナちゃんのお姉ちゃんだったんだ〜〜・・おねえちゃーん、こんにちは〜〜〜」
とてとて、私に近づいてくる二人・・・やっぱ子供って可愛いわ〜・・・遊んでる姿見てると癒されるわね〜、けど、外は寒いので見守る気も一緒に遊ぶ気もナッシングだったりする
「こんにちは、元気ね〜うんうん、良い事ですよ」
等と言いながら、友達の頭をなでりんこ・・・すると、ニコニコ笑う、面白い程嬉しそうな顔を見せてくれた愛実ちゃん、うんうん、素直は良い事です

「愛実ちゃん、愛実ちゃんのママがそろそろ帰ってくるように言っていたわよ?」
「えー?・・あ、お姉ちゃんはマナちゃんをお迎えに来たんだよね?」
「ええ、そうよ〜」
「そっか〜じゃぁ、今日はもうばいばいだねっマナちゃん」
「あ、うん・・」
そう言うと、公園の出口の方へと駆け出していく、愛実ちゃん、聞き分け良い子ね〜うんうん・・・あっぼ〜と見てる場合じゃなくって
「・・あ、一人で大丈夫なの?帰れるの?」
「うんっ!!大丈夫だよ〜っじゃあね〜マナちゃんっお姉ちゃんっバイバ〜〜イッ!」
「は〜い、バイバ〜〜イッ」
笑顔で手を振って帰っていく愛実ちゃん・・実際送ってあげようかと思ったが、何というか一人でできるもん的な空気を感じたので、そっとしておく事にした・・愛実ちゃんについては・・ん〜まぁ、無事に帰っただろうと思う・・さてと、後は愛を連れて我が家に帰るとします・・・って・・あれ?あれれ?

「マナ?・・マナ〜?」
どっか行きやがりましたよ、あの子、愛実ちゃんを追っていったのかしら?・・と思いきや・・
「あ、居た、どうしたの?こんなとこに隠れて?」
ちょっと歩いた所で、即発見、穴だらけなかまくらって感じな所の中で愛がちょこんと体育座りしていた

「・・帰りたくない」
「え?」
「まだ遊びたい〜〜」
そう言って、少しうつむき気味にしながらぷいっと首をそむける愛・・ん〜そういう事か〜・・まぁそういうなら、遊んであげてもいいかな〜と思ったけど・・寒いの苦手なのよね〜
「ま〜そうしてあげたいのはやまやまだけど、寒いし、連れて帰るように言われてるし〜それに・・寒いしね〜だから・・ねっ?良い子だから帰ろ?」
いや、ホント寒いんです、つい2回言っちゃいましたよ
「・・・やっ」
先ほど、右にそっぽむけた首を今度はそういいながら左にそっぽ向ける愛・・ん〜一筋縄ではいきそうにないわね・・
「そう言わないで、あ、良い子だから言う事聞いて・・・ねっ?」
「・・・・・」
「ん〜じゃぁ、言う事聞いてくれたら好きなお菓子買ってあげるから」
そう言うと、ピクッと反応したけど・・・
「・・・・・・・・・・・・・・・や・・や〜っ」
おっ・・おっおっ!・・フィ・・フィ〜〜ッシュッ・・ってならなかったか〜若干釣れそうだったのに、ダメなのね〜おいしい提案だと思ったのにな〜・・・お菓子だけに

「ねぇ〜愛〜、お願いだから、お家・・帰ろう?」
「やっ」
「マ〜ナ、わがまま言わないで・・ね?ホラッ」
「やっ」
「むぅ〜〜マナァ〜?いい加減しないと・・お姉ちゃん怒っちゃうぞ〜?ぷんぷんっ」
「・・・・・」
無視ですか・・・もぉ〜しょうがないわねぇ・・少し遊んでやりますか・・

「しょうがないわね〜遊びたいんでしょ?」
そう言うと、愛はゆっくりと顔をあげ、眼を丸くした顔を見せた

「ちょっとだけよ?」
「・・うんっっ!!」
嬉しそうにニコ〜〜ッと笑う愛・・・寒いから・・・ほんのちょっとだけなんだからね
というわけで・・

「わ〜〜〜おねえちゃーんっはやーいっ」
「それ〜〜〜〜〜〜ぜぇぜぇ・・はぁはぁ・・・」
何か色々とやって愛と遊ぶ私、公園にある遊具は愛にはお気に召さないのか、特に遊具を使わず、ケンケンパとか、鬼ごっことか、かくれんぼとか・・・今は愛を肩車して、走り回ってます・・愛はまだちっこいから軽いけど・・・やっぱりきっついものはキツイものなのねぇ・・それとも去年より地味〜に成長したって事かしらね〜

