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鬼姫げーむ(文章版)
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ピンポーン
玄関チャイムが鳴っている。
眠気の残る体を起こす気にはなれなくて、また眠ってしまおうかと思ったら……
ピンポーンピンポーンピンポーン
それを阻止するように無遠慮に何度も鳴らされた。
「う〜〜……誰もおらんのか……?」
一人唸ってみても答えは分からない。
恋心姫は桜太郎と出かけると言っていたけれど、他の奴もどこかへ出払ったのだろうか?
俺以外が皆出払うのは、何というか、珍しい。
ピンポーンピンポーンピンポーン
「うるさいなぁ、今出てやる……」
誰もいない(出ない?)なら仕方ない。
鳴り止まないチャイムを疎ましく思いながら、のろのろと玄関へ向おうとしたら、
誰かが部屋に飛び込んできた。
「よっ!久しぶりだね」
そいつの姿を見て俺は驚いた。
そこにいたのは……前に飲み会で一緒になった、北部178団の女鬼、灯美鬼(ひびき)だ。
「なっ……何でお前がここに……!?どうやってきた!?
いやむしろ何故ここが……っと、いうか何の用だ!?」
「アンタに盗られた下着を返してもらいに来たんだ」
灯美鬼と会話しているだけで、軽くパニックになって
冷や汗が吹き出して、心臓がバクバクいい始めた。
(マズい……マズいマズいマズい!!こんな所、恋心姫に見られたら……!)
また浮気を誤解されてこっぴどくお仕置きされてしまう!
恋心姫を怒らせた時のお仕置きはえげつないんだ!!
いや……お仕置きで済むならまだいい……今度こそ永遠に無視されるかもしれん!
最悪、別れ話を切り出されるなんて事も……冗談じゃない!
一刻も早く灯美鬼に帰ってもらおう!
そう決意して、俺が声をかける前に灯美鬼が言う。
「ねぇ、もう一回やろうよ脱衣ジャンケン。勝ったらもう一枚、オイラの下着あげるよ?」
いいから早く帰ってくれ!!
俺はもちろん……

脱衣ジャンケンをする

脱衣ジャンケンをしない



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【作品番号】ohgame

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