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お母様と一緒




町で噂の大富豪、廟堂院家には二人の息子がいた。
名前は千歳と千早。まだ幼い双子の兄弟だ。
ある日、双子が仲良く遊んでいると母親の絵恋がやってきて無邪気に言う。
「ねぇ千歳ちゃん、千早ちゃん!今夜はお母様と一緒に寝ましょう??」
((何言ってるんだこの女……))
母親の発言に対して瞬時に冷めたシンクロをみせる双子達。
先にその冷たさを微塵も見せずに、可愛らしい笑顔で返事をしたのは千歳だった。
「僕らはもう子供じゃないから、そういう寝方はしないんだよお母様?」
「いつもみたいにお父様と寝ればいいじゃないか」
千歳の発言を援護する形でそう言ったのは千早。
二人の息子のつれない態度に、絵恋はムッとした表情で言い返す。
「今日は千賀流さんが泊まりのお仕事で帰って来ないの!」
「じゃあ月夜さんと寝ればいいんじゃないかな?」
「それは名案ですね兄様!」
「なっ、なによ!そんな風に言わなくってもいいじゃない!坊や達は私と寝たくないって言うの!?」
「寝たくないよ。子供じゃあるまいし」
さらりと、キッパリと千歳に言い切られ、絵恋は目を見開いてみるみるうちに涙を溜めていく。
それを見て慌てたのが千早だった。
「あ!バカ泣くな!お前が泣くと最強のクリーチャーが召喚されッ……!!」
「千歳様……」
「出たぁぁああっ!!」
「落ち着いて千早ちゃん」
動揺しまくりの千早とは対照的に、千歳はのんびりと、突然そこにいたメイド長の月夜に言う。
「月夜さん……いくら貴女でも、僕らが今日どこで寝るかを指図する権限なんかないでしょう?
今夜は大人しく、寂しがり屋の困ったお母様のお守りをしてあげて下さい」
「私は構わないのですが、絵恋様がお坊ちゃま方と寝たいとおっしゃっていますので……
お願いです。一日だけでもご一緒に」
困り顔で、千歳に視線を合わせるように屈んで懇願する月夜。
千歳はめんどくさそうにため息をつく。
「それで僕らにメリットは?」
「……少なくとも、おねしょはなさらないかと……」
「「!!?」」
「上倉は口の軽い男ですね……私が貴方達の目の前で再教育いたしましょうか?
アレを反省させるのは少し厄介ですが、腕力には自信がありますので」
「面白いですね……優秀なメイドさんが考える事って♪」
千歳はにっこりと笑って、隣で同じように晴れやかな笑顔の千早に言った。
「千早ちゃん、一日くらいはお母様と一緒に寝ようか?」
「そうですね!一日ぐらいなら!」
「それで、月夜さんに上倉をボッコボコにしてもらおう!」
「ええ、もちろん!それはもう、ギッタギタに!」
「じゃあ決まり。お母様、今夜はたくさん甘えさせてね?」
「わ、分かったわ!任せて!」
絵恋はポカンとしていたものの、嬉しそうに頷いた。
それを笑顔で見つめている千歳が言う。
「他に用事が無いなら、さっさと出て行ってくれる?」
「はい。失礼します」
絵恋の代わりに返事をした月夜が絵恋を連れて部屋を出た。
「上倉がどんな吠え面かくか、楽しみだね千早ちゃん!」
「本当に……もう待ちきれませんね!」
キラキラする笑顔でそんな事を語り合う双子だった。