・・・数分後
「・・そろそろ帰るわよ?」
夕暮れに近づいてくる時間帯、更に寒くなってきたしね・・元気に遊びまわるのは良い事だけど・・風邪引いてもいけないしねぇ・・・・私が

「えぇ〜〜〜〜〜?」
「え〜〜〜?と言われても、もう、お終い、帰るわよ〜」
「やだ〜〜」
「そう言っても帰るわよ〜」
「や〜だっも〜〜ん」
そう言って、先ほど、体育座りしていた穴だらけなかまくらっぽい所に隠れていった・・基地的なのとか思っているのかしら?
「・・・はぁ・・・」
そう思いながら、軽くため息をついた・・その時・・
『せんぱーーいっ!ゆずまっしぐらだよーーんっはよでておくんまっし〜〜(着メロ)』
・・この着メロ・・いや、着ボイス(本人録音)からして、ゆずからの電話がきた・・前々からこの着ボイスで思ってた事あるんだけど・・・ゆずまっしぐらって・・どういう状況よ?
ピッ
「ほいほい、もしもし?どうしたの?ゆずひこ?」
「ひこってなんですか〜せんぱーいっ・・あ、それよか、今ですね〜家でネットしてて良い店探してたんスけど〜」
「ほうほう、それで?」
「でで、良さげなっぽい店見つけたんで行っちゃいましょうよ〜」
「あ、そうなるの?」
「そーなりまっす」
「そう・・・ん〜〜けどねぇ・・・」
「もしかしてダメとか?用事有り?ですか〜?彼氏もいないのに?」
「・・ううん、悲しいかな、別に特に用事はないけど・・・って彼氏については言うなっ!」
「用事ないんですか〜?けど・・けど何すか〜?」
ん〜〜〜妹を一人留守番させるのは可哀相・・と思いつつも・・
「わかった〜、じゃぁ、遊びにいこっか〜、で、どこに集合すれば良いの?」
別に一人で留守番できない程チビッコなワケでも言う事聞けない子でもないし、大丈夫よね

「おっ良いんですか〜?さっすがっせんぱーいっ!あ、集合場所でしたね〜集合場所は〜」
ゆずが集合場所を言おうとしている時・・

「お姉ちゃんはマナと遊ぶのぉ〜〜〜〜っ!」
ガッッ!
「あっっ!!!?」
いつの間にかかまくら(っぽいの)から出てきていた愛が私の携帯電話にジャンプしながら、パンチしてきたっ!実際は取り上げようとしていたのかもしれないけど・・とにかくそのせいで、携帯電話を落としてしまったっ
「マナァッッ!!」
私が携帯電話を拾う前に、怒鳴りつけてみるけど・・無視してぴゅ〜と素早くまた、先ほど体育座りしていたかまくらっぽい所に逃げていった
「もぉ〜〜〜・・・あ、ごめんっ!ゆずっ!大丈夫?」
「えー・・あーいやぁ〜、私の方は何とも・・それより先輩の方が大丈夫なのですか?」
「ええ、大丈夫よ、ただ、ちょっと携帯落としただけ、気にしないで・・それで集合場所は?」
その後、集合場所を聞きだした後、私は携帯電話を切った・・・さぁてと、まずはイタズラ姫にお叱りタイムと行きますか・・
「こ〜〜らぁ〜〜マ〜〜ナ〜〜何であんな事したのっ!ダメじゃないっ!あんな事しちゃっ」
「・・・・・だってぇ・・」
「だってじゃないっ!」
「だっだってだってぇ〜〜お姉ちゃんと遊びたいんだもんっ」
「それは・・わかるわよ、けど、ソレはまた、今度っ!ねっ!わかった?」
「やだぁーーーっ!!」
叫ぶ愛、その後、ふいっと首をそっぽ向けた
「そう言われてもっ今度なものは今度なのっ!もう、ゆずと電話で約束しちゃったんだからっ・・あっ・・・ふぅ・・・」
あんまり怒鳴りちらすのも逆効果かと思いとりあえず、ため息をついて落ち着いてみる
「え〜と・・愛、お姉ちゃん怒らないから、まず、そこから出てきて・・ね?お家・・帰ろっ?」
「やだぁ〜〜〜もっと遊んでくれるまでっマナ出ないもんっ!お家帰らないもんっ」
むむむ・・・やっぱり怒鳴らなきゃダメなのかしら・・・いや、ここは一旦、引きまくってみますか
「・・あぁそぉ〜、お姉ちゃん、言う事聞かないマナなんてだぁ〜いっきらいっ」
押してだめなら突き放してみろってね
「ぇ・・・おねえちゃ・・」
「そんなに帰りたくないなら、ずぅ〜〜と、そこに居なさいっじゃあねっ」
本心ではない事をわざと言って、私は公園を出てすぐに隠れる、きっとすぐ、おねえちゃ〜〜ん帰っちゃやだ〜〜とか言いながら私を追ってくるはず・・
と思ったんだけど・・
「おっそいわね〜はぁ〜〜もぉ〜随分と意地はっちゃって・・はぁ〜ぁ、もぉ〜し〜らない」
私は、いつまでも愛を待ってるわけにもいかないので、さっさとゆずと遊ぶため、集合場所に向かう事にした
まぁ、意地張るのに疲れたら一人で帰れないワケじゃないし、家から近い事は知ってるし、お腹が空いたら勝手に帰るでしょ〜・・なんら問題ないはず・・・
私はそう思いながら、ゆずと遊ぶため、指定された集合場所へと向かった・・

