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うちの画家先生1





ここは人間達の住まう地の国。
人間の女の子をナンパしようと思い立ったオレは、使えなくなった『カリスマ秘術☆大人幻想』を
執念でもう一度成功させ、イケメン青年に変身して町を歩いていた。
そんな時に出会ったのが大堂夕月と名乗る熟女。“画聖”と呼ばれる有名画家らしい。
彼女は大胆にもオレにヌードモデルを頼み、オレはエロ展開を期待してそれを引き受けた。
こうしてオレは夕月さんの絵が完成するまでヌードモデルとして彼女と暮らす事になった。
今日もそんなオレの芸術的エロティックな日常が始まる。
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「立佳!立佳、起きて!」
気持ちよく眠っていると、声がする。体がゆさゆさと揺さぶられる。
ああ、オレには目を閉じていても分かる。このゆさゆさに合わせてゆさゆさと揺れるおっぱい。
目を開けると想像した通りのおっぱい……いや、健介子ちゃん。
「お早う健介子ちゃん。今日もいいおっぱいだね」
「もう昼だよ!寝ぼけてる?夕月さんが夜寝なくなるから昼寝はさせないでって言ってるのに!」
オレは断じて寝ぼけてなどないけど、健介子ちゃんは呆れ顔だ。
そう言えばオレは夕月さんと寝転がってウトウトしてたんだっけ……横には寝息を立てている夕月さんがいる。
青年の姿で暮らすオレからしたら、小柄過ぎる彼女が丸まってますます小さく眠る様子が可愛らしくて、
何気なく、夕月さんのくせっ毛なロングヘアーを指で梳いて、その流れでキスしようとしたら
健介子ちゃんにグーで殴られた。心配しなくても後で健介子ちゃんにもしてあげるのに!
慣れた様子で夕月さんを起こした健介子ちゃんは、オレに背を向けて部屋を出て行こうとする。
ジーンズを穿いている張りのあるお尻を眺めていると自然と目も覚めてきた。
そうだ、夕月さんや健介子ちゃんと一緒のこの一日!もったいなくて眠っていられない!
オレは飛び起きて健介子ちゃんに後ろから抱きつくと、グーで殴られた。
ちょっと手がおっぱいをワシ掴みにしただけなのに……健介子ちゃんは照れ屋さんだ。
その間に夕月さんはまたポテっと床に寝転がって眠っていた。

オレと夕月さんと健介子ちゃん、そこに健人子ちゃんを加えれば、この家に住んでいる全員が揃う。
健人子ちゃんと健介子ちゃんは姉妹で、夕月さんはこの家の居候。
美女が3人も住んでいる家に住めることになったのはオレにとって何よりの幸運だった。
朝は健人子ちゃんのお見送りに“いってらっしゃいのチュ―”をして
昼は夕月さんのヌードモデルをしたり、夕月さんと遊んだりして
夜は健介子ちゃんの家事を手伝い、健介子ちゃんのピーを手伝……おうとしたら殴られて……
オレの毎日はまさに地上の天国だ。
健介子ちゃんのエプロン姿も、健人子ちゃんのスーツ姿も、夕月さんのスモック姿も、毎日見てても飽きないよ!

「はぁ〜〜俺ってつくづく幸せ者だよなぁ……」
健介子ちゃんに“セクハラの罰として”言いつけられたお風呂掃除を済ませてリビングに戻ると……
「あーもう!何やってるんですか夕月さん!せっかく畳んでおいたのに!」
健介子ちゃんの大声が聞こえてくる。
オレは直感的にリビングに入る事はせず、ドアの隙間から中を覗き見る。
リビングの床に皆の洗濯物が畳んであって、
それに囲まれて座る夕月さんがブラシャーを広げてまじまじと見つめていた。
あの大きさ・色・形……間違いない!健介子ちゃんのブラジャーだ!
すぐにオレの結論を肯定するような夕月さんの声が聞こえた。
「健介子ちゃんのブラジャーはおっきいねぇ!ほら、私が付けたらガバガバだよ!」
服の上から健介子ちゃんのブラジャーを自分の胸にあてがって無邪気に笑う夕月さん……
ほほエロしい!!じゃない、ほほ笑ましい!
できれば服を脱いでもう一回やってくれ夕月さん!!