そして夜。
すっかり寝る準備を整えた双子は約束通り、
絵恋がいつも寝ている夫婦の寝室にやってきた。
「あ、いらっしゃい坊や達!待ってたわ!」
と、ピンク地の薄っぺらいベビードールを着て嬉しそうな母親に、
まずは千歳が「その服はお父様の趣味?」と返して親子の夜は始まる。
絵恋を真ん中に挟んで両側に双子、という配置でベッドに入った。
開始から1時間は、さっきの“その服はお父様の趣味?”という質問に対する絵恋の返答……
から始まる壮大なノロケ話に消費され、双子はそれだけで辟易して、
それも一段落ついて、仰向けでご機嫌な絵恋が張り切って言う。
「さて……そろそろお喋りも終わりにして寝ないとね?
うふふ♪お母様はどっちを向いて寝ればいいかしら?」
「オレに背を向けて端に行け。何でお前が兄様の隣なんだ。邪魔過ぎる」
間髪いれずにそんな辛辣な答えを聞き、絵恋はぐりんと勢いよく千早の方に体を向ける。
「まぁ!千早ちゃんったらまたそんな事言って!素直じゃない子はぎゅーってしちゃうんだから!」
「うわぁああああっ!何するんだ!!やっ、やめろバカ女!」
「ちょっとお母様!?そんないやらしい格好で千早ちゃんにベタベタしないでよ!!」
千早を抱きしめている絵恋の背中に千歳がしがみつく。
もちろん絵恋と千早を引き離すためなのだが……
「あら?千歳ちゃん寂しくなっちゃった?甘えん坊さんね〜〜♪」
今度は千歳の方を向いて、千歳をぎゅ――っと抱きしめる絵恋。
「いやぁあああっ!やっ、やめてよ――――っ!」
「兄様ぁああああっ!!」
こうして双子の悲鳴と絵恋の笑い声がしばらく続いた後、辺りは静かになる。
寝息を立てる絵恋に左右に分かたれた双子はしばらく
つまらなさそうにじっとしていたけれど、そのうち我慢できずにお喋りを始めてしまう。
「やっと寝たか……疲れましたね兄様……」
「う、うん……お母様の気まぐれも困ったもんだね……」
「本当に……しかも、堂々と兄様の隣に陣取るなんて図々しいにもほどがある……。
あぁ、兄様……オレからは貴方のお顔が全然見えません……」
「千早ちゃん……心配ないよ♪」
「え?」
千早がキョトンとしていると、かけ布団の中がもぞもぞと動きだす。
そのもぞもぞが千早の隣まで来て、ぱっと千歳が千早の隣に顔を出す。
「わっ!?兄様!?」
「えへへ……遊びに来ちゃった」
「そ、そうかその手が……!」
にっこりと可愛らしく笑う千歳に、千早も頬を赤くして微笑み返す。
やっといつものように兄様の隣で眠れる!と、ほくほくした千早だけれど……
「ずぅっと待ってたんだ〜〜お母様が眠るの……♥」
囁く様にそう言った千歳に、布団の中でマウントポジションを取られて、
ガウンの合わせを思いっきり肌蹴られて
「ひぇっ!?兄さっ……んむっ!!」
上げた悲鳴を口ごとぐっと手のひらで押さえつけられる。
いきなりの事に驚きながら見上げた兄は、妖艶な表情で千早を見下ろして、
小さめの声で言う。
「いいの?お母様が起きちゃうよ?静かにしてないと、
恥ずかしいところを見られちゃうかも……」
そんな事を言うくせに、口を押さえていた手は外す千歳。
その手は千早の胸の辺りに移動してぐりぐり弄び始める。
「んっ……はぁっ!兄様ぁっ……!」
「お母様が起きちゃうとさすがに続けられなから、頑張ってね……」
「うっ……うぅっ!!」
必死で歯を食いしばりながら、声を噛みころしている千早をからかう様に
ゆるゆると胸の先っぽを遊びながら、千歳は千早に囁いた。
「最後までいきたいでしょう?」
「っ……!」
「そうだよね。分かりやすいなぁ千早ちゃんって……」
何も答えなかった千早に、くすくすと笑いかけながら
千歳は分かりやすく返事をした部分に、何度も膝を押し付ける。胸を弄る手はそのままで。
そのたびに大げさなほど息を吸って、切なげな呻き声を出す千早の姿が、
千歳のイタズラを悪化させてしまうようだ。
「ふふっ♪こっちのおもちゃの方が楽しそう♥」
「っあ……!ダメです……!!」
「そんな意地悪言わないで遊ばせてよ?」
千歳の手が、さっきまで膝で遊んでいた部分へ移動して、下着をくぐって握る。
それだけには留まらず、上下往復に動かすので千早も堪らず声を上げた。
「ひっ……!!兄、様っ……あぁっ!」
「もう少し早くしてみようか?」