集合後、私とゆずはゆずが見つけた良さげな店に入店、今日は彼氏いない者同士空しくパァーといきましょうっという事で、私は(成人以上だから)お酒を、ゆずは(高校生なので)ジュースを飲んでいた
・・・・数分後
「・・先輩・・飲みすぎじゃ・・?」
「あんだってぇ〜?私のどこが酔ってるってゆ〜〜のよ〜ぃ?」
「いや・・別に酔ってるか・・は聞いてないんですけどぉ〜・・」
「わたくしは酔っておりまへんっ!」
「あー完璧ですね〜」
そう、私は酔っていた・・ゆずが彼氏がいない者同士とか・・余計な事言うから悔しくてちょいヤケ酒・・元から酒は弱いって〜のに・・ムチャ飲みしちゃったから・・気分はうかれて良い感じ・・だけど、ちょっと・・・・どこらじゃない程、気持ち悪かったりする・・
そんな時・・・
ママ〜〜〜ウゥ〜〜〜ウゥ〜〜〜♪(着メロ)
「あ、先輩電話ですよっ」
「ほぇ?あー電話ねぇ・・・はいはい・・・(ピッ)もすもす?」
電話がなった・・この着メロ・・誰からだっけ・・あーあーまぁいいか〜私は電話をとった瞬間
「・・理奈っ!アナタ何してるの!?」
いきなりのお母さんからの怒声で迎えられたっ・・私は驚き、すっころびそうになりながらも体勢を戻す・・ちょっと酔いが冷めた・・・かも?
「え・・あ・・えぇと・・ゆずと・・遊んでる・・というよりお酒飲んじゃってますけど・・?」
「・・愛は!?愛ちゃんはっ!?」
え・・・・
「愛ちゃんはそこには居ないの!?」
「っ!!どういう事!?」
私は一気に酔いが冷めた・・・気分だけ
「それはこっちのセリフよ〜〜っどこなの〜〜愛ちゃんはどこなのよ〜っ」
「愛っまだ帰って来てないの!?」
「そうよっ!!」
そ・・そんな・・愛が・・・そうだ・・公園っ!まだあそこに居るっていうの!?・・それは分からない、けど、私は居てもたっても居られなかった・・
ダッダダダダダダ・・
「あっちょ・・理奈っ!理奈〜〜っ!?」
ずぼっ!・・プッ!ツーツー
「せっせんぱーーいっ!?」
私は携帯をポッケにつっこみながら、携帯を切って、後の事やなりふりなどかまわず、公園へと駆け出す
・・外はとても暗くなっていた・・今何時かはわからないけど・・たぶん、もう夕ご飯を食べていてもおかしくはない時間・・暗い空を見て、もしもの事があったらと考え・・ゾッとしてくる、早く・・一秒でも・・早く・・早く・・公園へっ
〜公園〜
意地をはってるだけなら・・きっといるはず・・・だが、そう甘くなかった・・愛が居るだろうと信じて駆け出したあのかまくらっぽい所・・ソコに愛は居なかった・・
「はぁはぁはぁ・・居ない・・か・・・はぁ・・マナ・・・一体どこに・・・こうなったら手当たり次第しかないわよね・・」
私はしらみつぶしに愛が行きそうな所へと向かって駆け回る・・・
・・・一時間と数十分後・・
〜公園〜
私はぜぇぜぇ言いながら、汗だくになりながら、駆け回ったあげく・・最初に探した場所に戻ってきてしまった・・ふとそこらにある時計が見えた・・もう夜中の9時になるかならないか・・という時間帯だった
「・・・・マナ・・・うっ・・」
やばい程、胸が苦しい、思わず涙が零れそうになる程つらい・・走り回ったせいなのもあるけど・・一番は愛を・・・・・・
「うっ・・うぅっっぐす・・・・ぐしっ・・マナ・・お願いだから、無事で・・居てね・・」
