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やっぱり、こんなのは許されない事だ。
僕はぼんやりしている頭を気力を振り絞って覚醒させる。
そしてありったけの力を込めてお母さんを押しのけようとした。
「やめて!お母さんダメ!こんなの犯罪だよ!ダメ!」
ぐいぐいと押し返すと、お母さんは悲しそうな顔をした。
「どうして?何でなの音也……?」
「あ……」
お母さんのその顔を見たら一気に腕から力が抜けた。
だから、またお母さんに好き放題されてしまう。
「音也……!」
お母さんが僕のズボンに手をかけて脱がせた。
「あぁっ!お母さんダメ!助けて!誰か助けて!」
怖くなって精いっぱい叫んだ。
そうしたら、玄関の方からガタガタ音がして……
「絢音!!」
血相を変えた伯父さんが僕らの方へやってきて、お母さんの頬を平手で殴った。
「何してるんだ!!アンタそれでも母親か!!」
伯父さんが聞いた事もない様な声で怒鳴る。
お母さんは叩かれた頬を押さえて泣きだしたから、僕は伯父さんに腹が立った。
「伯父さん酷い!!どうしてお母さんを殴ったりするの!?謝ってよ!!」
「絢音……!」
伯父さんは悲しそうな顔で肩を落として、お母さんに手を差し伸べた。
「ごめんね。絢さん……」
「いやぁぁあああっ!!音也ぁぁぁぁぁっ!!」
お母さんは大声で泣き出した。地面に突っ伏して喚き散らした。
「どうして音也が死んだのよ!?どうして音也なのよぉぉぉぉっ!!」
その姿が可哀想でたまらなくて、僕は思わず駆け寄って一緒に泣いた。
「ごめんねお母さん!ごめんなさい!そうだよね!僕が死ねばよかったんだ!
お父さんの代わりに、僕が死ねば……!」
「絢音、やめなさい!!」
伯父さんが僕とお母さんを引き剥がす。
そうして僕を抱きしめる。前にもこんな事があった気がした。
伯父さんの胸の中で、僕は思いっきり泣いた。
「ごめんなさい!お父さんお母さんごめんなさい!僕が死ななくてごめんなさい!」
「やめなさい!絢音!お願いだからそんな事言わないで!」
「うわぁああああん!」
けれど、どれだけ泣いても僕の心が晴れる事は無かった。


あれからしばらくして、僕は結局、伯父さん一家と暮らす事になった。
伯父さんが強引に決めた事だ。僕は嫌だったのに。
伯父さん一家は僕に本当に優しくしてくれたけど、僕は適当にあしらっていた。
そのうち、伯父さんや七美さんと口喧嘩する事が多くなって、家に帰らなくなった。
最初は伯父さんの財布からくすねたお金で、適当なホテルに泊まったりしていたけど
学校もサボりがちになって、その辺で出会った大人の女の人の家で暮らす様になった。
何をしても面白くなかった。全部つまらない。意味が無いんだ。
だって、僕はすでに死んだ人間なんだから。
お母さんに殺された、お父さんにの代わりに死ぬべきだった、何の価値もない人間。


「あーあ……何かさ、すごい事起こらないかなぁ?生きてるって感じられる、ドぎつい事」
裸で大きなベッドに寝そべりつつそう呟いたら、隣で寝ている裸の女の人がクスクス笑う。
「あら?坊やったら、私とのアレは退屈だったかしら?」
「そうじゃないけどさぁ……ん〜〜〜」
僕はゴロンと寝がえりを打って、彼女の胸に顔をうずめる。彼女は「ちょっと!」と楽しそうな悲鳴を上げる。
「ねぇ、沙織さん……エッチしよう?僕が沙織さんの事“お母さん”って呼ぶから
沙織さんは僕の事“絢音”って呼んでさぁ……」
「ダメよ。それはさっきやったでしょう?もう今日のエッチはお終い」
「え〜〜けちんぼ〜〜〜〜」
「だるそうな声出さないの。そんな坊やの為に、今日は“ドぎつい”ショーを見せてあげる」
「ショー?」