「やめてください……!そ、そんな事したら……!」
「そんな事したら?」
下半身へのダイレクトな刺激と、大好きな千歳の妖艶な表情が
ダブルコンボで千早の我慢の限界にグングン迫ってくる。
声を殺す事も出来ず、千早は悲鳴を上げた。
「ふっぁ!!兄様ぁぁ!ダメ!そんなぁぁっ!」
「あーあ……」
ふと、自分から視線を外してそんな残念そうな声を出した千歳に、
千早は悪い意味でドキリとした。
「起きちゃった」
「!!?」
隣を見れば、千歳の言葉通り絵恋が目をこすりながら上体を起こしている。
千早は真っ青になるけど千歳は手を動かすのをやめない。
「兄様!兄様、お願いです!手を……んぁっ!!」
涙目に涙声で訴える千早の願いは聞き入れられず、
絵恋がトロンとした目で“布団の中で2人でくっついている息子達”の方を見る。
「?……何してるの?」
「プロレスごっこだよ?お母様も混じる?」
「ふぁぁ……嫌よ……“ぷろれす”なんて、分からないし……」
あくびをしながら眠そうにしている絵恋。
「そ。残念……じゃあ、もう寝てなよ」
千歳は見えないのをいい事に、堂々と振る舞いながら千早へのいたずらをやめないし、
千早は見えないとはいえ恥ずかしいのと気持ちいい、二重の意味で堪らない。
そんな状況に……
「何言ってるのよ……坊や達も遊んでないで寝なきゃダメでしょ?仕方ない子達ねぇ……」
ガバッと双子を覆い隠していた布団を捲り上げる絵恋。
とっさに手を離した千歳も、千早も驚いて絵恋を見る。
まだどこか眠そうな絵恋はまた一つあくびをして、千早を自分の方へ引き寄せ、
膝に乗せる。ガウンの裾をまくって、ずり下がっている下着には小首を傾げたけれど
特に気にする様子も無く……千早のお尻に平手を振り下ろした。
ピシィッ!
「わっ!?」
「千早ちゃん!!」
驚く千早と千歳に構わず、絵恋は千早のお尻を叩き続けた。
ピシッ!ピシッ!ピシッ!
「やっ、やめろ!痛い!」
「ち、千早ちゃん!!何なの、これ……」
「うっぁ!兄様ぁッ!!んんっ!ぁんっ!」
「ちょっと!お母様何するの!?」
「何って……お仕置きに決まってるでしょう?静かに寝ない子は悪い子なんだから」
気だるそうな絵恋が千早のお尻を叩き続けて、千早はますます悲鳴を上げて、千歳は動けなかった。
ピシッ!ピシッ!ピシッ!
「あぁっ!やめっ、いったい……痛いぃッ!」
「ダ〜メ〜よ、千早ちゃん。大人しくしなさい」
「ひぇんっ!おかぁ様ぁ!痛いぃ!痛いよぉっ!」
絵恋が千早のお尻を叩いて、千早が足をばたつかせて泣きそうになっている。
そして、小さなお尻が打たれるたびに赤く染まっていく。
千歳はその様子をじっと見ながら、顔を真っ赤にして震えていた。
(な、何コレ……何っ、これ……!恥ずかしいッ!!)
母親の膝の上で、すべてを委ねている千早の姿は、千歳の羞恥心を嫌と言うほど煽っていた。
その原因が、女にお尻を叩かれるからか、普段見下している絵恋に叩かれるからか、
はたまた“母親”という存在に叩かれるからかは千歳自身にも良く分からなかったけれど。
「わぁぁん!お母様ぁっ!ご、ごめんなさい〜〜!」
「あら、もっとたっぷりお仕置きしてあげるわ〜♪千早ちゃんが終わったら、千歳ちゃんもね!」
「!!」
「やぁあああっ!兄様はダメぇぇッ!!」
ピシッ!ピシッ!ピシッ!
叩かれながらも千歳を庇っている千早。
しかし千歳の方は『自分が間もなく千早の様な状態にされる』事で頭がいっぱいだった。
(嘘……僕があんな……!っていうか、僕が今千早ちゃんを見ているって事は
僕が叩かれる時は千早ちゃんに見られるって事!?)
「ふぁ、ぁああっ!お母様ごめんなさぁぁぁぁい!!」
泣いている千早と自分の状態を入れ替えて考えてみて、千歳は恥ずかしさのあまり身震いする。
(い、いや……嫌!!そんなの耐えられない!!
こんな恥ずかしい姿、千早ちゃんに見られるなんて!どうする!?どうすれば!!?)
ピシッ!ピシッ!ピシッ!
「もう、お喋りしないから!寝るからぁぁっ!あぁんお母様ぁぁっ!」
千早の悲鳴を聞きながら冷汗を流し
(逃げる?いや、千早ちゃんを置いてはいけない!
そもそも、逃げられるかどうかなんて分からないし……!たぶん、月夜さんが近くに!!)
「うっふふ……いい子になってきたかしらぁ??
もうそろそろ終わりにしてもいいかしらねぇ〜〜??」
