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ハロウィンジェラシーモンスターズ

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(一応、形だけ、ね……オレがパパ様に勝てるわけないし)
立佳はサッと構えを取ると、閻廷に向かって拳を繰り出す。
手に赤い電気を纏った神である立佳が繰り出せる拳だ。
「パパ様、覚悟!!」
「なっ……!」
「パパ!!」
閻廷の戸惑った声と閻濡の悲鳴。
そこから、立佳は意識が途切れたらしく……

自分の部屋のベッドで気が付いて、体に異常が無いと判断された
その瞬間からお説教タイムになってしまった。
「立佳……」
どう見てもご立腹の厳しい父親の境佳が自分の名前を呼んだきり黙ってしまうので、
立佳は縮こまるしかない。
「うぅっ……ごめんなさい……」
「……続きは膝の上で聞く」
「わぁぁあああんっ!」
やっぱり言葉少なに自分を膝の上に乗せてしまった父上。
立佳は情けない悲鳴を上げるしか無く、ズボンと下着を下ろされて生きた心地がしなかった。
「あぁ、う……父上ぇっ……」
怖々と呼びかけても、返ってきたのは痛みだけ。
パァンッ!
「ふぁぁっ!」
バシッ!バシッ!バシッ!
「あ、やっ……ごめっ、ひゃぁぁんっ!」
「閻廷が半泣きになっていたぞ?“私は何か立佳に嫌われる事をしただろうか!?”って……」
「いっ、あぁぁああっ!」
謝ろうとしたけれど、まともに声が続かないほどの痛みだった。恐怖も倍増だ。
「閻濡も“パパと立佳がケンカするなんて……どうしたらいいの!?”
って泣いていた。どうしてあんな事をしたんだ?」
バシッ!バシッ!バシッ!
「ごっ、ごめんなさっ、う゛ぅっ!!」
痛みで言葉が消えそうになるのを堪えつつ、
立佳は息を切らせて言った。
「キャプテ……、ジェラスと、ぅっ、カップル潰しててぇっ!
パパ様達が、っ間違……られ、て、オレっ……倒す、フリだけ……あぁっ!しようと……!」
「そんな下らない理由で……!」
怒りを噛み潰したように呟き、境佳はまたきつい平手打ちを立佳に叩きこむ。
バシィッ!
「自分のした事が恥ずかしくないのかお前は!!」
「うわぁぁあああん!」
立佳は大声で泣き喚く。
最初から痛くて堪らなかったところに、強く叩かれた。
しかも最初から怒り心頭の様子の父上に怒鳴られて恐怖もMAXだったのだ。
「ごめんなさいぃぃ!ごめんなさい父上ぇぇぇっ!!」
「アレは、私の大切な親友だ!」
バシッ!バシッ!バシッ!
「うぅっ、あぁあああんっ!!ごめんなさぁぁい!」
父上の言葉も、怒り様も尤もだった。
誰だって大切な友達を傷付けられれば怒るのは当然だ。
立佳は怖いし痛いし、申し訳ないので泣きながらも謝るしかなかった。
しかし……
「お前は、私の大切な息子だ……!」
「!!」
消え入りそうな声で、そう言った父上の言葉が胸に刺さる。
そして、本当に悔しそうにこう続けたのだ。
「無意味に傷つけ合う様なマネをするな!私が、倍悲しいだろうが!」
そう大声で叱られて、力いっぱい叩かれる。
バシッ!バシッ!バシッ!
「ご、ごめんなさい父上ぇぇぇぇっ!ごめんなさぁぁぁい!
うわぁあああん!」
「謝って済むものかバカ息子!今日という今日は本当に許さないからな!!」
「わぁあああん!うわぁぁぁあああうっ!!」
立佳は痛くて声の限り泣き叫んだ。
ただし今は……父上を悲しませてしまった心の痛みの方が大きかった。
バシッ!バシッ!バシッ!
「ごめんなさぁぁぁい!本当に、んぇぇっ!父うぇぇぇっ!ごめんなさいぃ、あぁぁああっ!
もうしないよぉぉっ!ごめんなさぁぁぁい!」
立佳は誠心誠意謝り続けた。
泣いて泣いて声が枯れそうになっても、心だけは込めて謝った。
ずっとずっと厳しく叩かれて、いくらか時間が経って手を止めた父上に言われた。
「……反省したか立佳?」
「うっ、ひっく……反省しましたぁ……」
お尻がジンジン痛かったけど、もう泣き喚くような気力も体力も無かった。
それでも立佳はしゃくりあげながら謝る。
「ごめんなさい……オレ、パパ様に酷い事したよ……
それに、父上の事も傷つけて……ごめんなさい……!」
「その通りだ、大バカ者……!」
父上が立佳を抱き起こしてぎゅっと抱きしめた。
その腕の中が温かくて、安心して……立佳はまた大声で泣いてしまった。
「父上ぇっ……わぁぁぁあん!!ごめんなさぁぁぁい!」
「立佳、もういい。分かってくれたならいいんだ」
「うん!分かったぁぁ!父上大好きぃぃっ!」
「あぁ。私もだ」
「うわぁぁぁあん!!」
立佳は長い間父上の腕の中で泣いた。
厳しくて、痛くて、長いお仕置きだったけれど……
立佳の中には嬉しい気持ちだけが残っていた。

立佳BADEND

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【作品番号】HJM


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