ついつい泣いてしまった私だが・・・今は、泣いてる暇なんてない、涙を拭ったその時・・
「・・・・お姉ちゃん?」
かぼそいながらも、確かに聞こえた愛の声
「愛っ!!」
「・・おねえちゃんっ!」
私は、叫ぶっ、それに呼応して、愛が私を呼んでくれたと、同時に・・
「んしょっと・・おねえちゃ〜〜〜〜〜んっ!」
とててて・・・がばっぎゅっ
かまくらっぽい所から愛が出てきて、私に抱きついてきたっ
「・・・ま・・まな・・・まなぁ・・マナァッ!!」
私は力強く抱きしめた・・・それこそ、愛が苦しいと耳元でかぼそく囁かれる程・・それでも私は泣きながら愛を強く強く抱きしめたっ
「うぅ〜〜〜おねえちゃんんん・・ぐるじぃよぉ・・」
「あ・・」
私は愛を引き離す・・愛がニコッと笑ってくれた・・・その笑顔を見た時、心底安心したのと同時に、どうしようもない程の衝動に突き動かされ、私は・・
ガババッ!ズルルッ!
「ひゃっっやっやぁ〜〜〜〜」
片膝している膝に愛を腹ばいにして乗せて片手で抑えた後、あっという間にお尻丸出しの状態にさせた後
「このっ!ぐしゅっ・・すっごく心配したんだからぁっ・・ねぇっ!!」
抑えてない方の手を大きく振りかぶって、愛の裸のお尻目掛けて・・
ばっちぃぃんっ!!ばっちぃんっ!ばっちぃいんっ!ばっちぃぃんっ!!
「っっ!!いだあーーーーーーーいぃ〜〜っっ!!いたぁいぃ〜〜いだぁぃいぃ〜〜いたいぃ〜〜いたいよぉ〜〜〜うわあああああーーーーーーんっ!」」
思いっきり、強く乱打したっ・・お尻を叩かれ、もう泣き喚きながらバタバタと暴れる愛・・それでも私は自分が流している涙も吹かず
ばっちぃぃんっ!!ばっちぃんっ!ばっちぃいんっ!ばっちぃぃんっ!!
「うああああーーーーーーーーーーん〜〜〜〜いだぁああいぃぃ〜〜〜〜」
ばっちぃぃんっ!!ばっちぃんっ!ばっちぃいんっ!ばっちぃぃんっ!!
「うきゃあああ〜〜〜〜〜〜〜んんん〜〜〜〜〜うええええーーーーーーんっ」
ばっちぃぃんっ!!ばっちぃんっ!ばっちぃいんっ!ばっちぃぃんっ!!
「あああーーーーーーーーーーーん〜〜〜〜いだああぁああぁあぃぃぃいい〜〜〜〜〜うぇええ〜〜〜〜」
「心配ぃぃ・・ぐしゅっかけてぇっ!うっ・・何かあったらぁ・・うぅっ・・どーーするのぉおっ!!」
ばっちぃぃんっ!!ばっちぃんっ!ばっちぃいんっ!ばっちぃぃんっ!!
「うわあぁあああ〜〜〜〜〜〜〜んん〜〜〜〜〜いだーーーいぃ〜〜〜〜〜うぇええーーーんっ」
「マナのばかぁーーーっ!!」
ばっちぃぃんっ!!ばっちぃんっ!・・
「いだあーいぃ〜〜〜だってぇ〜〜だってぇ〜〜マナァ〜〜お姉ちゃんにぃ〜〜うぅぅっふぇえぇ・・嫌われたくなかったぁ〜〜〜〜〜んだもんん〜〜〜〜ふぇええーーーーんっ」
・・・・・・え?
私は振り被った手を止めた
「・・・・・・・?」
「だってぇ・・だってぇ・・おねえ・・うぅっ・・お姉ちゃんん・・いう事・・うぇ・・きかないぃ・・うっ子は・・ふぇ・・きらいぃ・・ぐしゅ・・だってぇ・・言うからぁ・・・」
「・・・・・?」
「だからぁ・・だからぁ・・・愛・・おねえちゃんのぉ・・うっ・・言う事きいてぇ・・ふっ・・ずっと・・うぅっ・・ここに居たんだもんん〜〜〜」
言ってる意味がわからなかった・・・けど、愛はとても真剣だったので・・私は色々考えてみる・・

