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破戒・特別編



(BL・18禁要素ありです。その点を了承のうえお読み下さい)


 ザァァァァァァ・・・・・・。
「ふー・・・もぅ嫌になっちゃうなぁ。いきなり降ってくるんだから・・」
クアンは滴を払いながら穴の空いた壁から外を見つめる。
壁の穴には、まるでバケツをひっくり返したような凄まじい勢いの豪雨が降り注いでいた。
急にどしゃ降りになってしまい、慌てて雨宿り出来る場所が無いかと探したところ、幸いにも道観(道教寺院)を見つけ、そこに駆け込んだのだ。
寺院とはいっても、もう廃寺らしく、人の気配は全くない。
村人からも忘れ去られているのだろう、修復も全くなされておらず、建物を彩る塗装はすっかりはげ落ちてしまい、壁や天井には所々穴が空いている。
実際、天井に空いた穴から豪雨が降り注いでいた。
もっとも、それなりの広さがあるおかげで場所を選べば雨の被害には合わずにすんでいる。
 「まぁ雨露がしのげるだけもありがたいと思わないとね。贅沢言ったらバチが当たっちゃう」
クアンはそういうと弁当箱を取り出す。
ふたを開けるとご飯が詰まっている。
ある家で家族の供養のためのお祈りをした際に、お布施としてもらったものを詰めておいたのだ。
ご飯を食べながら、お茶入りの水筒をときどき口につける。
やがてご飯を食べ終えると、布で弁当箱を丁寧に拭いて略式ながら綺麗に掃除をする。
掃除が終わると、今度は寝る準備を始めたが、同時に周りの床に札を貼り、或いはワイヤーのようなものを張り巡らせる。
(これで・・・大丈夫だよね?)
二重三重にしっかりとトラップを張り巡らせたのを確認すると、ようやくクアンは落ち着いた表情を浮かべると、旅人用の毛布にくるまり、眠りについた。


 「ハァ・・・ダメだなぁ・・・やっぱり若いコの精じゃないと・・マズイなぁ・・」
フェイは馬乗りにまたがり、腰を激しく上下させながらため息をついて言う。
彼の尻の下では、ミイラのようにガリガリにやせ細った男が今にも死にそうな吐息をしている。
「も・・もぅ・・・許し・・あぅぅ・・・」
「なぁに言ってんのさあ、まだまだお腹いっぱいには程遠いんだよ。こんなもんじゃ許さないから」
色香と凄味のある笑みを浮かべると、美青年キョンシーはのの字を書くように腰を動かし、最後の一滴まで搾り取るとかのように激しく腰を動かす。
男性器官を銜え込まれ、精を絞り取られている男は激しく震えたかと思うと、そのまま動かなくなってしまった。
 「あちゃ〜〜。死んじゃったか〜〜。ダメだよね〜〜。普通の人間って簡単に死んじゃうよね〜」
フェイは立ち上がると、壊れた玩具でも見るような目で哀れな男を見下ろし、周りに視線を転ずる。
すると、他にも数体のミイラ化した男の死体が転がっていた。
いずれもフェイに精を貪りつくされた末に殺されたのだ。
 「やっぱり・・食べるなら道士サマと・・・・」
途中まで言いかけたところで、突然フェイはハッとした表情を浮かべる。
フェイはあたりを見回し、風を掴むような仕草をしたかと思うと、クンクンと空気を嗅ぐ。
「やっり〜〜!クアンの匂い〜〜!!」
愛しの相手の匂いの跡を見つめるや、フェイは今にも飛び上がりそうな表情を浮かべる。
「ク〜ア〜ン〜〜〜!愛しのフェイが今行きますよ〜〜〜!!」
今にもスキップせんばかりの口調で叫ぶや、フェイはその場を飛び出した。