でも、そんな夕月さんから、健介子ちゃんがブラを取り上げてしまう。
「遊ばないでください!貸して!夕月さんはぺったんなんですから姉貴ので十分です!」
「失礼だなぁ!そこまでぺったんじゃないよ!」
「えぇ〜〜?そうですかぁ〜〜?んじゃ、一回姉貴のブラジャー胸に当ててみればどうですかぁ?」
「い、いいよ!ほらっ、キッツキツ!」
「ん〜〜?何か隙間があるような……?」
「無いよッ!!」
健人子ちゃんのブラジャーを胸に当てて、胸を張る夕月さん。
そのブラジャーの上をポンポンと押す健介子ちゃん。……いい絵だ!!実にいい絵だッ!
もう他の物なんて見えない!見ていられない!!
(くそっ……そのまま、もう2人でイチャイチャクチャクチャしちゃぇよ!!)
オレが全力でそう念を送っている間も夕月さんと健介子ちゃんの痴話ゲンカは続く。
「やっぱり隙間ありますよ」
「無い!無いもん!!何だよ!そんな事言うなら健介子ちゃんもこれ、おっぱいに当ててみなよ!」
「冗談よしてくださいよ〜。入ると思います?」
「むむむむ〜〜〜!!」
健介子ちゃんが得意気に胸を反らすと、夕月さんは悔しそうな声を上げる。
そ、そうだよな……健介子ちゃんの豊満おっぱいが、あの慎ましい健人子ちゃんのブラに入りきるかというと……
入りきらずにポロリもあるかな……ハァハァ。
オレの鼻血が出そうなのは置いといて、夕月さんの悔しそうな顔を見て、健介子ちゃんはますます得意気に言った。
「ま、仕方ないですよ。姉貴ったら私が高校生の時のブラジャーでもブカブカでしょうからね〜〜♪」
「うう〜〜!やっぱり健介子ちゃんには敵わないと認めるよ!でも、せめて健人子ちゃんよりは……!」
2人のケンカを見ながらオレは迷っていた。
この素晴らしいケンカを、止めるべきか!?止めないでこのまま見ていたい気もするけど……
いや、やっぱりケンカは良くない!ここはオレが夕月さんのおっぱいのサイズを手で計ってケンカを止めるしか……!
と、その時……オレの横を何かが横切った。声をかける間もなくリビングの扉を開く。そして。
「酷いよ2人とも!!私の……胸の事バカにしてッ!!」
叫んだのは半泣きの健人子ちゃんだった。オレがそう気付いたのは遅すぎたようだ。
ま、まさか……ずっと2人の会話を聞いて!?
夕月さんも健介子ちゃんもいきなりの本人登場に驚いて固まってしまっている。
健人子ちゃんはその場で顔を手で覆いながら泣きだしてしまった。
「わっ、私っ、確かに健介子ちゃんより、先生より胸、無いかもしれないけど……
そんな風に言わなくても……うっ、うぅっ!!」
「あ、姉貴!泣かないでよ!別に、あの、姉貴をバカにするつもりは無くて、その……!」
「そうだよ健人子ちゃん!私、えっと、よく考えたら健人子ちゃんよりぺったんだ!」
「ひっく、うぅっ、うぅぅ!!」
さっきまでおっぱいバトルをしてた2人が手のひらを返して慰めても、健人子ちゃんは泣きやまなかった。
そして傍で見ていた俺に……神の英知が降りてきた!!

「そうだよね!全くひどいよ!夕月さんも健介子ちゃんも!」
オレは颯爽とリビングに入っていく。そして、泣いてる健人子ちゃんを優しく抱きしめた。
彼女の震える背中を撫でながら言う。
「健人子ちゃん、君のおっぱいは素敵だよ。大きさなんて関係ない。
この世に素敵じゃないおっぱいなんて存在しないんだ……!オレは健人子ちゃんのおっぱい、好きだよ」
「立佳君っ!!」
健人子ちゃんが感極まった風にオレに抱きついてくるよっしゃぁぁぁぁっ!!
オレを半目になって睨む健介子ちゃん、そしてビックリしてる夕月さん……
どうやら彼女達のような悪い娘には天罰を与える必要がありそうだ♪
オレはカリスマスマイルと共に言った。
「泣かないでいいよ健人子ちゃん。
君をいじめた健介子ちゃんと夕月さんは、オレが今すぐお仕置きするからね」
「はぁっ!?何で!?」
「えぇっ!?ヤダよ!!」
健介子ちゃんと夕月さんから同時に非難の声が上がる。でもオレは動じない。
今こそカリスマオーラのフル活用だ!!