「ふぇぇ・・うっ・・マナ・・マナ・・・・ぐしゅ・・ここに居たの・・・・・だからぁ・・ぐしゅ・・ふぇええ〜〜〜〜〜ん」
・・・どういうこと?私がここにいなさいとでも言ったような感じだけど・・そんなの・・・・・あっ!
「まさかっあの時のっ!?」
確かに私は言っていた・・そうだ・・私は家に帰りたがらない、愛に・・
『そんなに帰りたくないなら、ずぅ〜〜と、そこに居なさい・・じゃあねっ』
そう言ったのを思い出した
あんなの明らかに本心じゃないのに・・・・・ううん、そんなの関係ない・・実際、愛は本心で言われたのだと思い、私の言葉を信じてしまった・・ってという事は愛はずっと・・ここに・・?

「・・ぐしゅ・・まな・・まなぁ・・言う事きいてたよ・・けど・・けどぉ・・うっ・・ぐしゅっ・・まなのぉ・・まなのぉ・・ことぉ・・ふぇぇ・・だいきらいぃにぃ・・なったのぉ・・?」
ちょっと泣き止んできた・・愛、また泣き出しそうになっていた・・愛は本気で私に嫌われていると思っているのが苦しいのだろう・・実際私も・・愛に嫌われたら・・そう思うだけでも泣いちゃいそうになる
そう思った私は膝から解放し、また再び愛を泣きながら強く強く抱きしめる
ギュゥゥッ・・
「嫌いにぃ・・なんてなってないっ愛のことぉ・・嫌いになれるわけぇ・・うっ・・ないじゃないっ・・マナァ・・ごめんね・・ごめんね・・うっ・・ごめんなさい・・ふっ・・うぅぅ・・」
「お・・お姉ちゃん・・・・?・・ぐるじぃ・・」
「愛はぁ・・良い子よ・・愛は何にも悪くぅ・・うっ・・ないからぁ・・・お姉ちゃんはぁ・・ね・・愛・・愛の事だいだいっだーーいすきぃ・・だからぁっ」
「ホ・・ホント?・・ホントにぃ・・ホント?」
「・・ホントよ・・ホントにホントよ・・愛の事すっごく・・好きよっ」
「・・お姉ちゃぁん・・・・じゃぁマナはね、マナはね、お姉ちゃんの事ぉ、すっごくすっっごぉ〜くっ好き〜〜」
こんな悪い姉なのに、そう言って貰えた事がすっごく嬉しかった・・反面凄く申し訳ない気持ちで一杯になって・・
「悪いのはお姉ちゃん・・うっ・・悪いお姉ちゃんでごめんねぇ・・ごめんね・・うぅぅっ・・ごめんね・・・ごめんねぇぇ・・ふっうっぅっうわあーーーーーーーーーーーん」
私は嬉しさと悲しさに堪えきれず大泣きしてしまった
「お姉ちゃん・・・おねえちゃぁあああ〜〜〜〜〜んうえええーーーーーーーーん」
それにつられるかのように愛もまた大泣きしてしまった・・そんな二人は強くぎゅっと苦しいぐらい強く強く抱きしめあった

その後、泣き止んだ後、私達はお母さんから、お仕置きされる事覚悟で家に帰った・・家に帰るとお母さんが泣きながら、愛を抱きしめた・・その後・・愛は私と同じようにお仕置きされるだろう・・と思ったが・・