絵恋の声を聞きながら手汗を握る。
(じ、時間が……千早ちゃんのお仕置きが、終わっちゃう!!)
千歳は焦り、そして一大決心をする。
(いっ、今、一緒に入るしかッ!!)
覚悟を決めた千歳は早かった。
一瞬にして下着を脱いで、絵恋の腕に縋りつく。
「お母様!お、お願い!僕も千早ちゃんと一緒にお仕置きして!!」
「え?」
「どうせお仕置きされるなら、千早ちゃんと一緒がいいの!!」
「……でも、二人も膝に乗らないわね」
「だったら僕ら、お母様の前にお尻を出して並ぶから!」
自分でそう言って真っ赤になりながらも、千歳はぐっと堪える。
(千早ちゃんにじっくり見られるよりは、隣に並んでしまった方が!)
と、思って。
幸いにも絵恋は、千歳の提案に特に反対ではなかったようだ。
千早を膝から下ろして自分の目の前にお尻を向けさせて置いた。
その隣に千歳が同じようにお尻を出して並ぶ。
千歳の顔を見た千早は息を乱しながら涙を流した。
「あ……ぁ……兄様……はぁ、ぐすっ、貴方を、お守りできず……!!」
「大丈夫だよ千早ちゃん。もう怖くないからね?僕が傍にいるから……」
千歳が千早の手を握って微笑むと、千早はボロボロ泣きながら何度も首を縦に振った。
そんな中、絵恋の嬉しそうな声が
「あら可愛い♪ちっちゃなお尻が並んで紅白まんじゅうみたいね〜〜♥」
((この女!!後で覚えてろ……ッ!!))
双子のシンクロ怒りを呼び起こしたところでお仕置きが再開される。
ピシッ!ピシッ!ピシッ!
「あぁっ!ふっ……!」
「兄様!」
絵恋が先に叩きだしたのは千歳のお尻だった。
「やぁぁっ!んっ、あぁっ!!」
「そ、そんな!兄様ばっかり……!」
「いっ、いいよ……ぁんっ、僕の方が、うっ、叩かれるの、遅かったし、……ね!!
(うぅぅ……お母様のくせに結構痛い……!)」
千早には気丈に振る舞いつつ、千歳はお尻の痛みに耐える。
ピシッ!ピシッ!ピシッ!
「あぁんっ!や……ぁ!!」
苦しげに悲鳴を上げる千歳の姿に隣にいた千早が堪え切れずに声を荒げた。
「おい!兄様ばかり苦しめるな!オレも叩けばいいじゃないか!
大体、兄様の体を叩くだなんて、至宝に傷を付ける行為と同等だという事を知っての……」
ピシィッ!
「あぁああっ!」
言葉の途中で叩かれて悲鳴を上げた千早に、絵恋はご機嫌な様子で
返事を返していた。
「もちろんよ!坊や達は私の宝物ですもの♥
千早ちゃんの方がお尻が赤かったから、千歳も同じように
してあげようと思ったけど……千早ちゃんがそう言うなら、二人仲良く叩いてあげる♥」
ピシッ!ピシッ!ピシッ!ピシッ!
「ひゃぁあああっ!」
「んぁああああっ!」
絵恋が双子のお尻を交互に叩きだしたので、
千歳と千早はそれぞれ悲鳴を上げる事になる。
ピシッ!ピシッ!ピシッ!ピシッ!
「あぁっ!痛い!お母様ぁっ!ごめんなさい!ごめんなさい!」
と、千歳が赤くなってきたお尻を振って謝れば……
「やっ……やぁああああっ!もうダメぇっ!お母様許してぇ!!」
千早もすでに真っ赤なお尻をくねらせて懇願する。
それでもお母様のお仕置きは終わらないようだ。
ピシッ!ピシッ!ピシッ!ピシッ!
「ごめんなさい!ごめんなさい!あぁあんっ!(あぁ、千早ちゃん!)」
「もうしないからぁぁっ!やぁああああっ!(兄様……!兄様!)」
必死に謝りながら、それでも泣きそうになって、千歳と千早は繋いだ手をぐっと握り合う。
ピシッ!ピシッ!ピシッ!ピシッ!
「「うわぁぁぁあああん!!」」
ついに同時に泣きだした千歳と千早。
絵恋が嬉しそうに声を上げた。
「あら!息ぴったり!」
((この女ァァァァァッッ!!))
内心怒り爆発でも、それを表に出すほどの余力は無い双子。
表ではお尻を真っ赤にされて泣きながら絵恋に謝っていた。
「ふぇええええっ!お母様ごめんなさぁぁぁい!」
「わぁぁああん!許してぇぇお母様ぁぁぁ!!」
「もう一回、あの息ぴったりの可愛い泣き声が聞きたいわぁ♥」
ピシッ!ピシッ!ピシッ!ピシッ!
「「うわぁぁぁあああん!!」」
半ば、絵恋に遊ばれる様にそれからしばらくお仕置きされ、
やっとお仕置きが終わった頃には千歳も千早もヘトヘトになっていた。
絵恋が両手でそれぞれ二人を抱きしめた時、二人共素直に絵恋の胸で大泣きするくらいに。