「まずは健介子ちゃんだね。パンツ脱いでお尻を出してごらん」
「立佳、本気!?」
「もちろん!オレは怒ってるんだ!」
「……鼻の下伸ばして?」
「ダメじゃないか、お姉さんをいじめて!」
聞き分けのない健介子ちゃんを無理やり引っ張って、オレはソファーに座る。健介子ちゃんを膝の上に乗せて。
鼻の下が伸びてる?ああ、そんなの、幻覚幻覚!
そしてワクワクしながら健介子ちゃんのパンツを下ろした。
水色チェック柄がお尻を滑り下りた至福の瞬間、健介子ちゃんが慌てた声で言う。
「ちょっと!立佳やめてよ!」
「健介子ちゃんこそ暴れるのやめてよ!オレの手が滑って、エッチな花園に触っちゃっても知らないよ?」
「っ!!」
あ!健介子ちゃんが一瞬にして大人しく……もう少し暴れててくれれば、事故に見せかけてアソコ触れたのに。
まぁいいか。お尻叩くにはやりやすいし。
オレが少し視線を上げると、怯えた表情の夕月さんがこっちを見ている。
そんな表情もチャーミングな彼女に意地悪く微笑んで言ってやった。
「夕月さんもしっかり見てるんだよ?次に健介子ちゃんみたいになるの、夕月さんだからね?」
「う……」
目を潤ませて眉をしかめて、夕月さんは声にならない声を漏らした。可愛いなぁもう♪
あ〜後でお仕置きしちゃうのが楽しみ!でも今は健介子ちゃんにお仕置きするのを楽しまなくちゃ!
オレはつやつやのお尻に平手を振り下ろした。
パン!
パン!パン!パン!
「きゃっ!いや、痛い!!」
健介子ちゃんが悲鳴を上げた。女の子は悲鳴さえも可愛いものだ。
うん、お仕置きだからね、お仕置きだから!何も答えずに健介子ちゃんのお尻を叩き続ける。
弾力があって柔らかくて吸いつくようで……いいよね、お尻。
叩かれて揺れてるお尻って何かこう、エロイよね。オレは頬が緩んでくるけど、健介子ちゃん必死そう。
「り、立佳!!痛い!痛いって!ごめんなさい!」
「もう謝っちゃうの?健介子ちゃんの早漏ちゃん
「なっ……」
「でも許してあげないよ」
パン!パン!パン!
「ひゃぁん!やだぁ!」
逃げようと身体を揺する健介子ちゃん。でも無駄だ。
オレが逃がさないからね。まだまだお仕置きは始まったばっかりなのに逃がすわけがない。
健介子ちゃんが泣いて反省するまで叩き続けるよもちろん!お仕置きだからね!
オレ好みのほど良い肉付きのお尻に平手を叩き落とすたび、健介子ちゃんの甲高い悲鳴。
悪くないな、この響き合い。
パン!パン!パン!
「ひゃぁぅ!立佳っ、立佳!痛い!」
「そうでしょう?健介子ちゃんは悪い娘だったからね。たくさんお尻ペンペンしなきゃ」
「や、やめて!『お尻ペンペン』なんて言い方っ……!」
「え?何?お尻ペンペンでしょ?健介子ちゃんがされてるのは」
「そうだけど……言い方ってもんがあるでしょ!?そんな、子供に言うみたいな……!!」
「え〜〜?そんなの気になる?何だ、まだまだ余裕あるじゃん!」
「うぇっ!?ち、違っ……!!」
パン!パン!パン!
わざと健介子ちゃんの言葉を遮ってお尻を叩いた。
「あ あああっ!!りっかぁ!いやぁぁ!」
痛かったんだろうか、大きな声が聞けた。
その声が泣き声交じりというか、必死さがにじみ出てるというか……
だんだん本格的なお仕置きになってきたっぽい。健介子ちゃんを泣かせるような事はしたくないんだけどね。
ただし、可愛いなら別。
「どうかな健介子ちゃん?お尻ペンペンされて反省できた?」
「やめてよ!私、子供じゃないんだからぁ!」
「もちろんだよ。こんな風にお尻ペンペンされちゃうのが不自然なくらい、健介子ちゃんは十分オトナな女さ!」
「うっ……ワザと言ってるでしょう!?」
「え?何が?」
ちょっとイジワルく、言葉でくすぐると真っ赤になって言い返してくる健介子ちゃん。
ツッコミ上手が祟って言い返して来ないと気が済まないみたい。
でもそれって、余計お尻を叩かれる回数を増やしてるだけなんだけど……
そこに気づかない健介子ちゃんがオレは大好きですッ!!