「知り合いのお屋敷で定期的に開かれるショーなの。ゲスト参加型のとっても刺激的な……」
沙織さんの目が妖しく光る。
あ。紹介が遅れたけど、沙織さんは今僕をこの豪邸に住まわせてくれてるお金持ちの奥さん。
旦那さんは別の家で愛人と暮らしてるんだって。
僕はめんどうだったけど、沙織さんと一緒に着飾ってその“ショー”とやらに出かけた。
そのお屋敷は、沙織さんの家よりも大きかった。
豪華な料理とお酒が並んだ広間の前方には大きな舞台がある。
“ショー”が始まると、その舞台の幕が上がって一人の男の人がいた。
目隠しと変な猿ぐつわ?みたいなので表情がはっきりしないけど、顔は整ってるんだと思う。
ほとんど裸で、SMの女の人みたいな変な格好をしている。
その人を、同じ舞台にいる同じくらいカッコいい若い男の人が鞭で叩いたりして虐めていた。
僕は初めて見たその光景に驚いてしまう。
「うわぁ……これはすごいよね……」
「でしょう?」
沙織さんもうっとりとした表情で舞台を見やる。
最初は可哀想かなって思ったけど、男の人のくぐもった悲鳴はどこか色っぽい。
申し出れば、僕らゲストもあの人を叩いたりできるみたい。

僕はじっと見た。
打たれて跳ね上がる体。肌に刻まれていく赤い跡。声にならない悲鳴。
すごいすごい!あんなになっても人間って耐えられるんだね!
何だか僕もあの人を叩いてみたくなって、沙織さんの服を引っ張った。
「ねぇねぇ沙織さん!僕もアレやりたい!」
「あら、仕方ない坊やね……ねぇ、そこの貴方?」
沙織さんが近くにいた執事の人を呼びとめて、僕を舞台に行かせてくれた。
遠くから手を振っている沙織さんは、まるで子供が遊具で遊ぶのを見守るお母さんだ。
僕も手を振り返して、舞台の上のカッコいい男の人が笑顔で鞭を手渡してくれた。ちょっと重い。
「あの……この人の、目隠しと猿ぐつわみたいなの、外してもらってもいいですか?」
「構いませんよ」
男の人は叩かれてた人の眼隠しと猿ぐつわ的な何かを外してくれた。
それらを外す瞬間、苦しそうな顔をした男の人の素顔があらわになると、女性達が黄色い悲鳴を上げた。
思ったよりずっとカッコイイ男の人だ。
その人は涙目で苦しそうな呼吸だったけど、僕を見てニッコリ笑ってくれた。
「よろしくお願いします。ご主人様」
「あ、よろしくお願いします……。ごめんなさい。ちょっと、叩かせてくださいね?」
「どうぞご存分に。私めは、ご主人様の鞭が無ければ生きていけない醜い豚ですから……」
どうしよう。この人、声までカッコ良かった。
でもこうして話してしまうと、やっぱり同じ人間って感じがして強く叩くのを躊躇してしまう。
たから僕は最初、思う様に力が入らなかった。
ぺチッ!
「あっ……!」
僕の振るった鞭は男の人のお尻に当たって、彼が小さな悲鳴を上げる。
さっきまでの大きな悲鳴とは全然違う。
見ている人達からアットホームな笑い声を上がった。
「ご、ご主人様……お願いです、もっと強く……!」
叩かれ役の男の人がそう言うと、叩き役だった男の人がわざとらしい大声で叫ぶ。
「おやおや〜〜?コイツはマゾ豚の分際でご主人様に指図しましたよ〜〜?
これは、もっと厳しい躾が必要ですよね〜〜皆様!!」
その言葉にゲスト達から一斉に拍手。
叩かれ役の男の人は「あぁっ、申し訳ありません!」って慌てていた。
その怯えた様子を見て、僕は何だかこの人をもっといじめたい気持ちになってしまう。
叩き役の人が僕の背中をそっと押して励ましてくれた。
「さぁ、頑張ってくださいませお若いご主人様。コイツは、叩かれ慣れてますので、
結構強く叩きませんと反省しないんです……」
僕は頷く。お尻なら、少々強く叩いても怪我はしないよね?
そう思って、強めに頑張って鞭を振るう。
ビシッ!バシィッ!ビシィッ!