「・・あ・・れ?・・・ちょ・・なに・・これ?・・頭が・・ぐら・・・あ・・ぁぁああぁぁ〜〜」
ドターッ
「え・・?理奈ちゃん・・?ちょっと理奈っ!・・理奈っ・・理奈・・理・・・・・・・」
「お姉ちゃん!?おねえちゃーーんっ!お姉ちゃんっどうしたの!?おねえちゃ・・おねぇ・・お・・・」
意識が朦朧としてきて、私はその場で倒れた・・・
何故かと言うのは今はわからぬのまま・・
次の日・・・クリスマス
「・・・」
私は目が覚めた・・
「・・理奈ちゃん、気がついた?」
隣にお母さんが居て、少し心配そうな顔でそう聞いてきた
「・・あ、お母さん・・え・・え〜と、ここは?・・私の部屋よね・・」
「そうよ、もぉ〜最初倒れた時はビックリしたわよ〜・・単なる酔いつぶれ的なのでホント良かったわ〜」
・・どうやらそうらしい・・お母さんから聞いた話、倒れた後、ハァハァと苦しそうに寝てしまってたらしい・・何故家に着いた頃になって、酔いつぶれてしまったのかはわからないけど・・愛と家に帰って緊張感がなくなったからじゃないかな〜と私は思った・・
しかし、ソレだったら二日酔いって感じな状態でもおかしくないと思うのだけど・・特にそんな感じがない・・むしろ昨日より調子が良い感じで爽やかな気分だ

「・・・え〜と、愛は?」
「え?あぁ、心配しなくても元気よ〜」
「そう・・・え〜と・・お母さん・・あのぉ・・」
「・・さぁてと、元気になった事だし・・これで安心して・・ふふ、ねぇ?理奈ちゃん?」
「ひっっ!」
私はお母さんの笑顔にゾクリとした恐怖を感じる・・・やっば〜酔いつぶれたって事で・・もしかしてもしかするかも・・
「お仕置き・・できるわねぇ〜」
「ややっやっぱりぃ〜〜〜!?」
そう言って驚いている隙に・・と言わんばかりに、私はお母さんにつかまれ、正座しているお母さんの膝に招待されたと同時に、パジャマを脱がされ、下着も脱がされお尻丸出し状態に・・・もぉ〜〜成人して数年経ってるのにぃ〜〜〜〜///
「あぁぁっ!!?いっ!いやぁ〜〜〜〜〜」
「全くもぉ〜〜成人だからって調子に乗ってぇ〜〜だめっでしょっ!」
ぱぁんっ!!ぱぁんっ!
「いったっっ!んやあぁっっ!・・・・あ・・・あれ?」
私は裸のお尻を叩かれ、ビクッビクッと反応した後、幼い頃ぺんぺんされた記憶と去年ぺんぺんされた経験から、もう逃げられないと諦め、もう次に備えて、ぎゅっと眼をつぶりながら、構える・・・・が・・・その次が来ない・・
「ふぅ・・けど、酔ってたのに、愛ちゃんのために頑張って・・ムリしちゃったから倒れちゃったのよね?そのぐらい頑張ってくれたワケだし、とっても心配させたけど・・これでお終いにしてあげる」
そう言って、軽くぺちんっと叩いた後、お母さんは私を起こした後、頭をなでてくれた
「あぅっっ・・・え?い・・いいの?」
「あらぁ?もしかして、続き・・されたいのかしら?」
ぶんぶんぶんぶんっ 私は生まれてこれ以上ないくらい激しく首を振った気がする程激しく首を横に振った

「でしょうね、じゃ、そういう事だから〜、あ、そうそう、時計見て見なさい・・理奈ちゃんグッドタイミングの時に起きたわね〜」
「え?あ、ホントだ」
そう言われて時計を見る・・そろそろ、バイトに行く準備をする時間帯だった・・確かにグッドタイミングの時に起きたな〜私

「じゃ、バイト、頑張ってね〜・・・・あら?」
「え・・あ、うん・・どうしたの?」
「・・しまわないの?」
「え?・・なにが?」
「お・し・り」
「っ!」
私は慌てて下着とパジャマを履く、うぅ・・恥ずかしい・・
そんな私を見て、お母さんはクスクス笑いながら部屋を出て行くお母さんを見送った後、化粧台へ・・愛がイタズラしてるかも・・と思ったが、してなかった・・まぁ・・たぶん、昨日の事でお仕置きされたと思うし・・きっとまだお尻真っ赤で、痛いしでこれ以上ぺんぺんされたくないからでしょうねぇ・・
ちょっと早いけど、私はメイクして、家を出ようとすると・・・