と、いうわけでそろそろ赤いお尻を叩き続ける。
パン!パン!パン!
「んぁあっ!痛い!やめて!立佳ぁ!!もうやめてぇ!」
「ダメだよ。健介子ちゃんまだ反省してないみたいだし」
「いやぁぁっ!!反省したぁあっ、ぅうぐっ……ふ、ぇっ……」
「本当かな?」
ほぼ泣きかけの健介子ちゃん。今でさえ叫びたいくらい可愛いんだ、泣いちゃったらもっと可愛いに決まってる!
オレに恥ずかしい姿でお尻打たれて、可愛い女の子が泣いちゃうなんて……
これはもう泣かせルート一直線しかありませんね!どんどん叩くよ!お仕置きだし!
さっきまでより、やや力を入れてお尻に手を振り下ろす。
「痛い!やだぁ!やめて!やめて!やめてぇぇっ!いたぁぁいっ!」
一打ごとに余裕の無くなっていく健介子ちゃんの悲鳴。
崖っぷちの彼女の足場を少しずつ削り取っていくように、オレは平手を重ねた。
パン!パン!パン!
「もうやだぁぁぁっ!許してよぉ!う、ぁぁ……!!」
「じゃあ言ってごらん?『お尻ペンペンされて反省できました』って」
「ふっざけんなぁぁぁぁっ!!」
「な・ん・て?」
ビシィィッ!!
「―――――!!」
渾身の力で叩きつけると、息を吸うような悲鳴。そして……
「うっ……うわぁああああん!!」
少女のように泣きだした健介子ちゃん!よっし!ミッションクリア!
やっぱり可愛いや〜〜この無防備な健介子ちゃん
「ごめんなさぁぁぁい!!もういやぁぁぁ〜〜!!」
「健介子ちゃんが健人子ちゃんをいじめたから、お尻ペンペンされてるんだよ?分かってる?」
「ご、ごめんなさい!反省してる!反省してるぅぅ〜〜!!うぇぇぇぇ〜〜!」
(もう『お尻ペンペン』っていう単語は気にしないんだね……)
内なる声は心に秘めたままオレは健介子ちゃんのお尻を叩いた。
思わず舌舐めずりしちゃったほど、ドキドキの状況だよコレ。
ビシッ!バシッ!ビシッ!
「あぁあああんっ!ごめんなさぁぁぁい!もうしません〜〜!!」
そう泣き叫びながら、健介子ちゃんがオレの膝にぎゅーっとしがみついてきた。
最初から……泣いちゃったらそこで終わりにしてあげようって思ってたけどこれは……
こんな事されたら、立佳許しちゃう!!ああ、でも……
「健介子ちゃん……反省したなら、何て言えばいいか分かるよね?」
「うわぁああああん!!お尻ペンペンされて反省できましたぁぁぁっ!!」
「ベリーグッジョブ!」
うん……これが聞きたかったんだぁぁぁぁ!!
もちろん俺は、ただちにお仕置きを止めたよ?ああ、健介子ちゃんのお尻が真っ赤だ!
早くモミモミナデナデして癒してあげないと!!
はやる気持ちと興奮を抑え、優しく健介子ちゃんを起こして抱きしめ、片方の手で優しくお尻を撫でてあげた。
「よく頑張りました。いい子だよ健介子ちゃん」
「うわぁあああん!立佳ぁぁぁぁっ!!」
健介子ちゃん、安心したのかオレに抱きついてきた。役得役得♪
しばらくそうやって健介子ちゃんを慰めて、オレは待たせておいたもう一人に目を向ける。
目が合った瞬間、体をビクつかせて過剰反応だ。
「立佳くんっ……!」
「ごめんね夕月さん?待ちくたびれちゃった?」
「やだぁ!やだよぉ!!」
夕月さんはすでにポロポロ涙を流して、首を横に振った。
目の前で健介子ちゃんがあんなに泣いたから怖いんだろうなぁ……
可愛くて可哀想だけど、せっかくだから夕月さんのお尻も叩いときたいし!