 すっかり雨も上がり、闇に包まれた頃・・・。
眠りの中でクアンは足音のようなものを聞きつけたような気がした。
(何だろ・・・?)
思わず目を覚ましかけたところで、冷水を思いっきり浴びせかけられたかのような、ゾッとする感覚を覚えた。
とっさに上体を起こすや、闇の中に何者かが佇んでいる。
(ま・・・まさか・・・)
今にも震えそうになる手で剣を掴むと、クアンはジッと闇に佇む者を食い入るように見つめた。
 「ふふふ・・・やぁっぱり気づいたねぇ〜〜んん」
聞き覚えのある声にクアンはギクリとする。
「お、おおお前は・・・!??」
上ずった声でクアンが問いかけるや、ニヤニヤと笑みを浮かべてフェイが現れた。
「そうだよ〜〜。愛しのフェイさ〜〜〜」
「うわぁーーーっっっ!!!くっくっ来るなーーーーっっっ!!!!!」
とっさにクアンは印を結んで札を発動させる。
直後、火柱がフェイの足元から上がった。
 だが、キョンシーの驚異的な身体能力でフェイは天井まで飛び上がり、何無くかわしてしまう。
「ひっどーい!人にいきなり乱暴するなんて!」
フェイは大袈裟な素振りで嘆く真似をしてみせる。
「何言ってるんだ!近づくな!淫魔っ!」
恐怖と嫌悪感に満ちた表情を浮かべ、怒りと恐怖にクアンは剣先をブルブルと震わせる。
「淫魔だなんてひっどーい!そんなこと言う道士サマにはお仕置きしちゃうからね〜〜」
ニヤリとフェイが笑みを浮かべたかと思うや、両目が怪しく光った。
 「ひ・・がはっっ!!」
クアンは全身を一瞬震わせたかと思うとガクンと勢いよく床に崩れ落ちる。
「ひ・・あ・・熱い・・・熱いよぉぉぉ!!!」
クアンは苦しみに耐えきれず上着を脱ぐ。
道士の全身はドッと汗が浮かび上がっており、苦痛に満ちた表情を浮かべている。
さらに苦しみから逃れんとズボンを降ろすや、若い道士の欲望器官が姿を現す。
クアンの器官は固く反り立ち、今にもはち切れんばかりに青筋を浮かべてビクビクと脈打っている。
「ひぃぃ!も、もぅ・・ダメぇぇぇぇ!!!」
色欲は道士として最も忌むべきものであるのはわかっていても、もはや身体が限界を迎えている。
クアンは無理やり湧き出させられた欲望を解放しようとするが、再びキョンシーの目が光り、金縛りにあったかのように両手が動かなくなってしまう。


「な・・何で・・・」
「言ったでしょ?ひどいこと言ったお・し・お・き」
クスリと笑みを浮かべると、フェイはさらに魔力を強める。
「ひぃぃぃ!!やめてぇぇ!!死んじゃうぅぅぅ!!」
フェイは背をのけ反らせて悶える。
道士の分身はさらに一回りは太く大きくなる。
だが、同時にバチバチと雷光のような光の環が現れ、クアンの器官を拘束して締めつける。
ジワリジワリと先端から蜜が微かに出るが、光の環に縛られ、放出することの出来ない欲望がクアンの中で荒れ狂う。
「やめてぇぇ!!も、もう許してぇぇぇ!!お願いだからぁぁぁ!!!」
もはや嫌悪感も恐怖も投げ捨ててクアンは叫んだ。
このままでは快楽と苦痛の板挟みで死んでしまう。
淫乱キョンシーに屈することになっても、自身の欲望を解放したかった。
 「ふふ?助かりたい?出したい?」
「ださ・・出させて!お・・お願いぃぃ・・・な・・何でも・・する・・からぁ・・・」
「本当に何でもするぅ?」
クアンは必死に頷く。
「ふふ・・それじゃあ・・」
ニヤリと笑みを浮かべると、おもむろにフェイはズボンを降ろす。
白磁のように美しく白いお尻が姿を現したかと思うと、フェイはクアンの方にお尻を向けて四つん這いになる。
そして、お尻をクアンに差しだすかのように高々と掲げるや、道士の方を振り向き
「さぁ、わかってるよね〜〜?道士サマ〜〜〜」
とお尻を振りながら促した。
 「う・・ぐ・・ひぅぅ・・・」
クアンは目の前で淫らに振られるフェイのお尻を嫌悪感たっぷりに見つめる。
陰部は無論、最奥部まで恥じることなくさらしており、しかも淫らに蕾をヒクヒクと動かしている。
(嫌だ・・・やりたくない・・・)
今にも喉を苦いものがこみ上げてきそうになるが、道士は必死に堪える。
下半身は今にも破裂してしまうのではないかというくらいギチギチに固くなっている。
もはや選択肢は無かった。
覚悟を決め、嫌悪に駆られながらもゆっくりと右手を振り上げたかと思うと、クアンはフェイのお尻目がけて平手を振り下ろした。