こうしてお仕置きも無事(?)終わり、またまた絵恋は張り切って言う。
「さぁ坊や達、今度こそ遊ばずに寝るのよ?」
「「はい……。
(あんな風にお母様に縋って泣いてしまうなんて……千早ちゃんは見てなかったよね!?)
(不覚だ……兄様の前でお母様に縋って泣いてしまった!!兄様に見られなかっただろうか!?)」」
「……ちょっとぉ……坊や達、どうして私に背中を向けてるの??」
絵恋の不満の声を、それぞれ絵恋に背を向けて悶々タイムの双子は聞いちゃいなかった。
ぷくっと頬を膨らませた絵恋は、両手をそれぞれ双子に伸ばして……自分に抱き寄せる。
またしてもお母様にくっつく形になった双子は、またしても悲鳴を上げる事に。
「なっ!?お母様!!」
「いいいいい加減にしろ!!」
「もう!まだうるさくするなら、今度は月夜に坊や達のお尻を叩いてもらおうかしら〜〜?」
「「!!?」」
固まって押し黙った双子に、絵恋はご満悦だ。
「最初からこうすれば良かったのよね〜〜♥」
結局は絵恋に何もかも押し切られ、3人はいつの間にか眠った。

こうして深夜、仕事を予定より早く終えて帰ってきた千賀流に、
母親+彼女にくっついて無邪気に眠る双子、という微笑ましい光景が発見される。


【おまけ】

千賀流「昨日は千歳も千早もお母様にくっついて眠っていたね。いい夢が見られた?」

千歳「勘違いしないでよねッ!?いい!?僕の隣は、いつもなら
    千早ちゃんが寝てるんだから!だから、千早ちゃんと間違えてくっついてただけなの!」

千早「兄様の言う通りだ!オレの隣はいつも兄様で、昨日はたまたまお母様だったから……
    つい、油断してくっついてしまっただけなんだからな!気持ち悪い勘違いをするな!」

千賀流「ふふっ……はいはい。またお母様と一緒に眠ってもいいんだよ?」

千歳・千早「「二度と寝るもんか!!」」



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【作品番号】BSF3

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