不安げな表情の健介子ちゃんの肩をポンポンと叩いて、オレは夕月さんに近付く。
すると夕月さん、健人子ちゃんに抱きついて大泣きしだした。
「うわぁああああん!!健人子ちゃんごめんなさぁぁい!私の方がぺったんだからぁぁぁっ!!」
「せ、先生……」
健人子ちゃんは夕月さんを受け入れるように抱きしめて、気の毒そうな顔で見つめる。
うわぁ〜〜これは上手い作戦だなぁ……無意識か?
案の定、健人子ちゃんはオレにこう言った。
「立佳君、先生はもういいから……健介子ちゃんの見ただけで、きっといい薬になったよ」
やっぱこうなった……でも、オレだって諦めない!だって夕月さんの生尻も見たいし叩きた……ゴホン、
「きちんとお仕置きしないと不公平だし、夕月さんの為にならないよ」
そうそう。これが理由。
夕月さんはますます怖がって泣いたけど。
「やだぁぁっ!絶対痛いもん!怖いもん!うわぁぁぁん!」
泣きながら、『一生離さない!』ってな勢いで健人子ちゃんにぎゅーーっとしがみつく。
なかなか手強い……ここで無理やりお仕置きしてもオレのイメージダウンになりかねないし
何より夕月さんに嫌われたくない。でも、お仕置きはしたい。フフッ……どちらも譲らないさ。
オレは、強張っている夕月さんの背中にそっと触れて、優しい声で言う。
相手の緊張をほぐす笑顔が大事。
「もう、しょうがないなぁ〜〜そんなに言うなら、そうだね。
夕月さんは健介子ちゃんより体が小さいから、夕月さんに合う様にお仕置きしてあげる。
本当は100回ぐらいのつもりだったけど、30回。どう?これなら、我慢できるでしょ?」
「うぅっ……30回……?」
相手が迷うそぶりを見せたらもう一押し。オマケもつけちゃう。
「終わったらナデナデしてあげる。だから、ね?」
「ひっく、痛くしちゃ……やだよ?」
若干オドオドしてるけど、夕月さんがこっちに来てくれました。
やったね!これで堂々と夕月さんをお仕置きできる!!
オレが夕月さんの手を引いてソファーに戻ると、健介子ちゃんが慌ててソファーから降りた。
夕月さんはオレが彼女を膝に乗せたり、彼女のケーキ柄の下着を下ろしたり、
とにかく何か動くたびにビクビクしていたけど、無事にお仕置きの直前までもっていく事が出来ました。
夕月さんのお尻って、やっぱちっちゃいや。これもこれでなかなかオツな……。
いや、今は見惚れるのは止めてとにかく叩いてしまおう。これからたっぷり堪能できるんだ。
「はい、じゃあ夕月さん……30回ね。」
「痛くない痛くない絶対痛くない立佳君怒ってないもん優しいもん痛くしないもん」
夕月さんはお祈りみたいに手を固く組んでブツブツと呟いていた。痛くないおまじない?
笑いそうになったのは堪えて、夕月さんのお尻に最初の1発。と、言わず2発3発4発。
パン!パン!パン!パン!
「きゃっ!や、ぁぁ……!」
「どう?痛い?」
「うっ……ちょっと……」
「ちょっとじゃダメだね」
ビシッ!バシッ!ビシッ!
お仕置きにならなかったら困るし、夕月さんの泣くとこも見たい……うん、困るし
少し力を入れて叩いてみる。夕月さんは回数制限がかかってるから、短時間でキメとかないと。
当然だけど、夕月さんはものすごい勢いで悲鳴を上げて暴れ出した。
「ひゃぁぁぁんっ!!ヤダっ!やだぁ!いっぱい痛いぃ!」
「うん。だから、いっぱい反省してね」
「ああんっ!したぁ!お尻ペンペンされて反省できましたぁっ!!」
「お!夕月さんも早漏ちゃんだ 困っちゃうなぁ!でも、ちゃんと言えて偉いね。ねぇ健介子ちゃん?」
健介子ちゃんの方にそう言うと、健介子ちゃんは赤くなってオレから顔を逸らす。
あの震える拳が後でオレにクリーンヒットしないか少し心配。
「立佳君痛いぃ!ちゃんと言ったから終わりだもぉんっ!!」
「あははっ、違うよ♪30回でしょ?忘れたの?」
夕月さんは半泣きでオレの膝の上で暴れていた。我慢弱い彼女は少し叩くと、即行でぐずってしまう。
これで止めてたら毎度お仕置きにならないから許す事は出来ないんだけど……可愛いので
そんな夕月さんがオレは大好きですッ!!大好きだからイジワルしたくなっちゃう!