「おねえちゃーーーんっ」
「お、愛」
「・・えへへ、いってらっしゃいっお仕事頑張ってねっ」
「え・・・・あ・・・う・・・うんっ!りょーかいっ!」
バイトに行く時、いつもは送り出してくれないのに・・・戸惑った私だが、その好意に素直に答えるため、私は元気良く愛にそう言いながら、敬礼したっそんな私を見て、愛も私の真似をして敬礼した後、ニッコリと笑った、その笑顔を見て、私もニッコリ笑いながら、私は家から出ていった

「さぁ〜〜てっバイト頑張るぞーーーっ!」
と言って、意気込んだ時・・
「せんぱーーーいっ!!」
バッタリゆずと会ったと思いきや、すぐさまゆずは私にすすすと近づき、いきなり耳打ちしてきた・・
「・・先輩、昨日二日酔いで倒れたそうですね」
「・・どっから聞いたの?」
「先輩のママンからですよ〜携帯でお母さんがわざわざ事情を説明してくれました」
「そう・・・」
・・・ママンって・・自分の家のお母さんにもそう言ってるのかしら?
「で、大丈夫なんですか〜?」
「・・何が?」
「二日酔いですよ〜結構ベロンベロンだったじゃないですか〜顔真っ赤だったし〜」
「・・ん〜それがね〜全然大丈夫なのよ、むしろ、昨日より調子良いぐらいよ、何故かね」
「そうなんですか〜ん〜〜けど、調子良い所、すみません・・」
「お?どうしたの?珍しく謝って・・」
「いや〜実はですね〜、昨日先輩のママンからそう聞いて極端な話、体調悪いって聞いて早とちって、先輩は休みにするように言っちゃって、シフト変更してもらったんですよ〜」
「え?そうなの?」
「忙しい時期ですから、人員変更は早めに対処しないと・・と思ったのですけど・・余計な事しちゃって、すみません・・」
「ん〜まぁ・・けど、やっぱり大丈夫でしたって言えば、問題ないでしょ」
「え?ま〜そうかもしれませんけど・・・せっかく休みってなっちゃてるんだし、先輩さぼっちゃってみませんか?」
「さぼっちゃってって・・・そうは・・言ってもねぇ・・・今、大変な時期だし・・」
そういいながら、私は少し考えた後、やっぱりゆずの提案(さぼる)に乗る事にした

「ん〜〜皆には悪いとは思うけど、じゃぁ、そうさせてもらうわ」
「おっ、了解っすっ、じゃ、先輩お大事に〜」
「んっ、ありがと、じゃ、大変だろ〜けど、お仕事、後の事、よろしくお願いしまっす」
そうニッコリとしながら言った後、私は後ろへ振り返って、ゆずを見送りながら、我が家へ帰る

私は愛と遊ぼうと考えた、だから、さぼっちゃえばそれが叶うと思い、思い切ってさぼった・・実際、さぼったおかげでこの後、私が望んだ事は叶えて貰える事になるのだ
前々から望んでいた・・欲しかった時間が・・プレゼントして貰えたのだ
これはきっと、今年良い子にして頑張っていた私にサンタさんが用意してくれたクリスマスプレゼントなんだと思う・・
はいそこっ!お前、そんな自分の事、良い子って呼べる歳じゃないし、サンタからプレゼント貰える歳じゃないだろっ・・なんて夢のない事言わないっ!

クリスマスプレゼント(理奈編)
おしまい






我らがマイスターあきらから素敵なクリスマスプレゼント2009!
……理奈さんが成人以上な事にときめきを感じたカナ・エルです(*´∀`*)お姉さまと呼ばせてください!!
マナちゃんは信頼の子供っぽさで見てると安心するんですよ〜可愛いなぁもう☆
お姉ちゃんが過保護っちゃうのもわかります!!厳しいお仕置きも愛ゆえだ!
そしてこの話は、子供の純粋さに胸打たれる話と、私は思いました……
あぁもうお姉ちゃんに嫌われたくなかったのね!お姉ちゃんの言葉鵜呑みにしたのね!
可愛いなぁチクショウ!可愛過ぎて私どうすればいいの!?泣くの!?萌えるの!?
今年も温かい姉妹愛をありがとうございました!さぁ張り切って次へ行きましょう!!

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