 バアシィンッ!!
「あ・・・」
激しい音と共にジィ〜ンという鈍い痛みがお尻を襲う。
思わずフェイは痛みに声を漏らし、背筋をのけ反らせた。
バアシィンッ!ビダァンッ!バァァンッ!バチィンッ!
「この・・・変態っ!鬼畜っ!悪魔っ!」
クアンは怒りと嫌悪の籠った声で罵りながら叩き続ける。
 ビダァンッ!バアチィンッ!バアシィンッ!バチィンッ!
「ひぃん・・ひっ・・きひっ・・はうん・・・」
苦痛と快感が混じった奇妙な声を上げ、フェイはお尻をくねらせるように振るう。
「この・・このっ・・・変態っ!よくも・・よくも・・僕に・・こんな・・汚らわしい・・真似を・・させて・・・」
半ば涙ぐみ、悲痛な表情を浮かべてクアンはキョンシーのお尻を叩く。
魔力で強いられてのこととはいえ、こんな変態行為に加担しているおのれが浅ましくて情けなくてたまらないのだ。
「絶対に・・ゆ・・許さない・・からなっ!!・・お前なんか・・お前なんか!!!」
屈辱感と自分自身に対する情けなさ、淫らな行為をしていることへの罪悪感が怒りを掻きたて、さらに強烈に平手を叩きつける。
始まって間もないというのに、既にフェイのお尻は真っ赤に染め上がっていた。
 (ああ・・クアンが・・俺のこと・・ウジ虫でも見るみたいに見てる・・・あんなに・・汚く・・罵ってるよ・・)
後ろを振り返り、クアンの表情を見るや、ゾクゾクしながらフェイは満足げな表情を浮かべる。
(年下の子供に・・尻の穴さらして・・・罵られながら・・・尻叩かれてるんだ・・・)
普通ながらあまりにも情けない状況に、フェイはこれ以上ないほどの歓喜を覚える。
お尻はよく揉んだカイロのように熱くなっており、フェイ自身にもお尻の熱が伝わってくる。
 「ひぃん・・・お尻ぃ・・熱いぃぃんん・・・!!」
真っ赤に腫れ上がったお尻の発する熱にフェイは苦痛の表情を浮かべる。
だが、同時に快感に漬かった笑みも浮かんでいた。
「変態っ!鬼っ!淫乱っ!よくも・・よくも・・!!」
バアシィ〜ンッ!ビッダァ〜ンッ!バッチィ〜ンッ!バッアァ〜ンッ!
怒りを込めてクアンはさらに激しくフェイのお尻を叩く。
「あ・・・ひぃん・・も・・もぅ・・あひゃああんんっっっ!!!」
やたらに色っぽい声を出したかと思うや、フェイは絶頂を迎える。
フェイの脳裏でスパークしたかのような感覚を覚えるや、先端から白濁液を思いっきり噴き出した。
さらには淫らにヒクついていた蕾からタラタラと、まるで絶頂の達した女性のように潮のような液体が噴き出す。
「う・・・・」
クアンはもろに顔に排泄器官から噴き出した潮吹きのような液をかぶってしまった。
 「うわぁ・・気持ち悪い・・・」
顔どころか服にまでかかった愛液に若い道士は嫌悪感を震わせる。
「はぅ・・ひゃあん・・・お尻・・痛いぃぃん・・熱いぃぃん・・・でも・・でも・・キ・モ・チ・イ・イんん・・・」
マゾっ気丸出しな笑みを浮かべ、フェイは被虐の快感にお尻をくねらせる。
(うぅ・・・・気持ち悪い・・・)
クアンはフェイの浅ましい姿に顔をそむけたくなる。
だが、同時にフェイの悶える姿にゴクリと息を呑む。
見てはいけない、理性はそう告げるが、それが却ってフェイに視線を向けさせることになる。
 「うふ・・クアン・・どうしたのさ?そんなモノ欲しそうな顔してぇ・・」
「な・・何言ってるのさ!そんな顔してないよ!?」
心中を見抜かれたかと慌てたクアンは必死に首を振って否定する。
「ふふ。嘘なんかついちゃってわ・る・い・コ。入れたいんでしょ?うふふふ・・・」
フェイは笑みを浮かべると真っ赤になったお尻を艶めかしく左右に振るう。


