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鬼姫げーむ(文章版) |
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※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 「どうやら、オイラの勝ちみたいだね」 灯美鬼が嬉しそうにしていて何だか悔しい。 けれど、これで一応、脱衣ジャンケンは終わったわけだし、 あとは灯美鬼に帰ってもらえば万事解決だ! 「もう気が済んだだろう!?帰ってくれ!」 「そうだね。借りは返したし。戦利品にアンタのパンツでも持って帰ろうか」 「ああ、くれてやるくれてやる!だからさっさと……」 そう言いかけた途端だった。 「煤鬼……」 「ヒッ!?」 いつの間にか目の前に、恋心姫が立っていた。 「こ、ここ、恋心姫……!!」 「……煤鬼……煤鬼ぃぃっ!うわぁあああん!大丈夫ですか!? そこの女鬼に何されたんですか!?可哀想ですぅぅ!!」 「えっ!?」 恋心姫が大げさに俺を心配して寄ってくる。 な、何だか知らんがいい流れだ!!助かった!! 「あれま、これがアンタのお姫さんかい?可愛らしいけど、若様じゃないか」 「この雌鬼!妾の煤鬼に何をしたんですか!?」 「あっ、いやそれは……!」 脱衣ジャンケンの事を言われたらマズイと思ったけれど、俺がフォローする前に灯美鬼が言う。 「別に何もしやしないさ。オイラは下着を返してもらいに来ただけで」 「……あれは貴女が煤鬼にあげたものではないんですか?」 「あっ、いやそれは……!」 「そのつもりだったんだけどね。後から惜しくなっちゃって」 また灯美鬼が上手く言ってくれた。 俺をフォローしてくれてるのか!?いい奴じゃないか灯美鬼! 恋心姫も訝しげだけれど納得しているみたいだし…… 「……そうですか。と、いうか……」 と、思っていたら恋心姫に思い切り睨みつけられる。 「さっきから煤鬼は何ゴチャゴチャ口を挟もうとしてるんですか!? もしかしてまだ妾に知られたら困る事があるんじゃないでしょうね!?」 「ひぇっ!?そ、そんな事あるわけないだろう!?」 「きっと、飲み会で若様のノロケ話ばっかりしてたのを 知られるのが恥ずかしいんだろうさ。 もう口を開けば若様若様で、デレデレ自慢しまくってうるさかったんだからぁ」 灯美鬼のその言葉を聞いた恋心姫が頬を赤くしてしおらしくなる。 「そっ、そうなんですか……」 この機を逃す手は無い!俺もすかさず便乗する。 「灯美鬼!それは言わない約束だったのに!! (ありがとうありがとう本当にありがとう灯美鬼!!)」 「……仕方ない子ですね、煤鬼は…… ![]() おおお!恋心姫がすごい嬉しそうだ!!やった! 神采配すぎるぞ灯美鬼!これから灯美鬼大母神と呼ぼう! その灯美鬼大母神が言う。 「まぁなんだ、下着は捨てちまったみたいだし、オイラは帰るよ。 もうここへ来る用事もないし、安心しな若様。これからも二人仲よくね?」 「い、言われなくても……その、悪かったですね、無駄足を踏ませてしまって…… 気を付けて帰ってくださいね?」 「ありがとう」 こうして灯美鬼大母神は颯爽と帰っていった。 恋心姫が何だか申し訳なさそうな顔をしている。 「思ったより、悪そうな女では無かったですね…… 下着、勝手に捨ててしまって、申し訳なかったでしょうか?」 「いや、元々は下着を持ち帰った俺が悪かったわけだし、恋心姫は気にするな」 俺も考えてみれば、追い返すようなマネばかりして灯美鬼大母神…… もうやめよう。灯美鬼に申し訳なかったかもしれない。 俺達は顔を見合わせて……二人で頷く。 俺は服を着て、恋心姫と外へ出て灯美鬼を追いかけた。 「悪いね、送ってもらうなんて」 灯美鬼が笑う。 俺は恋心姫を抱いて灯美鬼と並んで歩いていた。 俺達で灯美鬼を途中まで送っていくことにしたんだ。 恋心姫がすまし顔で言う。 「お友達に何かあったら煤鬼が可哀想ですからね。 お散歩のついでです、ついで」 「ふふっ、若様ったらオイラを目の仇にしなくても、アンタの子鬼を取りゃしないよ。 オイラ旦那いるし」 「えっ!?そうなんですか!?」 「そうとも。男鬼を寝床で腑抜けにするコツ、教えてやろうか?」 「きっ、聞きたいですぜひ!!」 「おいやめろ!!」 こんな風に色々話しながら歩く。 話しているうちに、恋心姫も灯美鬼と打ち解けて、 三人で楽しく散歩してるみたいに思えて…… しばらく歩いて……あれ?どこまで歩いたっけ? 考えていると頭がぼんやりしてきて、目の前が真っ白になる。 「…………」 目が、覚めた……?? 気が付けば部屋で横たわっている。 俺は……俺はもしかして今の今まで、眠ってたのか?? (そうか、全部夢か……そうだ、灯美鬼がここへ来るわけがない……ん?) 「すぅ……すぅ……」 ふと見れば、恋心姫が俺にくっついて寝息を立てている。 可愛らしい寝顔を見ながら、俺はさっきの夢を思い出した。 (恋心姫は優しい奴にはすぐ懐くし、俺がもっとしっかりしていれば…… あんな未来もあったのかもしれんな) まぁ、灯美鬼とは住んでる世界が違うとか細かい事はあるけれど。 なんだか温かい夢だったなぁ。 俺は寝ている恋心姫をそっと抱き寄せて、もう一度目を閉じた。 END2 みんなでなかよし 選択肢に戻る 最初に戻る ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ↓気に入ったら押してやってください 一言でも感想いただけたらもっと励みになって更新の活力になりますヽ(*´∀`)ノ 【作品番号】ohgame ed2 TOP>小説>妖怪御殿 |