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鬼姫げーむ(文章版)
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「しない!するわけないだろうが!」
いきなり来たと思ったら何を言い出すんだ灯美鬼め!
そんな事したら今度こそ恋心姫に嫌われてしまう!
「あの下着なら悪いけどもう捨てた!他に用がないなら帰ってくれ!」
「冷たいねェ。アンタのお姫さんも見ていこうと思ったのに」
「やめてくれ!また誤解されるだろうが!お前のせいでどんな目に遭ったと……」
「おや、どんな目に遭ったんだい?」
灯美鬼に聞き返されて、無意識にあの時の“お仕置き”を
思い出してしまって一気に顔が熱くなる。
あの事は灯美鬼に言えるわけないし言うつもりも無いし、誤魔化す様に話を進めた。
「と、とにかく!帰ってくれ頼むから!!」
「いやいや、どんな目に遭ったんだい?それを聞いてから帰るよ」
「は!?どっ、どうでもいいだろうそこは!」
「どうでも良くないよ。下着は取り返せなかったし、
せめて土産話でも持って帰らないと」
「ぐっ……」
そう言われると、勝手に下着を捨ててしまった事が申し訳なくなってくる。
けど……あの時の事を灯美鬼に話すのも……
灯美鬼がじっと俺の顔を見てきてやりづらい事この上ない。
何だかニヤニヤしてるし、もしかして、からかわれてるのか!?
「……言えないような目に遭ったのかい?アンタ意外と尻に敷かれてたりしてね?」
「そんなわけ、あるか……」
「このままにらめっこもいいけど、帰ってきたお姫さんと鉢合わせちまうかも」
「くそっ……」
からかわれてる気がしてきた……からかわれてる気がしてきたぞ!!
このババア鬼め!適当に言ってやる!
「だからっ、帰りが遅くなったから少し怒られただけだ!」
「お尻叩かれて?」
「え゛っ!?……あぁ、まぁ、叩かれたと言ってもその……
可愛いもんだったがな……」
「ふぅ〜〜ん?嫌がんないんだねェ?素直だねェ?」
「俺が悪いし……な」
「本当にお尻叩かれただけ?」
「も、もういいだろう!?」
「だってさぁ、絶対なんか隠してんだもん。聞かせてよ」
「本当にやめてくれ……!」
灯美鬼がしつこく聞いてくるのに困っていたら……
「煤鬼!煤鬼!!」
や、ヤバい!!恋心姫の声だ!!
そう思ったと同時に目の前が真っ白になる。



「あ!わぁい!起きた!起こしたら起きてくれるなんて珍しいですね!」
「…………」
目の前には嬉しそうにする恋心姫の姿。
俺は……俺はもしかして今の今まで、眠ってたのか??
(そうか、全部夢か……そうだ、灯美鬼がここへ来るわけがない……
はぁぁ、良かったぁぁ……!!)
バクバク鳴っている心臓を押さえて心から安堵した。
恋心姫が心配そうに寄ってくる。
「煤鬼?どうしたんですか?怖い夢でも見たんですか?」
「いや、大丈夫……」
慌てて笑顔を作って体を起こす。
ある意味怖すぎる夢だったが、恋心姫を心配させたくない。
本当の悪夢にうなされた時に心配させているからな。
恋心姫は安心したのか、すぐ笑顔に戻ってくれた。
「いい子でお留守番してました?」
「もう、バッチリだ!」
「ふふっ♪じゃ〜あ、ごほうびをあげますよ♪
桜太郎が中華まんを買ってくれたんです。あったかいうちに食べましょう?」
「おう!」
恋心姫と連れだって部屋を出る。
あぁ、本当に恋心姫を怒らせずに済んでよかった……
色々焦ったら腹が減った気がするからちょうどいいな。


そして俺は、恋心姫と一緒に仲よく中華まんを食べた。
中華まんには厚切りのチャーシューが入っていてうまかった。

END1 おいしいごほうび

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【作品番号】ohgame ed1

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