(う・・・)
クアンはゴクリと息を呑んでキョンシーのお尻を食い入るように見つめる。
それは何とも美しく、淫らで人を駆り立てる仕草だった。
ジッと見つめているうちに道士の息は妖しく乱れ、ギチギチと男性器官が再びそそり立つ。
(い・・入れたい・・でも・・ダメ・・僕は・・道士・・・)
今にもフェイのお尻にむしゃぶりつきたいのをクアンは理性と良心で必死に押さえ込む。
 (中々・・オチないな〜〜。それなら・・・)
フェイはニヤリと笑みを浮かべると、再び目を妖しく光らせる。
「ぐ・・!!ひっ!ひぃぃぃ!!」
クアンは悲鳴を上げると再びへたり込んで背をのけ反らせる。
ハッとして股間を見下ろすと、再び光の輪で締めあげられている。
「やめ・・やめてぇ!!お願い!お願いだからぁぁぁ!!!」
押さえきれない性的な苦悶にクアンは喉の奥から叫ぶ。
「ふふ・・出したい?出したい?ねぇ、出したい?」
お尻を振りながらフェイは笑みを浮かべて尋ねる。
「ださ・・出させて・・破裂・・しちゃぅぅぅ・・・」
「それなら・・・わかってるよね〜?」
フェイはそう言うと、再びクアンの目の前にグッとお尻を突き出してみせる。
「うぅ・・くぅぅ・・・」
淫らな責めに徹底的に打ちのめされたクアンの心からは、もはや理性も戒律も吹っ飛んでいた。
あるのは下半身の異常なうずきを解放したいという欲求のみ。
震える手でキョンシーの腰を掴むと、クアンはギチギチに固くなった先端を当て、ゆっくりと内部へ押し込んだ。
 「あ・・・くっひぃ・・はぅぅ・・・」
強烈な異物感にフェイは蕩けそうな表情を浮かべる。
(こ・・これ・・これを待ってたんだって〜〜〜!!!!)
望みのものを得たフェイは至福の笑みを浮かべる。
ギチッ・・・ギッギッギッギッギ・・・。
「ひゃ・・ひゃひゃひゃひゃひゃひゃあんっ!」
「ひ・・ひっあっあっあっああ〜〜んんっっ!!と、飛んじゃう〜〜〜!!」
艶めかしい声と共にフェイは背筋をのけ反らせる。
直後、精も根も尽き果てたクアンがフェイの内部から自身を引き抜くや、大量の白く濁った欲望が蕾からドロリと零れた。
それは尋常な量ではなく、フェイのお尻の下半分と膝までをベッタリと汚しつくすほどの量だった。
「ふふふ・・・・こんなに・・いっぱぁい・・・凝縮されてるだけあって・・おいしい」
フェイはお尻から零れた精を手で取って舐める。
よほど気に入ったのだろう、自身の身体についているのを取っては舐めていた。
「クスクス・・今日も可愛かったよぉ、クアン。また、可愛がってあげるからねぇ」
体力を使い果たして気を失っているクアンをジッと見つめたかと思うと、フェイは覆いかぶさるようにして身体をかがめ、いとおしむかのようにクアンにキスをした。


 ―完―


山田主水様から、相互リンクお祝いでいただきました(笑)!
わざわざ書きおろしてくださったんですよ〜嬉しいです(*´∀`*)
そして……ハイパーエロスタイム(笑)!!
フェイの変態ッぷり半端ない(笑)!このドM変態キョンシーめ!大好きだ(笑)!!
性欲と理性の間で板挟みになっている道士様が毎回、可愛いやら可哀想やら……
そんで、罵倒しながらのスパンキングっていいと思います(ノ´∀`*)
山田主水様、エロスで素敵な良作、ありがとうございました☆
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