「ひっ!ご主人様!申し訳ありません!」
叩かれ役の人の悲鳴が、それっぽい感じになってきた。
僕は調子に乗ってどんどん叩いてしまう。
ビシッ!ビシッ!ビシッ!
「んぁぁっ!ご主人様ぁっ!ごめんなさい!痛いですっ!」
ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!
「あぁああっ!お許しください!ご主人様!ご主人様ぁっ!」
ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!
「ダメですぅ!そんなに強くされたらぁぁっ!いぁあああっ!」
僕が叩くたびに、男の人がのたうつ。
さっき見た赤い跡が、お尻に現れていく。
すごいなぁ……こんな感じなんだ……!
僕は誰かの体をこんなにして……楽しい!これ、すっごく楽しい!!
ビシッ!ビシッ!ビシッ!ビシッ!
気がつけば、僕は生き生きと鞭を振るって、観客を楽しませていたらしい。
そして叩かれ役の男の人も。ついでに僕も楽しかった。
だから、拍手喝采に包まれて舞台を降りて、沙織さんの所に走って行って言った。
「沙織さん!あの人、うちで飼おうよ!」
「あら、仕方ない坊やね……」
沙織さんがそう言って笑う時は、たいていOKの時だ。



こうして、あの叩かれ役だった男の人は沙織さんの豪邸で飼う事になった。
つまりは僕と沙織さんのペットだ。もちろん僕が飼いたいと言ったから、僕がきちんと世話をしている。
今日もきっちりご飯の時間にご飯と飲み物を目の前に置いてあげた。
「さぁチロお食べ。ご飯だよ」
「ありがとうございます絢音様……」
この子にはもともと、“チロ”って名前が付いていた。
新しい名前を考えたかったけど……それより可愛くてペットっぽくてこの子に似合う
そんな名前が浮かばなかったので、そのままにしておいた。
でも、首輪はきちんと名前入りの新しいのに変えてあげたよ。
「んっ……」
チロが美味しそうにご飯を食べる。本当に微笑ましいなぁ。
最初は手を使わずにお皿に口を付けて食べるのに慣れなくて、周りを汚してばっかりだったけど
その都度お尻を叩いてお仕置きしたら、今では随分上手に食べるようになった。
裸に首輪だけ付けて、四つん這いになって……チロは本当に可愛いペットだ。
僕はチロがご飯を食べるのを下に見ながら、テーブルで食事をしていた。
しばらくすると……
「んっ!?うっ、ゲホッ、ゲホッ!?」
急にチロが咳き込む。
手で口を押さえたかと思ったら、慌てて横に置いてあった水の入った器を手で持って一気に飲み干す。
その後、座りポーズのまま一人で『ふ―――っ』、と、生き返った様に一息付いていた。
「チロ?」
僕が呼びかけると、チロはビクリを身を震わせて大慌てで言い訳を始める。
「ち、違うんです絢音様!!何かすごく辛い物が混ざってて!」
「辛くないけど?」
「え?」
「お前のご飯、別に辛くないけど?」
僕がサラッとそう言うと、チロは怯え気味の笑顔を浮かべて返す。
「そう、仰いましても……絢音様は私のご飯を食べてないじゃないですか……」
「僕にペットのエサを食べろって言うの?」
「いっ、いいえ!滅相もございません!!」
「お前のご飯は別に辛くないね?」
「は、はい……。……あれ?」
一人で焦ってオロオロしてるチロが可愛くて、僕は笑ってしまったけど……
ペットのくせに手を使って食事をする身の程知らずな子はお仕置きしなきゃ。
「よっぽどの事情も無いのに……誰が手を使っていいって言ったの?」
「えっと、あの……申し訳ありません……」
真っ赤な顔でしゅんとするチロ。何だかんだで覚悟はできてるみたい。
僕はチロに近付いて腰を落として、ほっぺを撫でながら言う。
「今日はどこにお仕置きして欲しい?」
「……お尻、叩いて欲しいです」
「そう。じゃあお尻出して」
「はい……」
チロが四つん這いになって、こっちへお尻を向ける。
日に何度もお尻を叩いてお仕置きするから、まだ少し赤い。
「まだ前のお仕置きの跡が残ってるよチロ。
お前は一日に何度お仕置きされれば気が済むの?」
「うぅっ、ごめんなさい」
「仕方ない子だね。沙織さんに見せられないくらい真っ赤な恥ずかしいお尻にしようか」
チロは真っ赤な顔で首を振る。でも、この子はこれで喜んでいるんだ。
飼っているうちに分かってきた。
「うん、決めた。たくさん叩いて沙織さんが呆れるくらいみっともないお尻にしよう」
「お許しください、絢音様……」
「ダメだよ。たっぷり反省しなさい!」
僕はさっそくチロのお尻に平手を振り下ろす。
パァン!