「そんなワガママ言うなら、数増やしちゃおうかなぁ〜〜?」
「ひっ!?や、やだぁ!ごめんなさい!我慢するぅ!ふぇぇぇっ!!」
「それがいいね。さて、今で何回ぐらいいったかなぁ〜〜う〜〜ん?」
ビシッ!バシッ!ビシッ!
「やっ、はぁっちゃんと思いだしてよ立佳く、あぁっ!!」
「夕月さんは数えてなかったの?」
「分かんない!分かんないぃぃっ!!ひゃぁぁあん!」
ワザと数を忘れたフリをして夕月さんのお尻を叩いた。
夕月さんは自分で数える余裕無いだろうと思ってたよ。やっぱりね。
本当はもう半分切ってるけど、これで10回ぐらいはかさ増しできそう!
って言っても、かさ増しは夕月さんの反応次第だけど……もうお尻も赤いし。
「りっか、くん、ぐすっ、うっ……」
「ごめ〜〜ん!やっぱり、思い出せないや〜〜。もう一回最初から数え直そうか?」
「うわぁぁぁぁああん!やだぁぁぁっ!」
……おっしゃぁ!!真珠の涙きました――っ!ああ、やっぱり夕月さんの泣く姿もぐっとくるものがッ!
特に鼻の奥からこみ上げてくる赤い物が!いけない!ここは平静を装って我慢しないと!
「ちゃんと反省したなら、あと5回にしてあげるよ?」
「わぁぁぁぁんっ!反省しましたぁ!健人子ちゃんイジめてごめんなさぁい!」
「OK!あと5回!」
ビシッ!バシッ!ビシッ!
「痛いぃぃぃっ!やぁああああっ!」
ビシッ!バシッ!
夕月さんが泣き叫んでる間に、5回なんてすぐ済んでしまった。ちょっぴり惜しい。
オレは健介子ちゃんと同じように夕月さんも抱き起こして、熱を持ったお尻を撫でてあげた。
「うわぁああああん!痛かったよぉぉぉぉ!!」
「うん。痛かったね。もう終わったよ」
夕月さんもオレに縋りついて泣く。健介子ちゃんより遠慮が無く、本当にぎゅ――っと。
この役得感……素晴らしい!いっそ、関係ないけど健人子ちゃんも叩いてしまいたいよ!
と、思わず健人子ちゃんを見たら……抱きついてる健介子ちゃんを撫でながらはにかんで……
何だと!?いつの間に!?どうして今ここにカメラが無いんだ!?ぬかった!
で、でも……今夕月さんのぬくもりを手放すのも……ああ!オレはどうすればいいんだぁぁぁぁ!!

「ありがとう立佳君……」

健人子ちゃんの優しい声……そんな健人子ちゃんがオレは大好きですッ!!
こうして、オレの華麗なる天罰は見事成功した。

次の日、朝ごはんの時に夕月さんが健介子ちゃんに言う。
「健介子ちゃん…“そーろー”って何?」
「ぶっ!?な、何言いだすんですかいきなり!」
夕月さんの言葉に健介子ちゃんが吹き出して、真っ赤な顔で口をパクパクさせている。
ああ、オレが『早漏』って言ったから気になったんだな……オレが答えても良かったんだけど、
健介子ちゃんのうろたえ方がすごかったので、茶化すしかないと思う。
「早く教えてあげなよ健介子ちゃ〜ん♪」
「りっかぁぁ……!」
健介子ちゃんは真っ赤な顔でこちらをにらんで、ヤケみたいに叫んだ。
「立佳みたいな奴の事ですよ!」
「オレ?!オレは違うよ!」
慌てるオレに、健介子ちゃんはべ――っと舌を出した。
やれやれ、健介子ちゃんに一本取られたみたいだ。


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【作品番号】USB3


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