「んぁっ、絢音様!!」
震えるチロお尻を、何度も平手で打つ。
パン!パン!パン!
「ぅうっ、痛いです!あぁっ!!」
「口で言っても分からないおバカさんはこうやって躾けるしかないでしょ?」
「ごめんなさい!ひっ!!」
「お前はペットなんだから、ペットらしくご飯を食べなきゃいけないんだよ。
手を使っちゃいけないって何度も言ったのに」
パン!パン!パン!
最初からピンクがかっていたチロのお尻は何度か強めに叩くと
すぐに赤く染まっていく。僕はそれが楽しくてたまらない。
チロが同時にすごく切なげな悲鳴を上げるから。
「ふぁっ、絢音様ぁぁっ!ひ痛いぃっ、やめてっどうか、あんっ、やめっ……!!」
「お前……ペットのくせに僕に指図する気?」
「うぐっ!!」
俯きがちだったチロの頭の、髪をわしづかみにしてぐいっと引っ張る。
苦しそうな声に頬が緩む。チロは全く、何をしても可愛いだから。
けど、反省の色が全く見えないペットは甘やかしちゃダメだよね。
「今何て言ったの?“やめろ”って?」
一旦平手打ちを切って、ぺチぺチとゆっくり軽く叩く。
とたんにチロの声に怯えが混じった。
「はぁ、はぁ……違うんです絢音様……お許しください……どうか……」
バシィィッ!!
「あぅぅっ!!」
頃合いを見計らって強く叩く。
そこからは手加減無しで思いっきり叩き続ける。
ビシィッ!バシッ!ビシッ!
「やぁぁあっ!ごめんなさい!絢音様ぁ!ごめんなさい!」
「お仕置きされてるのに、少しは反省した態度がとれないのかなぁお前は?」
「ごめんなさい!いい子にします!いい子にしますからぁっ!」
チロが喚きだしても叩くのは辞めない。当然だよ。お仕置きなんだから。
すっかり赤くなっているお尻を虐め倒す勢いで叩きまくった。
ビシィッ!バシッ!ビシッ!
チロはますます喚くけど、気にしちゃいけないよね?
前のブリーダーの人も言ってたもの。
“コイツは、叩かれ慣れてますので、強く叩きませんと反省しないんです”って。
大切なペットだからこそ、こういう事はきちんとしておかないと。
「んぁあああっ!ごめんなさい!許して下さい!もうしません!うぁぁっ!」
ビシィッ!バシッ!ビシッ!
「ぐすっ、あぁはっ!絢音様ぁぁ!やっ、ぁはぁぁぁっ!うっ、ぇっ!!」
チロが泣きそうになっている。
でも、やっぱりチロはおバカさんだなぁ。全然反省してない。
僕は見てれば分かるんだ。空泣きして許されようなんて何て悪賢い子なんだろう。
まぁでも、いきなり怒鳴ったりしたらチロが怖がっちゃうからね。
僕はいつもなるべく怒鳴らないようにしてるんだ。この時も優しめに声をかける。
「チ―ロ。誰?反省しただなんて言って、嘘つく子は」
「うっ、嘘なんてぇっ……!!」
「だったら、どうしておちんちんが勃起してるの?」
「……!!」
僕がそう言った途端に、チロの顔が引きつって、あそこもビクッて。
ほら、図星だ。すでにお仕置き中だけどお仕置き追加!の、つもりでバシバシ叩く。
ビシィッ!バシッ!ビシッ!
「ごぇんなさい!違います!違うんです!あぁぁんっ!」
「違うなら、どうしてか答えてごらんよ」
「いひぃぃっ!それはぁぁっ!!」
もう全体的に真っ赤なお尻を振りながら半泣きのチロ。
息も絶え絶えに甘えた声を出す。
「絢音様にぃ、お尻、叩かれてぇ……こんなんなっちゃってますぅぅ!!」
「それを反省してないって言うんだよ。お尻叩かれて興奮するなんて、畜生以下の変態だね。
仕方ない。これが萎えてくるまで叩こうか」
「そ、そんなの、ずっと……!!」
ビシィッ!バシッ!ビシッ!
「うわぁぁああん!もうダメですぅぅっ!!」
泣き声を上げ出すチロ。この泣き声は本当っぽいけど体が全然反省してない。
こんなんじゃ許せないから、僕は叩くたびに跳ねるチロのお尻を無遠慮に叩きながら言った。
「泣いてるくせに、いつまでおったててんの?このままじゃ一生終わらないよ?」
「ごぇんなさい!ごめんなさぁぁいっ!あっ、はぁっ、でもぉぉっ!!」
泣き声の中に媚態を含ませながらチロは叫ぶ。お得意の“淫乱告白”を。
「チロはぁっ、変態だからぁ、絢音様にお尻打たれると感じちゃうんですぅぅ!!
ひぁぁぁっ!ごめんなさいぃ!変態おちんちん勃起しちゃいますぅぅっ!うぁああああん!」
「呆れるね」
ビシィッ!バシッ!ビシッ!
本当にいつ聞いてもみっともない。これは、この子が完全にスイッチが入った証拠。
お尻全体は真っ赤なくせに、腰を下品にくねらせて……
これじゃお仕置きになってるのか分からないよ。
それでも僕は手を止めないけれど。むしろもっと強く叩きつけた。
ビシィッ!バシッ!ビシッ!
「あぁあああんっ!ふぇうぅぅっ!ダメぇ止まんない!痛いのにドキドキするの止まんない!!ごめんなさぁぁあい!」
相変わらずチロは泣きながら女の人みたいなやらしい声を出すだけだった。


それから時間をかけて、チロをたっぷり泣かせたけれど……本当にこの変態ペットのおちんちんは
全然萎えてこなくて、僕も疲れたし埒が明かないから、そのうち叩くのをやめた。
泣きながら息を切らせているチロの、真っ赤なお尻を少し力を入れて撫でる。
そうするとチロは痛がって体を跳ねさせていた。
「ひっ、いっ!!」
「お前さぁ、僕より年上なのにこんな風にされて悔しくないの?どんな気持ち?」
「んっ、あ……!!どうとも思いません……私は、すでに死んだ人間ですから……!!」
「!!」
心の奥底が騒ぐ。
無様にお尻を腫らせているこの哀れなペットが急に愛おしくなる。
僕がこの子を可愛い理由はきっと……深いところが似た者同士だからなんだね。
そう納得してお尻を撫でる力加減を変えた。今度は労わる様に優しく。
「あぁ、チロ……可愛いね。僕はやっぱりお前が好きだよ……。
ねぇ……お前のお母さんは優しかった?」
「どうでも、いいです……忘れて、しまいしました……んっ……」
「何かお前のお願いを一つ聞いてあげる……」
「あっ、あんっ……絢音様ぁ……!」
気持ち良さそうに喘いでるチロ。僕も嬉しくなって、
今のこの子のお願いなら何でも聞いてあげちゃうような気がする。
さて、チロは何て言うのかな……って、思っていたら、か細声が言った。
「でしたら……絢音様に犯されたいです……!」
「…………」
前 言 撤 回 。
「は?ペットのくせに人間様とセックスしようって言うの?
100年早いよ。全く、甘やかすとすぐ調子に乗るんだから……やっぱりお仕置き続行!」
ビシィッ!!
「ひぐっ!!ぁ絢音様ぁぁ……!」
あーあ。また嬉しそうな声出しちゃって。
チロにはまだまだお仕置きが足りないみたい。
沙織さんが帰ってくるまでに終わるかなぁ?
終わらないなら……今夜は一晩かけて躾け直しちゃおうかな?


エンディング5 底無しの堕落



気に入ったら押してやってください
ついでに、気に入ったエンディング番号かいてみませんか?
【作品番号】TAZ


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